「男色」の版間の差分
2008年3月9日 (日) 01:29時点における版
男色(なんしょく)とは、男性同士の性愛=「男性 同性愛」を指す言葉である。「女色」=「男性異性愛」の対語に相当する。 本来の読みは「なんしょく」である。近年は「だんしょく」との読みも広まっているが、あくまでも誤読でしかない。
発音は異なるが、唐(支那)伝来の用語。やはり発音は異なるが、朝鮮半島でも用いられる言葉である。
日本では平安時代より僧侶や公家の間で営まれ、特に中世に入り武家の間で盛行する様になってからは女色よりも高尚な行いとされるようになった。 徳川時代に入ると、町人の間でも行われるようになっていったが、時代が経つにつれて一部の地域を除いては、総じて衰退していった。 更に明治になり欧米 キリスト教思想と倫理観が普及するにつれてこの傾向は一層進み、好ましくない行為とされるようになった。(詳細は「衆道」を参照)
外国でも、かつて欧米 列強の植民地とされたアジア・アフリカその他の諸国や、イスラム原理主義の影響が強い地域においては、イスラーム・キリスト教的倫理観の影響により、当事者の性別を問わず同性愛に対する否定的な傾向が強い。
現代、一部の国や地域では、同性結婚が合法化されている。
なお、日本では同性婚はもとより、権利の制限されたパートナーシップ制度やシビル・ユニオン制度ですら法制化されておらず、ゲイ・リブ団体も公式に合法化の要求さえ公式にしていない有様である。
日本・中国・朝鮮
1.上古・奈良・平安時代 2.院政期・鎌倉時代 3.室町時代 4.戦国・織豊時代 5.徳川時代 6.明治以降 7.古代中国-断袖・分桃・竜陽 8.六朝・唐・宋 9.および北方騎馬民族 10.明・清 11.朝鮮半島
インド・オリエント・アフリカ
1.仏教・ヒンドゥー教 2.サンスクリット文学 3.ムガル帝国以降 4.古代メソポタミア 5.古代エジプト6.フェニキア・イスラエル・パレスティナ 7.アラブ・ペルシア 8.マムルーク・トルコ 9.北アフリカ 10.サハラ以南のアフリカ 11.植民地化以降 12.ユダヤ教・イスラーム教伝播がもたらした影響
ギリシア・ローマ・ヨーロッパ
1.古代ギリシア・ローマ 2.エトルリア・カルタゴ 3.ケルト・ゲルマン 4.キリスト教伝播がもたらした影響
アメリカ・オセアニア
1.マヤ・アステカ 2.アンデス・インカ 3.北米先住民 4.ハワイ・タヒチ 5.オーストラリア・ニューギニア 6.その他のオセアニア諸島 -->