「鈴鹿サーキット」の版間の差分
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2008年3月24日 (月) 12:53時点における版
概要 | |
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所在地 | 三重県 鈴鹿市稲生町7992 |
運営会社 | モビリティランド |
収容人数 | 約15万5,000人(2006年F1開催時) |
主なイベント | F1、スーパーGT、フォーミュラ・ニッポンなど多数 |
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鈴鹿サーキット(すずか サーキット、Suzuka International Racing Course)は、三重県鈴鹿市にある自動車レース場を中心としたレジャー施設。F1 日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースの開催で知られる。レースコースの他にホテルや遊園地等があり、モビリティリゾートを形成している。 日本初の本格的サーキットとして[1] 、1962年に本田技研工業によって建設された。現在はホンダグループでモータースポーツ関連施設を運営する会社、モビリティランドによって運営されている。
国際レーシングコース
コース全長は四輪で5,807 m、二輪で5,821 m、コース幅は12mから16m。これは日本のサーキットの中でも最長である。 世界の多くのサーキットと比べ、摩擦係数の高いアスファルト 舗装である。また、追い抜きのできる長さのストレートや低速コーナーから高速コーナーまで多種類のコーナーがあるため、テクニカルコースとして高く評価されている。 また立体交差があり、8の字状になっているサーキットは世界的にも珍しい(歴代F1開催サーキットで唯一の8の字状サーキットであり、立体交差があったのは他にアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァだけである)。 このサーキットは多くのビデオゲームにも収録されており、日本で最も著名なサーキットのひとつである。
メインストレートから右回りに1〜2コーナー、S字コーナー、逆バンク(傾斜角が緩いため外へ傾斜しているように錯覚する)、ダンロップコーナー、デグナーカーブ[2] ののち立体交差を潜って左回りに変わる。ヘアピンカーブ、200R 、(二輪コースのみ)西シケイン、スプーンカーブ、バックストレッチ、立体交差橋を渡って130R[3] を抜けると再び右回りとなり、(四輪と二輪は異なる)カシオトライアングル(シケイン)、最終コーナーを経て再びメインストレートに戻る。
- 東コース
- 国際レーシングコースのダンロップコーナー途中から最終コーナーに抜ける東ショートカットを使用した全長2,243mのコース。
- 西コース
- 国際レーシングコースのカシオトライアングル手前からダンロップコーナー立ち上がりへ抜ける西ショートカットを使用した全長3,475mのコース。西ストレート(バックストレッチ)途中にあるピットを使用する。
- 南コース
- カートや2輪レースが開催されている
問題点
開設から40年以上が経過し、最近開設されたサーキットに比べてコース幅やランオフエリアが狭く、2002年以降死亡事故も多発し、施設の老朽化などもFIAから指摘され、ピットとパドックエリアの拡充やモーターホーム施設の強化、コンピュータ機器の更新などが要求された。これらの問題点が、2007年度のF1日本グランプリ開催権が富士スピードウェイに移行した一因となった。特にコース上の安全確保は緊急の課題であり、敷地の問題から東コースの改修は手付かずとなっていたが、2009年のF1開催へ向けて改修工事を行うこととなった(F1再開催に向けてを参照)。
現在開催されているレースイベント
主なレースイベントとしては、7月末に鈴鹿8時間耐久ロードレース、8月に鈴鹿1000km(2006年からSUPER GTの一戦として開催)が開催されている。その他にフォーミュラ・ニッポン、SUPER GT、スーパー耐久、全日本ロードレース選手権、BERCドラッグレースチャンピオンシップ、"DREAM CUP"ソーラーカーレース鈴鹿、D1グランプリ、CIK-FIAワールドカップカートレースなど多くの2輪や4輪レースが開催されている。 モータースポーツ以外には2輪車安全運転全国大会、シマノ鈴鹿ロードレース(自転車)、鈴鹿シティマラソン等も催されている。
過去に開催された主なレースイベント
1987〜2006年の20年間、毎年秋にF1日本グランプリが開催されていた。他にもロードレース世界選手権(旧:WGP、現:MotoGP)日本グランプリが1963〜1965年、1987〜1998年、2000〜2003年に開催された。また、かつてあった国際モトクロスコース(現在のオートキャンプ場)でモトクロス世界選手権 日本グランプリが1991年〜1995年に開催された。
