「男色」の版間の差分
2008年2月29日 (金) 03:49時点における版
男色(なんしょく)とは、男性同士の性愛=「男性 同性愛」を指す言葉である。 女色、すなわち「男性 異性愛」の対語に相当する。 本来の読みは「なんしょく」である。 近年は「だんしょく」との読みも広まっているが、あくまでも誤読でしかない。
発音は異なるが、唐(支那)伝来の用語。 やはり発音は異なるが、朝鮮半島でも用いられる言葉である。
日本では平安時代より僧侶や公家の間で営まれ、特に中世に入り武家の間で盛行する様になってからは女色よりも高尚な行いと看做されるようになった。 徳川時代に入ると、町人の間でも行われるようになっていったが、時代が経つにつれて一部の地域を除いては、総じて衰退する傾向に向かったと言われている。 更に明治になり欧米 キリスト教思想と倫理観が普及するにつれてこの傾向は一層進み、ついには好ましくない行為とされるに至った。(詳細は「衆道」を参照)
外国でも、かつて欧米 列強の植民地とされたアジア・アフリカその他の諸国や、イスラム原理主義が蔓延した地域においては、イスラーム・キリスト教的倫理観の影響により、男色に対する否定的な傾向は今日でも著しい。
現代、西欧などの先進国や、米国の一部の州では、同性結婚が合法化されており、人権を重んじる国々が次々と、それに続いている。
しかし日本では今日もなお、異性婚と対等の「同性婚」はもとより――同性婚より権利の制限されたパートナーシップ制度やシビルユニオン制度ですら――法制化の動きは全く見られず、ゲイ・リブ団体も公式にそれを要求さえして居ない現状である。
日本の男色
1.上古
2.奈良時代
3.平安時代
4.院政期
5.鎌倉時代
6.室町時代
7.戦国時代
8.織豊時代
9.徳川時代
10.明治以降
•「斷袖」
•「分桃」
•「龍陽」
----------
5.朝鮮半島
インド世界の男色
1.仏教に見る男色
2.ヒンドゥー教
オリエントの男色
5.ペルシア人
6.マムルーク
7.トルコ人
1.古代ギリシアのパイデラスティアー(paiderastia, παιδεραστία)
2.ローマ人男性同士の性愛
3.エトルリア人
4.カルタゴ
5.キリスト教の蔓延
ヨーロッパの男色
1.ケルト人の男色
2.ゲルマン人の男色
アメリカの男色
アフリカの男色
1.北アフリカ
3.植民地化以降
オセアニアの男色
1.ハワイ
2.タヒチ
3.オーストラリア
4.ニューギニア
5.その他のオセアニア諸島