「壱番屋」の版間の差分
2012年3月5日 (月) 00:55時点における版
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | ココイチ |
本社所在地 |
491-8601 愛知県 一宮市三ツ井六丁目12番23号 北緯35度16分11.83秒 東経136度50分15.9秒 / 北緯35.2699528度 東経136.837750度 / 35.2699528; 136.837750 |
設立 | 1982年 7月1日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 4180001082132 ウィキデータを編集 |
事業内容 | カレー専門店のチェーン展開 |
代表者 | 代表取締役社長 浜島俊哉 |
資本金 |
15億0327万円 (2010年5月31日現在) |
発行済株式総数 |
1596万3000株 (2010年5月31日現在) |
売上高 |
単体380億円 全店舗679億円 (2010年5月期) |
営業利益 |
単体36億円 (2010年5月期) |
純利益 |
単体17億円 (2010年5月期) |
純資産 |
単体196億円 (2010年5月31日現在) |
総資産 |
単体289億円 (2010年5月31日現在) |
従業員数 | 単体734名(2009年11月30日現在) |
決算期 | 5月31日 |
主要株主 |
有限会社ベストライフ 20.97% ハウス食品株式会社 19.54% (2008年5月31日現在) |
主要子会社 | 上海好侍咖哩客客壹番屋餐廳有限公司 40% |
関係する人物 | 宗次徳二(元会長、特別顧問) |
外部リンク | www.ichibanya.co.jp |
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株式会社壱番屋(いちばんや、ICHIBANYA CO., LTD. )は、「カレーハウス CoCo壱番屋」を運営する日本のカレー専門店チェーン最大手である。ハウス食品の持分法適用関連会社である。
フランチャイズにより日本各地や米国、台湾、中国、韓国などにも店舗を持つ。略称はココイチ。
特徴
キャッチコピーは、店名に因み「カレーならココ一番や!」。カレーの辛さと量、ライスの量を選べる他、豊富なトッピングを選ぶことが出来る他、30種類以上のレギュラーメニューと数種類の期間限定メニューで構成されている。
なお、接客に関してはマニュアルが徹底されており、たとえ英語圏であるアメリカ・ハワイのフランチャイズ店においても、「いらっしゃいませ」「お願いします」(注文を入れる際)「お待たせいたしました」「ありがとうございました」は必ず日本語でその通りに言う決まりになっている[要出典 ]。
歴史
ココイチは、1974年に開業した喫茶店で出していたカレーが好評だったことをきっかけに1978年「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業。1982年に名古屋で法人化した。創業間もない頃、当時TBS系で放映されていたクイズバラエティー番組「ぴったし カン・カン」にて店舗内の様子が放送されたことがあった。当時すでに「1辛〜5辛(〜それ以上)」の辛さメニューがあった模様で、そのメニューにある文句(「医者の紹介いたします」等)が番組内の問題に使われていた。
2002年に創業者である宗次徳二は顧問(創業者特別顧問)になり、社長の座を妻に譲っている。
創業時から、ライス量1,300グラム以上のカレーライスを対象に20分以内に完食すれば無料(ライス一粒でも食べ切れなければその代金を支払わなければならない)となる『大盛りチャレンジ』(国内店舗のみ実施)が有名であったが、年間30トンもの残飯が出ていたことと、食品リサイクル法により2006年までに2割以上の廃棄物削減が義務づけられたため、2003年 8月31日を以って廃止された。なお1993年米騒動の時にも一時中断している。[1] これを始めた理由は話題作りのためで、実際に成功したものの、「やっている当時から食べ物をゲーム感覚で扱うことに疑問を持っていなかったわけではなく、食べ物でもったいないことをしてしまった」と宗次徳二は述懐している[2] 。
