「田中将斗」の版間の差分
2007年12月29日 (土) 12:54時点における版
田中 将斗 | |
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プロフィール | |
リングネーム |
田中 正人 田中 将斗 MASA TANAKA |
本名 | 田中 正人 |
ニックネーム |
弾丸戦士 グレーネードファイター |
身長 | 183cm |
体重 | 108kg |
誕生日 | (1973年02月28日) 1973年 2月28日(51歳) |
出身地 | 和歌山県 和歌山市 |
所属 | ZERO1-MAX |
スポーツ歴 | ラグビー |
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田中 将斗(たなか まさと、1973年 2月28日 - )は、ZERO1-MAXに所属するプロレスラー。本名:田中 正人(たなか まさと)。和歌山県 和歌山市出身。ニックネームは「弾丸戦士 -DANGAN-」
ヘビー級でありながらジュニア戦士並にリングの内外を所狭しと動き回り、主にハードコア路線を主軸にしている選手であるがラフ殺法のみならず、ねちっこいレスリングにも充分対応が出来るオールラウンドプレイヤー。
ZERO1-MAXの2006年7月の「火祭り '06」において悲願の初制覇を遂げる。「火祭り」開催から6年、毎年エントリーされ出場してきたが、どのタイトルよりもある意味ZERO1-MAXにおいては価値のある、最高峰の称号である「火祭り」制覇を遂に現実にした。(後述)
2006年11月29日に右肩手術が行われ、無事終了した。
経歴
和歌山県立和歌山東高等学校在籍時はラグビー部に所属し、国体に出場している。卒業後は住友金属ラグビー部での活動を経て1993年にFMWに入門。リッキー・フジ戦でデビューを果たす。大仁田厚引退後は、ハヤブサと共にエースとして新生FMWを引っ張る立場となり、「弾丸戦士」として人気を博す。ECWに長期遠征しポール・Eに惚れ込まれ、リングネームを「MASA TANAKA」としECWのトップレスラーの一人として活躍し、日本人で唯一ECW世界ヘビー級王座にも就いた。しかしながらFMWの経営危機による帰国要請によりECWを離脱し、FMWへ復帰した。
FMW復帰後、2001年2月に邪道、外道、中山香里と共に「コンプリート・プレイヤーズ」を結成し、FMWを離脱。全日本プロレスとZERO-ONEに参戦し、後に橋本真也との一騎打ちを申し込み、2002年3月に両国国技館でシングル対決が実現したが、半ばやられ放題で軍門に下った。しかしその対決を機に橋本に見込まれてZERO-ONEに入団する。
大谷晋二郎とは同年齢であり、お互いを意識し刺激し合い"永遠のライバル"と言い続ける。しかし橋本という団体トップの人間を倒し、世代交代を提唱するにあたり、ライバルというスタンスは消えてはいないものの互いの力を結束しようと「炎武連夢(エンブレム)」を結成し、他団体でも大車輪の活躍を見せつけ2002年にはプロレス大賞ベストタッグ賞を受賞する。また同年には大谷とのタッグでROHへも登場している。
2004年 2月19日に以前からタイトルマッチでありながらハードコアにこだわる田中と、ベルト防衛の意志を尊重する大谷と方向性の違いで仲違いを起こし炎武連夢を解散し、金村キンタロー、坂田亘らと共にZERO-ONE正規軍と敵対した(エロティックス結成)。ZERO-ONE解散後は大谷らとともにZERO1-MAXに合流。2005年の4月に佐藤耕平と崔リョウジの要望を機に炎武連夢を再結成し、ヤングMAX軍と世代闘争を繰り広げている。ZERO-ONE MAXの母体であるファースト・オン・ステージがDSEとともに製作に関わるプロレスイベント、ハッスルにもレギュラーとして参戦する。
