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'''男色'''(なんしょく)とは、男性同士の性愛=「[[男性]][[同性愛]]」を指す言葉である。「[[女色]]」=「男性[[異性愛]]」の対語に相当する。
'''男色'''(なんしょく)とは、[[男性]]同士の性愛(男性[[同性愛]])を指す言葉である。[[女色]](女性の[[異性愛]])の対語に相当する。発音は異なるが[[中国]]伝来の言葉であり、[[朝鮮半島]]でも用いられる。日本に入ってきてからは[[寺院]]や[[武家]]社会、[[歌舞伎]]の世界などで独自に発展を遂げた([[衆道]]参照)。
本来の読みは「'''なんしょく'''」である。近年は「だんしょく」との読みも広まっているが、あくまでも誤読でしかない。


== 概要 ==
発音は異なるが、[[唐]]([[支那]])伝来の用語。やはり発音は異なるが、[[朝鮮]]半島でも用いられる言葉である。
[[古代ギリシャ]]の[[アテナイ]]などにおいて、男色([[少年愛]])は公然と行われており、[[プラトン]]の著作(『プロタゴラス』『[[饗宴]]』『[[パイドロス]]』など)でも、頻繁に描かれている。


かつて欧米[[列強]]の[[植民地]]とされた[[アジア]]・[[アフリカ]]その他の諸国や、[[イスラム原理主義]]の影響が強い地域においては、[[イスラーム]]・(追記) [[ (追記ここまで)キリスト教(追記) ]] (追記ここまで)的倫理観の影響により、当事者の性別を問わず同性愛に対する否定的な傾向が強い。
[[日本]]では[[平安時代]]より[[僧侶]]や[[公家]]の間で営まれ、特に中世に入り[[武家]]の間で盛行する様になってからは女色よりも高尚な行いとされるようになった。
[[徳川時代]]に入ると、[[町人]]の間でも広く行われるようになっていったが、時代が経つにつれて一部の地域を除いては、総じて衰退していったとされる。
更に[[明治時代|明治]]になり[[欧米]][[キリスト教]]思想と倫理観が蔓延するにつれてこの傾向は一層進み、好ましくない行為とすら看做されるようになった。(詳細は「[[衆道]]」を参照)


しかし、近年では[[ヨーロッパ]]を中心に同性愛者に対する肯定的な環境の変化が進んでおり、[[同性結婚]]が合法化、[[夫婦]]に準じる権利を同性カップルにも認める[[同性結婚#パートナーシップ法がある国(地域)|パートナーシップ制度]]などが整備されている国・地域もある(''詳細は「[[同性結婚|同性結婚の項目]]」を参照'')。
(削除) 外国でも、 (削除ここまで)かつて(削除) [[ (削除ここまで)欧米(削除) ]] (削除ここまで)[[列強]]の[[植民地]]とされた[[アジア]]・[[アフリカ]]その他の諸国や、[[イスラム原理主義]]の影響が強い地域においては、[[イスラーム]]・キリスト教的倫理観の(削除) 悪 (削除ここまで)影響により、当事者の性別を問わず同性愛に対する否定的な傾向が強い。

現代、[[人権]]を重んじる一部の[[先進国]]や地域では、[[同性結婚]]が陸続と合法化されている。

しかし、[[日本]]に於いては、[[異性婚]]と対等の権利を有する[[同性婚]]はもとより、異性間の[[結婚]]制度より権利が制限された[[パートナーシップ]]制度やシビルユニオン制度ですら、何ら法制化の動きは見られず、[[ゲイ]]・リブ団体も公式に要求さえしていない有様である。