2004年には1000店舗達成し、2005年 5月2日には東京証券取引所第一部・名古屋証券取引所第一部上場を果たした(銘柄コード7630)。
海外展開
2008年、タイのバンコクにある複合ショッピング施設エスプラネード内に、タイ1号店が開店した。
2008年3月、韓国の江南に韓国1号店を開店、同年11月3日、鍾路に2号店を開店した[3] 。
2010年夏、アメリカ本土と香港に進出することが発表された[4] [5] 。
2011年2月9日、アメリカ本土1号店となるPalm Plaza Torrance店をロサンゼルスのPalm Plazaショッピングモール内に開店した。ロサンゼルスでの事業展開はハウス食品との合弁会社「ICHIBANYA USA,INC」が行う[6] 。
2011年2月現在、海外店舗は、ハワイ・オアフ島に4店舗、ロサンゼルス1店舗、中国本土に17店舗、香港1店舗、台湾9店舗、韓国8店舗、タイが10店舗である[6] 。
メニュー
「カレーハウス CoCo壱番屋」では、ベースとなるメニュー(ポークカレー・ビーフカレー・ハッシュドビーフ<取り扱っていない店舗もある。>)に、各種トッピングやライスの量・辛さを指定していくシステムが採用されている。なお、現在のレギュラーメニューは壱番屋のウェブサイトにも掲載されている[7] 。トッピングの量が多い場合などは、別皿で提供される。なおトッピングのみのオーダーや、ご飯のみのオーダーなど基本的にメニュー内の商品は、単品でも飲食可能となっている[8] 。全店舗での対応可否は不明ながらカレーライス単品プラス提供全トッピング(約±10,000円)のオーダーが可能となっている店舗も存在。
期間限定メニュー
ここでは、2004年10月以降の期間限定メニューを紹介する。
- フレッシュきのこのハッシュドビーフ(2010年10月1日 - 2011年1月下旬) ※(注記)販売開始前日の2010年9月30日までレギュラーメニューだった「ハヤシライス」を、期間限定メニュー化。
- 手仕込ささみカツカレー(2010年9月1日 - 同年11月30日)
- 鉄板スタミナカレー(2010年8月1日 - 商品無くなり次第 ※(注記)一部店舗先行導入。10月31日までの取扱であったが、好評な為取扱期間が延長された。尚、具体的な日にちは決まっておらず、商品が無くなり次第としている。[9]
- 18時から取り扱い開始という時間限定メニューでもある。ただし現在でも取り扱いの無い店舗の方が多い。また、平日のみ取り扱いの有る店舗や、同年9月より取り扱いを始めた店舗もある。尚、取り扱いの有る店舗は、CoCo壱番屋のホームページで確認出来る。[10]
- グリーンカレー(2010年7月1日 - 同年9月30日)
- 手仕込キャベツメンチカツカレー(2010年6月1日 - 同年8月31日 今回から「月刊ココイチ」と題して毎月、3ヶ月間の期間限定メニューが販売される事になった。その第1弾。)
- トンテキカレー(2009年6月1日 - 同年8月31日)
- キャベツメンチカツカレー(2009年3月1日 - 同年5月31日)
- マグロカツカレー(2007年7月1日 - 同年9月30日)
- すきやきカレー(2007年4月1日 - 同年6月30日)
- ホワイトスープカレー (2006年12月1日 - 2007年2月28日<通常、このメニューは北海道地区限定だが、左記期間に限り道内のほか全国販売された。>)
- 特選黒カレー(2006年7月1日 - 同年9月30日)
- スープカレー(2006年4月1日 - 同年6月30日)
- 手仕込特選チキンかつカレー(2005年12月1日 - 2006年2月28日)
- カレーうどん(2005年10月16日 - 2006年1月15日<北海道地区全店舗及び一部店舗除く、持ち帰り・宅配不可>、2006年11月1日 - 2007年2月28日<一部店舗除く、ただし近畿地区に関しては「関西地区限定カレーうどん」となる。)
- サーモンフライカレー(2005年9月1日 - 同年11月30日)
- ニラもやしと挽肉の旨辛カレー(2005年7月1日 - 同年9月30日)