ハッスル登場の際には、「HUSTLE 01」(おそらくZERO1-MAXから01と書かれているのだろう)と書かれた赤い半そでのジャージを着て入場し、グレーのジーンズ(2つともハッスル14から)を穿いて主にハードコア系で活躍している。出場時は白いギター(叩くと白い粉が出てくる)を持参する。HHH〜ハッスルハードコアヒーロー〜でチャンピオンになった時の初防衛した後に、人狼にゴールデンロットで頭を叩かれて頭から血が出て、更にはその後に高田総統に、「初防衛おめでとう、佐藤君。いや、鈴木君だっけ?」と言われたことがある。その理由は、田中と言う苗字がとても地味(日本に多くある)な為。それ以来、川田利明とタッグになったときに控え室で「おっ鈴木!。じゃなかった佐藤!」と言われたり、島田二等兵から「地味なチャンピオン」とも言われてきた。その後、なぜかそんなことは言われなくなった。その後、金村キンタローとタッグを組んだ時は、金村のよき突っ込み役(?)として共に頑張っている。ちなみに、田中はハッスル16以外は全てのハッスルのシリーズに出場していたが、肩の手術のために現在欠場中。
2005年の6月12日には、WWEのPPVであるECW ワン・ナイト・スタンドに出場。マイク・オーサムとの試合はECWファンに賞賛された。
2006年には、大日本プロレスにて、黒田哲広とのタッグを結成(6人タッグのときは、金村キンタローも参加)。田中を目標としている関本大介との世代闘争を展開している。また2005年から始まった新日本プロレスとの抗争においては、金村キンタローや黒田哲広らとタッグを組み、新日本プロレスのライガー、邪道、外道らのジュニア戦士との対決しかカード編成が無い事にファンは不満の声を上げている。永田裕志、天山広吉、中西学というヘビーの同世代の選手との対決を待っているのは言うまでも無い。
"鬼門"であった「火祭り」 初優勝
背景
ZERO1-MAXのタイトルマッチとは別の、毎年夏の(第1回は2001年9月中旬で以後の年は7月末に開催)年に一度の上級グレードレスラー10人(同団体以外の他団体所属やフリーランスのレスラーを数人含む)が2ブロックに別れて総当り予選リーグ戦で鎬を削り、両リーグの最高得点者同士が決勝戦でNO.1を決定する「火祭り '○しろまる」(○しろまる内は西暦年)が開催される。
田中は同団体の前身団体であるZERO-ONEの所属選手になった2001年の「火祭り '01」(第1回大会)から毎年エントリーされている。ライバル大谷は2001年、2002年、2005年の覇者となっているが、田中と大谷は「火祭り '01」以外は全て同ブロックになり、「火祭り」での直接対決では2005年までの通算成績が3勝1敗(しかも3連勝中)と田中の圧倒的な優勢を誇っていた。にも関わらず、田中は毎年優勝候補に挙げられながらもそれまで無冠のままだったのである。ライバルと本当の意味で肩を並べるために、火祭りでの優勝は田中の宿願となっていた。
そういった背景の中で、田中は2006年大会を迎えた。この大会ではAWA本部からの指令を受けるかたちで、予選からのエントリーとなってしまい、田中と後藤達俊と安田忠夫という3人でエントリー権を争う3WAYマッチが行われる。試合は、戦前の「元新日勢同士が結託し田中潰しをするのではないか」という予想通りの展開であったが、安田の時たま見せる2人に戦わせ自分は高見の見物といった態度に後藤が腹を立て、まず後藤が安田をフォールし、次に田中が後藤に勝利し予選を勝ち抜き、本選エントリーを勝ち取った。
本大会
2006年本大会は、近年田中について廻る古傷の右肩や大会前に負傷した右ひざという爆弾を抱えて例年以上に体調が厳しい状態であり、プロレスマスコミも優勝候補に田中の名前を推すものは少なかった。
そしてその予想が的中したように、開幕戦の吉江豊戦では体重で圧殺されて敗北という苦しいスタートとなる。続く本間朋晃には勝ったものの、村上一成戦では流血戦を強いられ苦戦。しかし自分の血を口に含んだ一瞬の隙による毒霧攻撃からの弾丸エルボーで勝利。そして大谷晋二郎との直接対決はお互いの弱点を責める試合展開の末に30分の時間切れ引き分けで乗り切り、Aブロック予選リーグをなんとか勝ち点5で終了した。しかしAブロックでは勝ち点5で本間以外の4人の横一線で並ぶ前代未聞の大混戦となり、田中・大谷・村上・吉江の4WAYマッチでAブロック代表を決定することになった。この厳しい非常事態にも田中はなんとか勝ち抜き、遂にAブロック代表として初の決勝に進んだ。
