「ゴッタルド道路トンネル」の版間の差分
2008年6月19日 (木) 20:37時点における版
ゴッタルド道路トンネル(-どうろ-)は、スイスに存在する世界で3番目の長さの道路 トンネルである(1位はラルダールトンネル、2位は雪山トンネル)。全長16.4kmで、ゴッタルド峠の下を貫き北側のウーリ州 ゲシェネンと南側のティチーノ州 アイロロを結んでいる。ドイツのハンブルクとイタリアのシチリアを結ぶ最短の道路の一部となっている。
歴史
トンネルはスイスのモータリゼーションとイタリアのリゾート地としての人気から、1980年 9月5日に開通した。
2001年 10月24日、トンネル内で2台のトラックが衝突して火災が発生し、11名が亡くなった。修復と清掃のためにトンネルは2ヶ月間閉鎖された。
道路状況
ゴッタルド道路トンネルはスイスの高速道路A2の一部である。バーゼルからイタリアとの国境のキアッソまでを結んでいる。
トンネルは片側1車線の対面通行で、制限速度は80km/hである。
トンネルは過密状態で、しばしば渋滞を引き起こしている。これに対してアルプス山脈を貫くトンネルでは、グラウビュンデン州のグラン・サン・ベルナールトンネルの方が空いており、時間的にも短いことが多い。ただし距離的にはゴッタルド道路トンネル経由の方が短い。
トンネル内では、トラックの車間距離は150メートル以上を取るように規制されている。
第2トンネル計画
第2トンネルを建設しようとする計画は政治的な問題で挫折している。道路トンネルの建設を阻止しようとした「アルプスを通過交通から守る」アルプス運動は、当初はスイスの連邦参事会により否決されたが、1994年 2月に52%の賛成で国民投票を通過した。これに対しトンネル建設派のアヴァンティ運動は2004年 2月に国民投票を行ったが、62.8%の反対で否決された[1] 。
関連するトンネル
ゴッタルド鉄道トンネルが並行している。またアルプトランジット計画の一環として現在地点より600メートル低い場所でゴッタルド峠を貫くゴッタルドベーストンネルが建設中である。
脚注
外部リンク
- ゴッタルド道路トンネル公式ページ (ドイツ語、イタリア語、一部英語)
- 統計情報(ドイツ語) (第2道路トンネルの計画の情報を含む)