- カキと帆立のハーフ&ハーフカレー(2004年12月1日 - 2005年2月28日)
- 帆立の貝柱フライカレー(2004年12月1日 - 2005年2月28日)
- ロールキャベツカレー(2004年12月1日 - 2005年1月31日、東海以西)
- 海鮮カレー(2004年12月1日 - 2005年1月31日、東海以西)
- 和菜カレー(2004年10月1日 - 同年11月30日、東海北陸除く)
- 欧風ビーフカレー(2004年10月1日 - 同年11月30日、東海北陸除く)
- ライスカレー(中辛で、家庭のカレーをイメージした大きめ野菜のカレー)
季節限定カレー
ここでは、2006年を含め2年以上連続で発売されたカレーを紹介する。但し、来年以降販売されるか否かは不明である。
- あさぐりカレー
- 2003年の3月から、3、4、5月限定で販売されている季節限定メニュー。2001年に「あさりカレー」が販売され好評を博したが、翌年の2002年はあさりが不漁だったためにやむなく「はまぐりカレー」を販売。しかしこれは不評だった為、2003年にあさりとはまぐりを組み合わせたこのメニューを販売した。結果、なかなか好評だったためレギュラー化も検討したが、トッピングが季節的なため2004年以降も期間限定メニューとして販売されるようになった。しかし、2006年は諸般の事情により、あさりのみを使用し「あさりカレー」としての発売となった。2011年には販売されていない。
- トマトアスパラカレー
- 2000年の6月から、6、7、8月限定で販売されている季節限定メニュー。当初は2000年の限定メニューとしてスタートしたが、売り上げが好評なためレギュラー化も検討したが、トッピングが季節的なため2001年以降も期間限定メニューとして販売されるようになった。また、新設当初は「トマトとアスパラのカレー」と名乗っていた。2009年夏以降販売されていない。
- チキンと夏野菜カレー
- 2005年の7月から、初登場以来好評を博し、毎年販売されている。鶏むね肉とナス、アスパラ、オクラ、トマト、輪切り唐辛子が入っている。
- 肉じゃがカレー
- 2005年の9月から、9、10、11月限定で販売されている季節限定メニュー。チキンと夏野菜のカレーと同じく2005年に初登場。翌2006年も発売し、これまでなかった秋の季節限定メニューとして確立されつつあるものと見られる。牛肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、きぬさや、糸こんにゃくが入っており、肉じゃがをイメージしている。
- カキフライカレー
- 1993年から、主に冬場に販売されている期間限定メニュー。当初は12月から2月までの販売だったが、売り上げが好評なためレギュラー化も検討したが、トッピングが季節的なため10月からの販売になった。
- グランドマザーカレー
- 2005年より、1,000店舗達成を記念して販売された、原点の味を再現したカレー。2月と3月の限定販売。大きく切られた肉、ニンジン、ジャガイモ、タマネギが入っている。特に季節をイメージしたカレーではないが、好評であり2006年以降にも、『ココイチイヤースプーンプロジェクトXXXX』(Xは開催年代)として、2月1日から同年3月31日の間(2006年以降は、1月17日から3月31日)に発売されている。注文するとスクラッチが貰え、「あたり」が出たら特製オリジナルスプーンが貰えた。詳細は下記の通り。
- 2005年
- 2006年
- 2006年から『ココイチイヤースプーンプロジェクト』としてスタート。前年度と同じく、YAMACOがデザインを担当。表には『CoCoICHI Year Spoon Project 2006』の刻印されている。なお、2006年はハズレ10枚でも交換できた。
- 2007年
- 2007年は、YAMACOが担当しているが大きさ・形などのデザインが異なっている。全国で13万本限定品。表には『CoCoICHI Year Spoon Project 2007』の刻印されている。また、はずれ券を5枚集めると、『ミニチュアスプーン付携帯ストラップ』がプレゼントされた。その他、抽選で券の表紙についているGOLD券3枚もしくは、GOLD券1枚とGOLD券かSILVER券2枚(合計3枚)を応募して、2005年・2006年のスプーンが付いた「シリアルナンバー付きコレクションBOX」(全国で500名)が、もしくは、いずれかの券1枚で「ココイチ全国共通お食事券1000円分」(全国で5000名)がプレゼントされた。