F1再開催に向けて
- 2007年からF1日本グランプリが富士スピードウェイで開催される事になったが、鈴鹿サーキットはFIAに指摘された老朽化したサーキット内の主要施設を改修した上で、「パシフィック・グランプリ」などの名称で再びF1を開催する案を模索した。
- ただ、世界各地でF1の誘致熱が高まり、シンガポールとバレンシアが2008年より新規開催。また韓国、インド、アブダビ(09年から開催内定)なども2009年以降の開催に向けて招致合戦を繰り広げており、年間開催総数(最大で20戦とバーニー・エクレストンは語っている)に対して開催希望国が過多気味であり、1カ国1GPの原則からも富士と鈴鹿の年2回開催は現実的ではない状況にある。
- 粘り強い交渉の結果、2007年9月8日にFOMが、2007年・08年は富士、2009年は鈴鹿で開催し、以降は富士と鈴鹿での隔年交互開催を行うと発表した。
改修計画
- 2008年3月1日、モビリティランドが鈴鹿サーキット改修計画発表を発表した。
- 工事期間
- 2007年11月〜2008年5月:パドック改修(山田池の埋立て)と準備工事
- 2008年09月〜2009年3月:新ピットビルディング建設。観戦エリア整備他本格工事
主な改修計画
- グランドスタンド改修
- グランドスタンド全体で約1,900席増加。また屋根の設置。
- グランプリスクエア拡張
- グランドスタンド裏にあった遊園地のアトラクション、ブラックアウト(ローラーコースター)を撤去し、グランプリスクエアを拡張
- ピットビル新設
- ピットビルの2階、3階にホスピタリティエリア設置
- コントロールタワー新設
- メディカルセンター新設
- チームオフィス新設
- センターハウス新設
- メディアセンター設置
- SMSC(鈴鹿モータースポーツクラブ)オフィス新設
- パドック拡張
- 東コースランオフエリア拡幅
- 主要コーナーにサービスロード新設
遊園地、リゾート施設、交通教育センターなど
遊園地モートピア、フラワーガーデンホテルの他、リゾート施設としてクアガーデン、オートキャンプ場、万葉の森、スポーツ施設としてボウリング場、ゴルフ練習場、テニスコートなどがあり、サーキットを中心とした一大リゾート施設を形成する。 さらに交通マナーの向上やドライビングテクニック向上を目的として交通教育センターが設置されており、自動車やバイクの運転技術指導や、二輪免許取得教習を行っている。
アクセス
人里離れた場所にある国内の多くのサーキットと比べ、街中にあり交通アクセスは比較的恵まれ、特に近隣の各鉄道駅から徒歩20分〜60分以内というのは大きなメリットとなっており、東京方面には東京により近い富士スピードウェイよりも早い帰着が可能な場合もあり、実際2007年に行われた富士スピードウェイでの日本GP終了後に混乱したシャトルバスを待つ時間で鈴鹿から東京へ帰着が可能だったとの声もあった。 また、鈴鹿市など自治体や地域住民もサーキットに協力的で、長年の経験によるノウハウも持っていることから、F1等の国際レース規模の大きなレースイベントを開催する際でも渋滞(通常は近鉄・白子駅まで車で15分程度の距離であるが、F1開催時はレース終了後から午後9時前後まで激しい渋滞が発生し、2時間以上かかる場合もある)など問題は発生するが、2007年にF1を事実上初開催し問題が多発した富士スピードウェイに比べ概ね円滑な運営がなされている。
- クルマ(F1開催時は、隣接地域で駐車場が確保できない場合があるので注意)
- 鉄道
天候の変わりやすさ
鈴鹿山脈よりなだれ込んで来る雲の影響で通り雨にさらされることがあり、レースの開始に影響を及ぼすことがよくある。夏場ならまだしも春先や秋頃のシーズンだと肌寒く感じるので長袖の上着を持っていくのが望ましい。山の天気は変わりやすいので雨情報が無くとも折りたたみの傘を最低限持っていくのがベター。 また、2007年のSUPER GT「ポッカ鈴鹿1000kmレース」では、コースの西と東で天気が違うということも起きた。
脚注
- ^ 単なる常設サーキットは、1936年に多摩川河川敷に開設された「多摩川スピードウェイ」など、鈴鹿以前にもいくつか開設例がある。
- ^ 1962年 11月4日に行われた当サーキットのオープニングレースである「第1回全日本選手権ロードレース」のレース中に、ここで転倒したドイツ人ライダー・エルンスト・デグナーの名がついた。1987年にランオフエリア確保のために二つのコーナーに改修された。
- ^ 2003年に85Rと340Rの複合コーナーへ改修されたが、モータースポーツファンにとって非常に馴染み深いことから名称はそのまま。
関連項目
- モータースポーツ
- 日本のサーキット一覧
- 鈴鹿サーキットクイーン - 鈴鹿サーキットのイメージガール。
- モートピア - 鈴鹿サーキット内にある遊園地
- 鈴鹿サーキット温泉
- 本田技研工業
外部リンク
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