== 日本の男色 ==
{{main|日本における同性愛|衆道}}
日本が近代化・[[文明開化|西欧化]]を推し進めていた[[1873年]]に[[明治政府]]にある建白書が提出された。その中で、[[江戸時代]]以前の男色の主要な関係性が3つ挙げられている<ref>{{Cite book|title=『武士道とエロス』|publisher=講談社|year=2005|author=氏家幹人|page=133}}</ref>。
# 僧侶と稚児
# 大名と寵童
# 武士同士の義兄弟関係
このうち、[[衆道]]と呼ばれる関係性は2と3である。その男性が属しているコミュニティ外の人間との関係や、年功序列に沿わない性交渉を伴う関係は(実際には[[陰間]]などがあったにせよ)厳密には男色には含まれていなかった。
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{{出典の明記}}
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=== 中国・朝鮮 ===
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1. 古代中国 2. 六朝・唐・宋 3. および北方騎馬民族 4. 明・清 5. 朝鮮半島
=== (削除) 日本・ (削除ここまで)中国・朝鮮 ===
1.上古・奈良・平安時代 2.院政期・鎌倉時代 3.室町時代 4.戦国・織豊時代 5.徳川時代 6.明治以降 7.古代中国-断袖・分桃・竜陽 8.六朝・唐・宋 9.および北方騎馬民族 10.明・清 11.朝鮮半島
=== インド・オリエント・アフリカ ===
=== インド・オリエント・アフリカ ===
(削除) 1. (削除ここまで)仏教・ヒンドゥー教(削除) 2. (削除ここまで)サンスクリット文学(削除) 3. (削除ここまで)ムガル帝国以降(削除) 4. (削除ここまで)古代メソポタミア(削除) 5. (削除ここまで)古代エジプト(削除) 6. (削除ここまで)フェニキア・イスラエル・パレスティナ(削除) 7. (削除ここまで)アラブ・ペルシア(削除) 8. (削除ここまで)マムルーク・トルコ(削除) 9. (削除ここまで)北アフリカ(削除) (削除ここまで)
(追記) 1. (追記ここまで)仏教・ヒンドゥー教(追記) 2. (追記ここまで)サンスクリット文学(追記) 3. (追記ここまで)ムガル帝国以降(追記) 4. (追記ここまで)古代メソポタミア(追記) 5. (追記ここまで)古代エジプト(追記) 6. (追記ここまで)フェニキア・イスラエル・パレスティナ(追記) 7. (追記ここまで)アラブ・ペルシア(追記) 8. (追記ここまで)マムルーク・トルコ(追記) 9. (追記ここまで)北アフリカ
(削除) 10. (削除ここまで)サハラ以南のアフリカ(削除) 11. (削除ここまで)植民地化以降(削除) 12. (削除ここまで)ユダヤ教・イスラーム教伝播がもたらした影響
(追記) 10. (追記ここまで)サハラ以南のアフリカ(追記) 11. (追記ここまで)植民地化以降(追記) 12. (追記ここまで)ユダヤ教・イスラーム教伝播がもたらした影響
=== ギリシア・ローマ・ヨーロッパ ===
=== ギリシア・ローマ・ヨーロッパ ===
(削除) 1. (削除ここまで)古代ギリシア・ローマ(削除) 2. (削除ここまで)エトルリア・カルタゴ(削除) 3. (削除ここまで)ケルト・ゲルマン(削除) 4. (削除ここまで)キリスト教伝播がもたらした影響
(追記) 1. (追記ここまで)古代ギリシア・ローマ(追記) 2. (追記ここまで)エトルリア・カルタゴ(追記) 3. (追記ここまで)ケルト・ゲルマン(追記) 4. (追記ここまで)キリスト教伝播がもたらした影響
=== アメリカ・オセアニア ===
=== アメリカ・オセアニア ===
(削除) 1. (削除ここまで)マヤ・アステカ(削除) 2. (削除ここまで)アンデス・インカ(削除) 3. (削除ここまで)北米先住民(削除) 4. (削除ここまで)ハワイ・タヒチ(削除) 5. (削除ここまで)オーストラリア・ニューギニア(削除) 6. (削除ここまで)その他のオセアニア諸島(削除) --> (削除ここまで)
(追記) 1. (追記ここまで)マヤ・アステカ(追記) 2. (追記ここまで)アンデス・インカ(追記) 3. (追記ここまで)北米先住民(追記) 4. (追記ここまで)ハワイ・タヒチ(追記) 5. (追記ここまで)オーストラリア・ニューギニア(追記) 6. (追記ここまで)その他のオセアニア諸島(追記) ←これらの見出しはそれぞれの項目の本文が完成してから、順次コメントアウトを解除した方が宜しいかと存じます。 (追記ここまで)
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== 脚注 ==
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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*[[ゲイ]]
*[[(削除) 同性愛 (削除ここまで)]](削除) ‐ (削除ここまで)[[(削除) 同性結婚 (削除ここまで)]]
*(追記) (追記ここまで)[[(追記) ゲイ (追記ここまで)]](追記) - (追記ここまで)[[(追記) ボーイズラブ (追記ここまで)]]
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*(追記) (追記ここまで)[[(追記) 同性 (追記ここまで)愛]](追記) - (追記ここまで)[[(追記) 同性結婚 (追記ここまで)]]
*[[(削除) 衆道 (削除ここまで)]](削除) ‐ (削除ここまで)[[(削除) 小姓 (削除ここまで)]]
*(追記) (追記ここまで)[[(追記) 少年愛 (追記ここまで)]](追記) - (追記ここまで)[[(追記) 美少年]] - [[稚児 (追記ここまで)]]
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*(追記) [[衆道]] (追記ここまで)
(追記) * (追記ここまで)[[男娼]](追記) - (追記ここまで)[[若衆]](追記) - (追記ここまで)[[陰間]]
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2024年9月15日 (日) 10:34時点における最新版

この項目には性的な表現や記述が含まれます。 免責事項もお読みください。

男色(なんしょく)とは、男性同士の性愛(男性同性愛)を指す言葉である。女色(女性の異性愛)の対語に相当する。発音は異なるが中国伝来の言葉であり、朝鮮半島でも用いられる。日本に入ってきてからは寺院武家社会、歌舞伎の世界などで独自に発展を遂げた(衆道参照)。

概要

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古代ギリシャアテナイなどにおいて、男色(少年愛)は公然と行われており、プラトンの著作(『プロタゴラス』『饗宴』『パイドロス』など)でも、頻繁に描かれている。

かつて欧米列強植民地とされたアジアアフリカその他の諸国や、イスラム原理主義の影響が強い地域においては、イスラームキリスト教的倫理観の影響により、当事者の性別を問わず同性愛に対する否定的な傾向が強い。

しかし、近年ではヨーロッパを中心に同性愛者に対する肯定的な環境の変化が進んでおり、同性結婚が合法化、夫婦に準じる権利を同性カップルにも認めるパートナーシップ制度などが整備されている国・地域もある(詳細は「同性結婚の項目」を参照)。

日本の男色

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詳細は「日本における同性愛」および「衆道」を参照

日本が近代化・西欧化を推し進めていた1873年明治政府にある建白書が提出された。その中で、江戸時代以前の男色の主要な関係性が3つ挙げられている[1]

  1. 僧侶と稚児
  2. 大名と寵童
  3. 武士同士の義兄弟関係

このうち、衆道と呼ばれる関係性は2と3である。その男性が属しているコミュニティ外の人間との関係や、年功序列に沿わない性交渉を伴う関係は(実際には陰間などがあったにせよ)厳密には男色には含まれていなかった。

脚注

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出典

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  1. ^ 氏家幹人 (2005). 『武士道とエロス』. 講談社. p. 133 

関連項目

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性的指向
性同一性性表現性的特徴
LGBTの文化
産業
歴史
法・権利
宗教
社会
課題・問題

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