- 2008年
- 2008年は、デザインをNoritakeが担当した。全国で合計15万本限定品。表には、『CoCoICHI Year Spoon Project 2008』の他、下段に『30th ANNIVERSARY』と刻印されている。また、オリジナルスプーン2008応募券を5枚で当りと同等品のスプーンがもらえた。その他、抽選でチャンス券3枚で「ココイチ全国共通お食事券3000円分」(全国で1000名)が、5枚で前回同様、2007年までのスプーンが付いた、「シリアルナンバー付きコレクションBOX」(全国で500名)がプレゼントされた。
新型店舗限定メニュー
- デラックス・カレー
- チキンソース(みつせ鶏を使用)
- ポークソース(鹿児島産黒豚を使用)
- ビーフソース(オーストラリア産ビーフを使用)
28種類のスパイスと野菜をじっくり煮込んだ、デラックスソースの贅沢な味わいをウリにしている。1,200円とやや高価ではあるが、ココイチの一般のカレーとはかなり異なり、容器も特別のもので提供される。 販売不振によりチキンソースは廃止されていたが、ビーフソースとポークソースも2008年5月末をもって廃止となった。 従って、現在では新型店舗限定メニューは存在しない。
地域限定メニュー
ここでは、現在も発売中の地域限定メニューを紹介する。
- パリパリチキンスープカレー2005年7月1日 - 北海道の店舗のみ通年販売している。尚、このメニューに限って冬季限定で毎年全国販売されている。
- ココイチオリジナル海軍カレー「神奈川県 横須賀市(横須賀中央駅前店、京急追浜駅前店のみ)」
- ゲソフライカレー(2006年10月1日 - 東海地区の店舗のみ。イカの足である「ゲソ(下足)」の部分をフライにしたもの。)
- 牛すじ煮込みカレー(関西地区の店舗のみ。なお、2007年3月1日からは、山口県を除く中国地方4県の店舗<岡山県・広島県・島根県・鳥取県>でも販売されることになった。)
- ゴーヤポークカレー(2005年6月1日 - 、沖縄県の店舗のみ)
- スパムフライカレー(ハワイの店舗のみ)
- 牛もつカレー(西日本の店舗のみ。元はレギュラーメニューであったが2003年9月に一時廃止、2008年6月に復活するも、同年12月に再び廃止され、地域限定メニューとなった。)
- こくデミカレー(2009年4月1日 - 、北陸地区のすべての店舗と滋賀県の一部の店舗のみ)
- 鹿カレー(2010年5月17日 - 、滋賀県 東近江市の東近江五個荘店と近江八幡市の近江八幡サウスモール店、名神高速道路下り線のEXPASA多賀店のみ。鹿肉独特の硬さや臭みを工夫をこらした調理法で克服している。)
- 豊橋カレーうどん 豊橋岩田店、豊橋前田店の2店舗限定。店舗毎に味が異なる。
過去にあったメニュー
ここでは、2003年9月以降に終了したレギュラーメニューを紹介する。
- ゴロゴロポークカレー
- 2003年9月のメニュー改正以降で唯一のレギュラーで終了となったメニュー。これ自身2003年9月の新設メニューであったが、「角煮カレー」(2001年4月の改正で新設され、2002年の7月に廃止された)の劣化復活であり、ネーミングの悪さと売り上げの小ささから、2005年2月限りで廃止された。
- カレーきしめん
- 2003年9月のメニュー改正で終了。スープは無く、茹でたきし麺を山菜入りのカレーソースで和え、のりをかけてあるものだった。大盛り(麺の量が2倍)の「ダブル」もあった。なお2008年9〜11月にも期間限定で販売している。期間限定では、のりと別にかつおぶしがかかっていた。
- キムチカレー
- 2006年12月のメニュー改正で終了。その名の通りキムチを載せたメニューであったが、末期はメニューにも載っておらず、トッピングの欄に掲載されているのみであった。
- 山菜カレー
- キムチカレーと同じく、2006年12月のメニュー改正で終了。わらび、細竹、せり、なめこ、ぜんまいなどの山菜が入っている。末期はやはりトッピング欄に掲載されているだけであった。
- エビカツカレー
- エビ・イカ・貝柱が混ざった海鮮カツカレーの販売開始により、2006年12月のメニュー改正で終了した。
- ホクホクコロッケカレー
- 2006年12月のメニュー改正で終了。コロッケ1つが150円という値段であったため、売り上げが小さく、廃止された。代わりに現在では、期間限定メニューとして「季節のコロッケカレー」が販売されている。2008年は春が「菜の花コロッケ」、夏が「枝豆ポテトコロッケ」、秋が「きのこのクリームコロッケ」となっている。
- エビフライカレー
- 2007年3月のメニュー改正で終了。現在は「プチエビフライカレー」となって販売されている。
- オクラ豆腐カレー
- 2003年9月のメニュー改正で一時廃止になったが、2006年12月に復活。その後2010年8月をもって再び廃止された。
- ハヤシライス
- 2010年10月のメニュー改定で終了。現在は「ハッシュドビーフ」が販売(一部店舗を除く)されている。
復活・レギュラー化したメニュー
ここでは、2006年1月以降に復活したメニューを紹介する。
- フィッシュフライカレー
- 2001年3月以前からあったレギュラーメニューであったが、他のメニューと比べて、値段が安かったため採算が合わないと判断し、2005年8月限りで廃止された。しかし、2005年12月に予定されていた「タラフライカレー」が諸般の事情で直前になって中止となり、その影響で再びレギュラーメニューとして復活することとなった。
- とんかつカレー
- 2004年の5・6月に九州、7・8月に近畿中国四国、10・11月に中部地方、12・(2005年)1月に関東以北で販売された。期間限定メニューであったが、売れ行きが好評なため、2004年10月以降近畿以西の一部店舗で期間外販売が行われるようになり、2004年12月からはレギュラーメニューの1つとなった。ところが、2005年4月に「手仕込みヒレカツカレー」を販売すると、ヒレカツカレーの方が売り上げが高いため、類似メニューの多さから2005年8月限りで廃止された。しかし、たくさんの熱い要望で2006年6月1日付けで再びレギュラーメニューとして復活することとなった。
ライス量の目安・追加料金
ポークソース / ビーフ・ハヤシソースによって追加料金が違う。
- 150グラム - ハーフカレー(ドリンク付き)
- 200グラム - 小盛り(全品-50円)
- 300グラム - 普通盛り←メニューに表示されている値段はこの量である。
- 400グラム - 普通の大盛り(+100円 / +120円)
- 600グラム - 一般的な女性の限界。(+300円 / +360円) また持ち帰りカレー弁当の最大の量である。
- 900グラム - 一般的な男性の限界。(+600円 / +720円)
100gごとに(+100円 / +120円)となっている。
店舗の価格表には200gから600gまでが掲載されているが、食べられる場合はこれ以上でも注文できる。
辛さ
壱番屋の「普通」は市販のレトルトやカレールーの「中辛」にあたる。基本メニューでは普通か甘口がベースであり、さらに辛いカレーを希望する場合には、1辛・2辛・・・というように辛さを指定することになる。メニュー上では10辛まで記載されているが、6辛以上は「過去に5辛のカレーを完食した人に限る」との注意書きがある。ただし、店側が5辛以上完食経験の有無を尋ねたり、経験がないことを理由に注文を拒否する事はなく、あくまで注意喚起にとどまっている。また、ハッシュドビーフに限っては「普通」のみで、ビーフカレーの甘口は選択できない。また、1998年頃までは11辛以上も存在したが、現在は10辛が上限となっている。ちなみに、10辛で1辛の24倍の辛さとなる。
テーブルには「とび辛スパイス」があり、好みで辛さを加えることも可能である。[11]
辛さが増すとカロリーが高くなっていくのは、辛さの元となる調味料などを食用油などで炒めるためで、辛さが増すごとに、その油量が多くなっていくから。
実際、10辛のカレーソースは、普通の辛さのカレーソースより、粘り気・とろみが顕著。
尚、伝票やレシートには、追加料金の発生如何によらず、オーダーした辛さが表記される。