対するBブロックは、ZERO1-MAXの若手で「もはや"年寄り"には任せられない。俺が優勝して団体を引っ張る」と公言して憚らない崔リョウジが代表として勝ち抜き、優勝戦は「田中vs崔」で雌雄を決することになる。田中はウィークポイントを抱え、Aブロック代表決定戦を戦った後の2試合目という強行軍。一方、崔は前日までにひと足早く決勝進出を決めており、田中にとっては圧倒的に不利なハンデ戦を強いられることになった。
決勝戦は大方の予想通り、序盤は崔の波状攻撃を田中が一方的に受けるという試合展開に。満身創痍の田中はこれを気力で持ちこたえ、攻め疲れが見え始めた崔の攻撃が止まるのを待って技を仕掛けるが、レスラーとしての伸び盛りにあり急成長を遂げた崔の耐久力と、田中自身が負傷によりいつもの攻撃力を発揮できない状況で、決着はなかなかつかなかった。しかし最後は田中の意地が勝り3カウントを奪取。遂に火祭り悲願の初制覇を達成する。田中にとっては6度目の正直であった。
得意技
- 弾丸エルボー
- ラリアット
- 田中将斗はエルボーとラリアットどちらもフィニッシュムーブとして使っている。これは極めて珍しい。
- 弾丸ローリングエルボー
- 相手の攻撃を体勢を低くして交わしつつその場で回転し、その勢いで相手の顔面にエルボーを打ち込む技。
- スライディングD
- 「スライディング弾丸エルボー」の略。2007年の火祭り中に披露され、強敵相手のフィニッシュムーブとして使っている。
- ダイヤモンドダスト
- コーナー上でドラゴンスリーパーに捕らえた状態から自らが前方回転してスタナー(肩にで相手の顎を砕く)を決める。
- コンプリートダスト
- カナディアンバックブリーカーの状態から相手を、自分から見て前に向かって180度回転させて落としていく。ドラゴンゲートの横須賀享の友情とほぼ同形だが、こちらはフェイスバスターの色が濃い。かなりのレア技。
- ダイヤモンドトルネード
- ファイヤーマンズキャリーの状態から旋回させてロックボトムで叩きつけていく。開発して以降ほとんど出していないレア技。
- スーパーフライ(フロッグスプラッシュ)
- やる前には「スーパーフライ!!!」と叫ぶ。
- トルネードDDT(スイングDDT)
- ECW時代田中の代名詞の技。相手をイスの上、机の上に脳天から突き刺すことが多い。
- 「まとめてー!」
- タッグマッチで相手2人がリング上にいる時に両手で2人をヘッドロックし「まとめてー!」の甲高い田中の声とともにDDTとスタナーを2人に同時に行う技でタイミングの良さは絶妙。
- 垂直落下式ブレーンバスター→ファルコンアロー
- 将斗は直試合の流れを引き込むために直下式ブレーンバスターをよく使用するが、強敵相手にはマットに突き刺した後で間髪入れずにファルコンアローへ繋ぐ事も多い。
- 白ギター攻撃
- 入場時に担いできた白い粉の入ったクラシックギターで相手の脳天へ強烈な一撃を打ち込む。ハッスルでのハードコアマッチで多用している。
タイトル歴
- WEWシングル王座
- WEWタッグ王座
- WEW6人タッグ王座
- ECW世界ヘビー級王座
- ECW世界タッグ王座(&ボールズ・マホーニー)
- 世界ブラスナックル王座
- インディペンデントワールドヘビー王座
- 世界ストリートファイト6人タッグ王座
- NWAインターコンチネンタルタッグ王座
- HHH(ハッスル・ハードコア・ヒーロー)王座
- AWA世界ヘビー級王座
- 火祭り優勝(2回/2006年・2007年)
- 天下一Jr優勝(1回/2007年)
- プロレス大賞
- 2002年プロレス大賞ベストタッグ賞(&大谷晋二郎)
入場テーマ曲
- 弾丸 -D・A・N・G・A・N-