コンテンツにスキップ
Wikipedia

「カワサキ・MULE」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
3行目: 3行目:


== 概要 ==
== 概要 ==
カワサキが主に[[全地形対応車]]として、農場・牧場などの私有地内での移動や物資運搬を主眼において開発・製造しているシリーズ。元々公道での走行は想定しておらず、実際[[道路運送車両法]]に定められた保安基準を満たしていない部分も多いため、日本国内での公道走行は(改造等を行って別途認可を取らない限り)非合法である<ref name=toyokeizai>{{Cite news|url=https://toyokeizai.net/articles/-/235437 |title=ジムニーとタメ張る悪路最強「消防車」の正体|publisher=東洋経済ONLINE|date=2018年09月10日(削除) }}</ref>。一方で悪路走行性能の高さや車両のコンパクトさなどから、その点を活かし[[特殊自動車]]としてのベース車両に選ばれることも多く、日本でも2018年には[[モリタ]]がMULE PRO-FX(EPS)をベースとした[[消防車]]「Red Ladybug」を発表している<ref>{{Cite news|url=https://response.jp/article/2018/05/31/310353.html|title=川崎重工の多用途四輪車「MULE PRO-FX」をモリタの新型消防車に採用...東京国際消防防災展2018|publisher=Response|date=2018年05月31日 (削除ここまで)}}</ref>。
カワサキが主に[[全地形対応車]]として、農場・牧場などの私有地内での移動や物資運搬を主眼において開発・製造しているシリーズ。元々公道での走行は想定しておらず、実際[[道路運送車両法]]に定められた保安基準を満たしていない部分も多いため、日本国内での公道走行は(改造等を行って別途認可を取らない限り)非合法である<ref name=toyokeizai>{{Cite news|url=https://toyokeizai.net/articles/-/235437 |title=ジムニーとタメ張る悪路最強「消防車」の正体|publisher=東洋経済ONLINE|date=2018年09月10日}}</ref>。


==公道仕様==
一方で悪路走行性能の高さや車両のコンパクトさなどから、その点を活かし[[特殊自動車]]としてのベース車両に選ばれることも多く、日本でも以下のような事例がある。

===モリタ・Red Ladybug===
2018年には[[モリタ]]がMULE PRO-FX(EPS)をベースとした[[消防車]]「Red Ladybug」を発表している<ref>{{Cite news|url=https://response.jp/article/2018/05/31/310353.html|title=川崎重工の多用途四輪車「MULE PRO-FX」をモリタの新型消防車に採用...東京国際消防防災展2018|publisher=Response|date=2018年05月31日}}</ref>。

===陸上自衛隊・汎用軽機動車===
[[陸上自衛隊]]では、[[V-22 (航空機)|V-22]](オスプレイ)搭載用車両の候補として6両を「汎用軽機動車」として2018年度に試験調達<ref>、2021年の総合火力演習に《汎用軽機動車》として登場した。[https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11217394/www.mod.go.jp/atla/cals_koukoku/kokok/31-263/announcement20181213094643.pdf 中央調達に係る公告(汎用軽機動車)]公告第需機-263号(2018年12月12日)防衛装備庁調達事業部、2021年6月1日閲覧</ref><ref>[https://www.mod.go.jp/atla/souhon/supply/jisseki/rakusatu/xls/30kyoso_kijunijo.xlsx 平成30年度 月別契約情報/競争(基準以上)]防衛装備庁、2019年2月6日契約、2021年5月31日閲覧</ref>、2020年現在、[[水陸機動団]]で評価試験中である。車体は「Red Ladybug」同様の道路運送車両法に適合した保安部品が取り付けられており、民間型との違いは航空機搭載用の固縛フック、外装部品OD色の塗装、桜マーク等となっている<ref>{{Cite web|和書|title=陸自、MV-22搭載用ATV評価中|url=https://japan-indepth.jp/?p=52084|website=NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]|date=2020年05月25日|accessdate=2020年05月26日}}</ref>。2024年に発生した[[能登半島地震 (2024年)|能登半島地震]]においては、通常の車両では進入が困難な地域における人命救助や物資輸送などに使用された<ref>{{Cite news|url=https://trafficnews.jp/post/130370|title=自衛隊「オスプレイ」向けで導入 精鋭部隊用バギーが被災地へ出動 どう使う?|newspaper=乗りものニュース|date=2024年01月11日|accessdate=2024年01月22日}}</ref>。
[[陸上自衛隊]]では、[[V-22 (航空機)|V-22]](オスプレイ)搭載用車両の候補として6両を「汎用軽機動車」として2018年度に試験調達<ref>、2021年の総合火力演習に《汎用軽機動車》として登場した。[https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11217394/www.mod.go.jp/atla/cals_koukoku/kokok/31-263/announcement20181213094643.pdf 中央調達に係る公告(汎用軽機動車)]公告第需機-263号(2018年12月12日)防衛装備庁調達事業部、2021年6月1日閲覧</ref><ref>[https://www.mod.go.jp/atla/souhon/supply/jisseki/rakusatu/xls/30kyoso_kijunijo.xlsx 平成30年度 月別契約情報/競争(基準以上)]防衛装備庁、2019年2月6日契約、2021年5月31日閲覧</ref>、2020年現在、[[水陸機動団]]で評価試験中である。車体は「Red Ladybug」同様の道路運送車両法に適合した保安部品が取り付けられており、民間型との違いは航空機搭載用の固縛フック、外装部品OD色の塗装、桜マーク等となっている<ref>{{Cite web|和書|title=陸自、MV-22搭載用ATV評価中|url=https://japan-indepth.jp/?p=52084|website=NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]|date=2020年05月25日|accessdate=2020年05月26日}}</ref>。2024年に発生した[[能登半島地震 (2024年)|能登半島地震]]においては、通常の車両では進入が困難な地域における人命救助や物資輸送などに使用された<ref>{{Cite news|url=https://trafficnews.jp/post/130370|title=自衛隊「オスプレイ」向けで導入 精鋭部隊用バギーが被災地へ出動 どう使う?|newspaper=乗りものニュース|date=2024年01月11日|accessdate=2024年01月22日}}</ref>。