店舗
現在、旧型店舗と新型店舗(社内ではT-05型、T-07型と呼ばれる。Tとは店舗企画部の頭文字)が存在する。数年後には新型店舗に統一される予定である。
- 旧型店舗と新型店舗の違い
- 旧型店舗は2004年までに開店した店舗で、ロゴマークも旧式のものである。外観は黄色っぽい作りになっており、店員の制服も同じく黄色系統の服であったが、現在は新型店舗と同じ制服である。
- 新型店舗は2005年以降に開店、または既存店舗が改装した店舗である。ロゴも現在の新ロゴマークで、外装はダークブラウンが基調、内装は落ち着いたウッドスタイル、店員の制服もブルーのシャツに黒のエプロンというシックな装いとなっている。他にも、商品の皿やコップなど細部に渡っても、旧型店舗と大きく異なる。また、新型店舗のみのメニューも存在した(前述)。
なお、現在営業中の新型店舗を含めた各地にある店舗はココイチのウェブサイトから検索できるようになっている[12] 。
店舗での支払い(決済)方法
現在、「カレーハウスCoCo壱番屋」店舗(日本国内)において使用できる支払い方法は、「現金」・「ジェフグルメカード」・「壱番屋発行のお食事券」・「壱番屋株主対象のご飲食優待券」の4種類で、クレジットカードでの支払いが一切できない他、「Suica」・「WAON」・「Edy」といった電子マネーにも基本的には一切対応していない[13] 。また、現時点(2011年6月現在)において、これらの導入予定があることは公表されていない。(ちなみに、壱番屋のインターネット通販「ココイチ通販」に関しては、クレジットカード(JCB、VISA、 Mastercard等)での支払が可能となっている。)
宅配サービス
- 宅配車の例
-
原付2輪の一例(ホンダ・ジャイロキャノビー)
-
軽自動車の一例
(スズキ・ツイン)
一部店舗では宅配サービスを行っている。利用の際には宅配料金として1回につき配達料200円、一部店舗を除きカレーの料金が通常料金よりも容器代として1品につき100円増しとなる。宅配は主に原付2輪や軽自動車などで行われており、原付2輪で主に使用されている車種はホンダのジャイロキャノピー(一部店舗ではヤマハ・ギアなども)。
また、宅配専門店としてココイチエキスプレスがある。
壱番屋の他業態
- パスタ・デ・ココ(あんかけスパゲッティ)
- 麺屋ここいち(めんやここいち) - 以前はカレーうどん専門店であったが、現在はカレーラーメンを中心にしたメニューに変更している。愛知県に4店舗展開中。2009年8月に東京都新宿区小滝橋通りに出店したが、2010年1月末に閉店した。
- カレーパン屋(名駅サンロード店で販売) - 「カレーパン屋」独自の店舗は持たない。ここは、店舗内に配置されるレジと店舗外の地下街通路側に面して設置されるレジが別々に置かれている。これは、「カレーパン屋」の商品を利用するお客に配慮したものと思われる。
- ココイチエキスプレス(宅配専門店)
- にっくい亭(鉄板ハンバーグ)
- うなぎ屋壱番(ひつまぶし丼)
撤退した業態
- FSココイチ(CoCo壱番屋のメニューを絞った小型店)
- 粥茶寮kassai(お粥専門店)
独立システム
ココ壱独自の独立システムとしてブルームシステム(ブルームは花が開くという意味の英語)と呼ばれるものがある。これは創業者の宗次徳二(現・特別顧問)・直美(現・相談役)夫妻と共にココ壱立ち上げを手伝った林俊弘(株式会社Wee-Up代表取締役)が自分は一生カレー屋の親父として生きたいという思いから、宗次から初めて店舗を譲り受けたことに始まる。
ブルームシステムの内容として、一定以上のスキル(以下参照)と勤務期間を経た社員に与えられる権利であり、全国にあるココ壱店舗のうち、約6割がこのブルームシステムによって独立したオーナーによって、運営されている。この際オーナーに対してココ壱本部とのロイヤリティーなどの金銭的やり取りは一切生じないところにココ壱の独自性がある。さらに、この独立したオーナーの店に勤め、オーナーおよび、本部から認められると、このオーナー店から独立することも出来る。しかしながら、ココ壱ブランドを守るため、本部より巡回している姿がたびたび見られる。また上記にある、一定以上のスキルとは、一般の客でもわかるようになっている。というのも各従業員のしている名札の色がそれである。具体的には
