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「エスケープシーケンス」の版間の差分

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* ESC 2/8 4/2 (ESC ( B) - [[ASCII|US-ASCII]]をG0に指示する。
* ESC 2/8 4/2 (ESC ( B) - [[ASCII|US-ASCII]]をG0に指示する。
* ESC 2/4 4/2 (ESC $ B) - [[JIS X 0208]]をG0に指示する。
* ESC 2/4 4/2 (ESC $ B) - [[JIS X 0208]]をG0に指示する。

<!-- 終端文字、中間文字、「区分」の解説を加筆すること。 -->
終端文字は登録順に16進数の「4/0」から順に割り振っていくことになっている。終端文字の割り振りは区分ごとに行われることになっている。(そのため同じ終端文字でも、どの区分の終端文字であるのかによって指し示す符号系は異なり、そのエスケープシーケンスがどの区分の符号系を指し示すのかは中間文字が何であるのかによって識別できる。)

登録数の最も多い94文字集合については、当初の規格で用意されていた利用可能な終端文字を使い切ってしまったため、第3次規格において94文字集合を指し示す新たな中間文字を設けてより多くの94文字集合が登録できるように規定が改正された。

なお、一つの規格で定められた符合系であっても、文字の追加変更を含む改正が行われたときには異なる符号系として扱われることになっており、そのために改めて登録が行われ、新たな登録番号と終端符号が付与されることになる。例えばJIS X0208は[[1978年]]版、[[1983年]]版、[[1990年]]版のそれぞれが、[[JIS X0213]]は[[2000年]]版の1[[面]]と2面、[[2004年]]版の2面がそれぞれ異なる符号系として登録されている。


=== ISO/IEC 6429の例 ===
=== ISO/IEC 6429の例 ===

2008年10月5日 (日) 01:14時点における版

エスケープシーケンス (escape sequence) とは、コンピュータシステムにおいて、通常の文字コードでは表せない特殊な文字や機能を表すための、エスケープコード (0x1B, ESC) に始まる一連のバイト列のことをいう。

具体例

代表的なものに、ISO/IEC 2022 (JIS X 0202) における文字集合の指示・呼び出しのシーケンス (漢字シフトコードも参照) や、ISO/IEC 6429 (JIS X 0211) の画面制御シーケンス(いわゆる「ANSIエスケープシーケンス」)がある。

なお、エスケープシーケンスを構成するバイト列は、特定の文字集合に属するわけではないので、本来は符号表上の行と列で記述するが、以下の例で括弧内に示したように対応するASCIIの文字で記述することも便宜上広く行われている。

ISO/IEC 2022の例

  • ESC 2/8 4/2 (ESC ( B) - US-ASCIIをG0に指示する。
  • ESC 2/4 4/2 (ESC $ B) - JIS X 0208をG0に指示する。

ISO/IEC 6429の例

  • ESC 5/11 3/2 4/10 (ESC [ 2 J) - 画面を消去する。
  • ESC 5/11 y 3/11 x 4/8 (ESC [ y ; x H) - 画面上の第y行第x列にカーソルを移動する(x/yはASCIIの数字3/0〜3/9で構成)。

キャラクタ端末の画面を制御するエスケープシーケンスは、製品ごとにさまざまな仕様が存在するが、DECVT100のものが事実上の標準となっている(ANSIエスケープシーケンスはVT100のサブセットである)。UNIXの端末情報データベース (termcap, terminfo) には、多数の端末の画面制御エスケープシーケンスが記述されている。

類似例

また、エスケープコードで始まるものでなくても、類似の構造や機能をもつものはエスケープシーケンスと呼ばれることがある。 代表的なものに、C言語やその他のプログラミング言語の文字列中に用いられる、バックスラッシュに始まるものがある。

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