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ダンブルドア軍団に参加したことで自信をつけ、[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団|第5巻]]からは勇敢な一面が描かれるようになり、「もうひとりの男の子」として裏主人公的な存在になっていく。ホグワーツの戦いではヴォルデモートから死喰い人へ加わるよう脅されるが、敢然と退ける。このことで組分け帽子から「真のグリフィンドール生」として認められ、帽子からグリフィンドールの剣を取り出すことに成功するのだった。
ダンブルドア軍団に参加したことで自信をつけ、[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団|第5巻]]からは勇敢な一面が描かれるようになり、「もうひとりの男の子」として裏主人公的な存在になっていく。ホグワーツの戦いではヴォルデモートから死喰い人へ加わるよう脅されるが、敢然と退ける。このことで組分け帽子から「真のグリフィンドール生」として認められ、帽子からグリフィンドールの剣を取り出すことに成功するのだった。

なお、彼は組み分けの際にグリフィンドールを勧める組み分け帽子に対し寮内での[[いじめ]]に対する懸念から[[ハッフルパフ]]を志望するも、組み分け帽子はネビルにハッフルパフ生に必要な素質である忍耐強さと勤勉さを認めなかったために彼と口論になり、その末にネビルが折れる格好となった。作中においてネビルの組み分けに非常に長時間を要したのはそのためである。


=== 人間関係 ===
=== 人間関係 ===

2015年9月5日 (土) 05:42時点における版

ネビル・ロングボトム (Neville Longbottom) は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使いである。

概要

ホグワーツ魔法魔術学校 グリフィンドール寮に所属する男子生徒。主人公ハリー・ポッターのルームメイト。

当初は何をやっても失敗ばかりだったが、物語が進むにつれて成長していく。

登場巻

全巻

人物

外見

ぽっちゃりした丸顔。ハリーの印象では母親似。

来歴

1980年 7月30日に誕生。1歳の時、両親がベラトリックス・レストレンジバーテミウス・クラウチ・ジュニア達4人の死喰い人から「磔の呪い」による拷問を受けて心神喪失状態になり、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に入院。以降、両親と別れて祖母に育てられる。

8歳の頃、大叔父のアルジーに誤って2階の窓から落とされ、初めて魔力を示す[1]

1991年ホグワーツ魔法魔術学校に入学、グリフィンドール寮生となる。翌年、賢者の石を守るために校則を破ろうとしたハリー、ロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーを止めようとするが失敗。しかし、味方の友人に立ち向かった勇気をアルバス・ダンブルドアに評価され、グリフィンドールの寮杯獲得に大きく貢献する[2]

1995年ダンブルドア軍団に参加する。翌年、ハリーたちと魔法省 神秘部に乗り込み、死喰い人と戦う。1997年6月、ダンブルドア軍団の招集に応じ、ホグワーツ城で死喰い人と戦う。

1997年9月、セブルス・スネイプが校長に就任すると、ジニー・ウィーズリールーナ・ラブグッドと共に抵抗運動を開始。翌年5月のホグワーツの戦いでは、組分け帽子からグリフィンドールの剣を取り出し、ヴォルデモートの蛇ナギニ[3] を斬り殺した。

第7巻終章では、ポモーナ・スプラウトの後任として「薬草学」の教授になっている。7巻発売後に作者が明かしたところによると、本編終了直後は、魔法大臣となったキングズリー・シャックルボルトの依頼によりハリー、ロンとともに魔法省の闇祓いとなった[4] 。また、ダンブルドア軍団参加者の元ハッフルパフ寮生ハンナ・アボットと結婚している。

もう一人の男の子

シビル・トレローニーはダンブルドアに対し、「ヴォルデモートを打ち破る力を持つ者」の存在を予言した。それは「1980年の7月末、ヴォルデモートに3度抗った両親のもとに産まれる子」であり、実はこの条件に当てはまる子供は2人いた。1人はハリー、そしてもう1人はネビルである。

ただしこの予言には続きがあり、ヴォルデモート自身がその子供を自分に比肩する者として印すだろうとされた。そしてヴォルデモートはポッター家を襲撃し、ハリーに傷という形で「印」を残した。これによりハリーが「ヴォルデモートを打ち破る力を持つ者」として確定した、という経緯がある[5]

ネビルはこの予言を知らないが、第7巻でネビルはヴォルデモートの最後の分霊箱を破壊し、ヴォルデモートの消滅に大きく貢献した。

性格・才能

自分を魔法使いとして誇らないなど名誉欲や野心とは無縁な性格として描かれている。当初は物忘れが激しく、何をやっても失敗ばかりで、自分に自信が持てないキャラクターであった。学業成績にもそれは反映され、得意の「薬草学」を除くと成績はあまりふるわず、第2巻では自分のことをスクイブと発言。何かに心が萎縮すると魔法は失敗しやすいということが、常におどおどしているなど精神的に萎縮しているネビルに失敗が多い様子で表現されている。普段以上に失敗が多い「魔法薬学」の授業は担当教授のスネイプに対して抱いている恐怖心が反映したものといえる。

得意の「薬草学」は、O.W.Lでは「O・優」を修めた。またO.W.Lでは呪文学で「E・良」を修めており、この点では祖母よりも成績がよいとされている。

ダンブルドア軍団に参加したことで自信をつけ、第5巻からは勇敢な一面が描かれるようになり、「もうひとりの男の子」として裏主人公的な存在になっていく。ホグワーツの戦いではヴォルデモートから死喰い人へ加わるよう脅されるが、敢然と退ける。このことで組分け帽子から「真のグリフィンドール生」として認められ、帽子からグリフィンドールの剣を取り出すことに成功するのだった。

なお、彼は組み分けの際にグリフィンドールを勧める組み分け帽子に対し寮内でのいじめに対する懸念からハッフルパフを志望するも、組み分け帽子はネビルにハッフルパフ生に必要な素質である忍耐強さと勤勉さを認めなかったために彼と口論になり、その末にネビルが折れる格好となった。作中においてネビルの組み分けに非常に長時間を要したのはそのためである。

人間関係

父は"純血"の魔法使いフランク・ロングボトム、母は"純血"の魔女アリス・ロングボトム。ロングボトム家は魔法族の中でも最も古い純血の家系の1つで、ロングボトム家の子供というだけでネビルがホラス・スラグホーン主催のパーティーに招待されたことからもそれは窺える。

両親は共に不死鳥の騎士団の創立メンバーであるが、現在は聖マンゴ魔法疾患傷害病院に長期入院しており、ネビルは休暇のたびに両親の見舞いに訪れている。ネビルは両親の事情を友人に伏せていたが、1995年のクリスマスに、ロン、ハーマイオニー、ジニーに偶然事情を知られてしまう(ハリーはそれ以前に「憂いの篩」を見て知っていた)。

父母が入院後の保護者は祖母オーガスタ・ロングボトムで、祖母には逆らうことができなかった。また親戚に大叔父アルジーと大叔母エニドがおり、アルジーからは非常に可愛がられていた。

友人としては、ルームメイトであるハリー、ロン、ディーン・トーマスシェーマス・フィネガンのほか、ハーマイオニー、ジニー、ルーナの名前が挙げられる。

両親の事情からヴォルデモートや死喰い人への敵対意識は非常に強く、第7巻ではジニーやルーナと共にダンブルドア軍団で中核的存在を担った。

スネイプを苦手としており、まね妖怪はネビルの前ではスネイプに変身した。

財産・ペット

第5巻までは父親の杖を使っていたが、魔法省神秘部で死喰い人と戦った際に折れてしまう。そのため、第6巻で新しく杖を買う[6] 。本体は桜の木、芯はユニコーンの毛の杖を使用。
ペット
トレバーというカエルをペットにしている。アルジーに買ってもらったものだが、よく逃げ出す。授業でもたびたび登場する。

映画

マシュー・ルイスが演じていた(日本語版の吹き替えは上野容が担当した)。『秘密の部屋』までは小説を踏襲した外見だったが、『アズカバンの囚人』以降は痩せて身長も伸びていた。

『賢者の石』では飛行訓練の際に事故を起こしているが、事故に至る原因が小説とは異なる。小説ではネビルが誤って地面を強く蹴ってしまったからであるが映画では箒の暴走である。また『炎のゴブレット』で鰓昆布を提供したり、『不死鳥の騎士団』で「必要の部屋」の情報を提供したりと、小説でドビーが担った役割をネビルが一部担っていた。

人間関係についても小説とは異なる脚色がなされている。『不死鳥の騎士団』ではハリーに両親の事情を話し、『死の秘宝 PART2』では、ルーナ・ラブグッドに対する好意を持っていることになった。

脚注

  1. ^ 一般に、魔力が発現するのは7歳前後とされる。
  2. ^ ネビルが獲得した点数が加算されたことで、同点だったスリザリンの得点を上回った。
  3. ^ ヴォルデモートの分霊箱の1つだった。
  4. ^ http://www.accio-quote.org/articles/2007/1217-pottercast-anelli.html
  5. ^ ヴォルデモートは意識せずではあるが純血のネビルではなく、自分と同じ混血のハリーを選んだ。しかし作者曰く、仮にネビルが選ばれていたとしてもヴォルデモートは敗れていたという。
  6. ^ この時にネビルが購入した杖は、オリバンダー老人が失踪前に売った最後の杖だったことが後に発覚する。
小説
関連書籍
本編
関連
音楽
音楽
ファンタスティック・ビースト
登場人物・登場組織
主人公
仲間
組織
世界設定
関係者
その他
J.K.ローリング 公式サイト | 静山社 | 映画公式サイト

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