- 金 - その地区数店舗を運営できるだけの能力がある。
- 銀 - 今従事している店舗の運営を任せることが出来る。(独立するためには銀以上の資格が必要)
- 青 - 金・銀バッチの人間の補佐として、十分に信頼できる能力がある。
- 黄 - 仕事の内容を理解しており、基本的な仕事内容は全て出来る能力がある。
- 白 - 基本的に研修生である。
となっている。
これは社内では「ココスペ」と呼ばれる検定制度で、金が1級で以下2級、3級、初級のランクとなり、白は未取得である。調理部門と接客部門に分かれており、いずれかの部門で1級を取得するとハワイ旅行に招待される。
独立には夫婦ペアであることが有利な条件といわれる。
事件
2010年3月23日、パット稲毛店において金庫が盗まれる事件があり、金庫に保管していた同店の顧客約4400名分の個人情報が記録されたUSBメモリも盗難被害に遭った。
その他
- 創業者一族はゴルフが趣味である事から、本社工場にはゴルフの打ちっぱなし場が併設されている(部外者も無料で利用可能であり、地元住民にも利用されている)。
- CoCo壱番屋のカレーはなぜかアメリカ兵に人気が高い。沖縄の嘉手納基地の近くにある店舗は客の大半がアメリカ兵であり、ハワイにおける人気も沖縄から飛び火したものであると言われている。
- 壱番屋の社員の姿は、カメラで社長室のモニターに映し出されている。
- 創業者の宗次徳二は誠実な人柄で知られており、「真心を込めてお客さまに接することを必死で続ける。するとお客さまに鍛えられて強くなる。」と語っている[14] 。
- 2009年11月頃よりCoCo壱番屋の店舗に限り、毎正時になると江上郁弥が歌う「ね!ココイチ!!」という歌がフルバージョンで店内放送されている。
- 当社をモデルとしたゲーム「カレーハウスCoCo壱番屋 今日も元気だ! カレーがうまい!!」(開発・販売はドラス)がプレイステーション2専用ソフトとしてリリースされている。
脚注
- ^ 但し、一部店舗においては挑戦者の食べ進み具合を見ながら700グラム、300グラム、300グラムの3皿に分割して出し、食べ残しについては持ち帰りとする形で復活している。
- ^ 2010年11月8日付中日新聞夕刊1面「紙つぶて 食料自給率に憂う」より。
- ^ "【NOW!ソウル】受験生にはカレー". 中央日報. 11月6日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ "世界へ広がる「ココイチ」の味、米国本土と香港に来夏1号店オープン。". Narinari.com. 10月22日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ "WORLDWIDE CoCo ICHIBANYA 海外のココイチ". カレーハウスCoCo壱番屋. 10月22日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ a b "「CoCo壱番屋」が米本土に進出、ロサンゼルスに第1号店をオープン。". Narinari.com. 2月13日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ 壱番屋公式サイト
- ^ シルシルミシルより。ビールのみで福神漬けを食べる事が出来るなど
- ^ 鉄板スタミナカレーご好評につき販売期間延長!
- ^ 鉄板スタミナカレー取り扱い店舗について
- ^ 11辛以上は、このスパイスを使うようにアナウンスされる。
- ^ ココイチ店舗検索
- ^ ただし、名駅サンロード内の店舗はQUICPayが使用できる。
カレーハウスCoCo壱番屋 名駅(QUICPay) - ^ 国友隆一著「取締役になれる人 部課長で終わる人 2」(リュウ・ブックス アステ新書 経済界)89ページ
関連項目
- カレーハウスCoCo壱番屋巡り→スタンプラリー を参照
- THE HIGH-LOWS(CMソングとして「Too Late To Die」の使用歴あり)
- ハウス食品(壱番屋の主要株主)
- 宗次ホール
- カプコン