「WavPack」の版間の差分
2009年10月18日 (日) 09:18時点における版
開発元 | David Bryant |
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最新版 | |
リポジトリ | ウィキデータを編集 |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | 音声コーデック(エンコーダ) |
ライセンス | BSDライセンス系 |
公式サイト | www.wavpack.com |
テンプレートを表示 |
拡張子 | .wv |
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開発者 | David Bryant |
種別 | オーディオ |
WavPackはフリーかつオープンソースの可逆音声圧縮 ファイルフォーマットであり、David Bryant が開発した。
特徴
WavPack は、WAVフォーマットの8ビット、16ビット、24ビット、32ビット浮動小数点の音声ファイルを圧縮できる(圧縮後の拡張子は .wv)。また、サラウンドストリームや高サンプリング周波数もサポートしている。他の可逆圧縮方式と同様、圧縮率は音源によって変化するが、だいたい30%から70%となる。
ハイブリッドモード
WavPackにはまた、「ハイブリッドモード」と呼ばれるものがあり、可逆圧縮ではあるが、2つのファイルを生成する。そのうちの1つは非可逆圧縮された小さいファイル (.wv)、もう1つは補正 (correction) ファイルと呼ばれるファイル (.wvc) で、.wv ファイル単独でも再生できるが、両方を組み合わせると完全な可逆復元が可能である。つまり、可逆圧縮と非可逆圧縮を同時に行える。
このような「ハイブリッド」機能は、MPEG-4 SLS などにもある。
概要
- オープンソースであり、BSD-系ライセンスで提供されている。
- マルチプラットフォーム対応
- 誤り訂正
- ストリーミングサポート
- 多チャンネルオーディオ、高解像度サポート
- ハイブリッドモード
- ハードウェアサポート(Rockboxファームウェアを使用)
- メタデータサポート(ID3v1、APEタグ)
- RIFFチャンクをサポート
- Replay Gain 互換
- Win32向けの自己解凍型ファイルを作成できる。
- 32ビット浮動小数点ストリームをサポート
- キューシート埋め込みをサポート
- MD5ハッシュによる高速完全性チェック
- 対称モードと非対称モードがある(エンコード時間が異なる)
対応プラットフォーム
対応オペレーティングシステムは、UNIXおよびUnix系(Linux、Mac OS X、Solaris、FreeBSD、OpenBSD、NetBSD、Tru64、HP-UX など)と、Windows、DOS、Palm OS、OpenVMS である。
対応アーキテクチャは、x86、ARM、PowerPC、AMD64、IA-64、SPARC、Alpha、PA-RISC、MIPS、68kなどである。
歴史
David Bryant は1998年中ごろWavPackの開発を開始し、間もなくバージョン1.0をリリースした。このバージョンは非可逆圧縮しかできなかった。間もなくバージョン2.0をリリース。このバージョンも非可逆圧縮であり、音響心理学的マスキング効果などは利用していない。1999年、バージョン3.0をリリース。圧縮率を犠牲にした高速モード、ヘッダのないPCMオーディオファイルの圧縮、32ビット巡回冗長検査による誤り検出などをサポート。その後も開発は続き、バージョン3.xのどこかでハイブリッドモードをサポートした。
2009年 10月18日時点での最新版は2009年9月27日のバージョン4.60である。
サポート
ソフトウェア
いくつかのソフトウェアがこのフォーマットを最初からサポートしている。他にもプラグインで対応しているものもある。WavPackの公式サイトには、Winamp、Nero Burning ROM などアプリケーション向けのプラグインや DirectShow用フィルタが公開されている[1] 。
2006年10月、WinZipはバージョン11.0ベータからWavPackのフォーマットをサポートしている[2] 。この拡張はZIPファイルフォーマットの拡張として同フォーマットを管理しているPKWARE社が正式対応し、公式なAPPNOTE.TXTファイル(バージョン6.3.2)に記載され、2007年9月28日にリリースされた[3] 。
ハードウェア
オープンソースのRockboxファームウェアをインストールすることで、デジタルメディアプレーヤーでWavPackをサポートできる。例えばアイリバーの製品やiPodなどである[4] 。
Cowon A3 もWavPackに対応している。
関連項目
脚注・出典
- ^ "WavPack downloads". 2009年7月1日閲覧。
- ^ "WinZip - Additional Compression Methods Specification". WinZip International LLC (2006年11月15日). 2008年1月6日閲覧。
- ^ "APPNOTE.TXT - .ZIP File Format Specification". PKWARE Inc (2007年9月28日). 2008年1月6日閲覧。
- ^ "Sound Codecs, Rockbox Wiki". 2009年7月1日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト
- WavPack forum at Hydrogenaudio Forums
- ReallyRareWares 過去のバージョンが置いてある
- A comparison of several Lossless Audio encoders at Hydrogenaudio Wiki.
- WavPack on MultimediaWiki
- WavPack frontend
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圧縮技術についてはデータ圧縮を、コーデックについてはデータ圧縮・伸張を行うコーデックを参照 |