2024年10月17日 (木) 15:55時点における最新版

MULE(ミュール)は、カワサキモータースが日本国外向けに製造する多目的自動車のシリーズ。名称の「MULE」は「Multi-Use Light Equipment」の略である。

概要

[編集 ]

カワサキが主に全地形対応車として、農場・牧場などの私有地内での移動や物資運搬を主眼において開発・製造しているシリーズ。元々公道での走行は想定しておらず、実際道路運送車両法に定められた保安基準を満たしていない部分も多いため、日本国内での公道走行は(改造等を行って別途認可を取らない限り)非合法である[1]

公道仕様

[編集 ]

一方で悪路走行性能の高さや車両のコンパクトさなどから、その点を活かし特殊自動車としてのベース車両に選ばれることも多く、日本でも以下のような事例がある。

モリタ・Red Ladybug

[編集 ]

2018年にはモリタがMULE PRO-FX(EPS)をベースとした消防車「Red Ladybug」を発表している[2]

陸上自衛隊・汎用軽機動車

[編集 ]

陸上自衛隊では、V-22(オスプレイ)搭載用車両の候補として6両を「汎用軽機動車」として2018年度に試験調達[3] [4] 、2020年現在、水陸機動団で評価試験中である。車体は「Red Ladybug」同様の道路運送車両法に適合した保安部品が取り付けられており、民間型との違いは航空機搭載用の固縛フック、外装部品OD色の塗装、桜マーク等となっている[5] 。2024年に発生した能登半島地震においては、通常の車両では進入が困難な地域における人命救助や物資輸送などに使用された[6]

主な車種

[編集 ]
[icon]
この節の加筆が望まれています。

脚注

[編集 ]
  1. ^ "ジムニーとタメ張る悪路最強「消防車」の正体". 東洋経済ONLINE. (2018年9月10日). https://toyokeizai.net/articles/-/235437  
  2. ^ "川崎重工の多用途四輪車「MULE PRO-FX」をモリタの新型消防車に採用...東京国際消防防災展2018". Response. (2018年5月31日). https://response.jp/article/2018/05/31/310353.html  
  3. ^ 、2021年の総合火力演習に《汎用軽機動車》として登場した。中央調達に係る公告(汎用軽機動車)公告第需機-263号(2018年12月12日)防衛装備庁調達事業部、2021年6月1日閲覧
  4. ^ 平成30年度 月別契約情報/競争(基準以上)防衛装備庁、2019年2月6日契約、2021年5月31日閲覧
  5. ^ "陸自、MV-22搭載用ATV評価中". NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス] (2020年5月25日). 2020年5月26日閲覧。
  6. ^ "自衛隊「オスプレイ」向けで導入 精鋭部隊用バギーが被災地へ出動 どう使う?". 乗りものニュース. (2024年1月11日). https://trafficnews.jp/post/130370 2024年1月22日閲覧。 

外部リンク

[編集 ]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /