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2015年5月29日 (金) 20:32時点における版
双晶(そうしょう、twin)は鉱物の結晶の特殊な例のひとつ。二つ以上の結晶が合わさったものである。
概要
双晶は二つ以上の結晶がある一定の角度で規則正しく接合したものである。
水晶の双晶
水晶の双晶には日本式双晶、ドフィーネ式双晶、ブラジル式双晶がある。 日本式双晶は二つの結晶が八十四度三十三分で接合したものである。その形から、 「平板式夫婦水晶」とも呼ばれた。二つの結晶が丁度よく接合しているので、江戸時代には 眼鏡に加工されることもあった。 ドフィーネ式双晶は、同軸上に双晶となるため、一目では判別しにくい。 水晶の柱面の隅には小さな面ができることがある。この面は単結晶の場合、 一つおきにしかできないが、ドフィーネ式双晶ではその面が連続して現れる。 ブラジル式双晶も同軸式の双晶で、小さな面が連続して現れるが、こちらは小面どうしが向かい合うように 現れるので判別できる。ブラジル双晶は紫水晶だけにできる。
長石の双晶
長石の双晶としては、食い違い式のカルルスバッド式双晶、結晶が重なるバベノ式などがある。
輝石・石膏の双晶
輝石・石膏の単結晶は平行四辺形になってており、双晶はこの結晶の真ん中に、 縦に鏡を立てたような形、矢筈のような形をしている。
参考文献
堀秀道 「堀秀道の水晶の本」2010年 草思社 ISBN978-4-7942-1740-0 「楽しい鉱物学」 1990年 草思社 ISBN4-7942-0379-9