ホタルの飛び交う水辺をめざし、ホタルの幼虫の生息環境に適している水深15〜20cm、流水30cm/sと設定し、川床は自然石や小砂利を敷き、適所に 落差を設け、その落差により溶存酸素を取り入れることができます。 又、水際は自然石や木抗で法止めを行い州浜を形成しています。これにより、水際での植生の繋茂が進みカワニナやホタルの幼虫、サナギにとっての生息環境の 保全が期待できます。
せせらぎ水路は豊かな自然環境を守り、水生生物や動植物が安心して生息できるよう自然石を使った玉石護岸、河床敷砂利又、水際は州浜で整備し、分水方法は 川底の石を掘削して天然の帯工に似せた堰を設け、本川より自然分水しています。 さらに、人々が川に親しみやすいようにスロープや階段を設置しています。
伊万里市松浦町桃川は、黒髪山(標高518m)を水源として、伊万里市の東部を南北に流れている一級河川松浦川に沿川する稲作、及び果樹を産地とした農村地域であります。
地域住民の松浦川との関わりは密接で、生活用水や農業用水としての活用はもとより20数年前まではホタルが飛び交う安らぎを与える川として大きな効果をもたらしてきました。
しかし、近年生活環境の変化により、水辺で遊ぶ子供達や、蛍の舞う姿も見られなくなりました。
このような状況の中、松浦川の河川改修に合わせ、平成6年建設省を母体とした「桃川地区多自然型川づくり計画検討委員 会」更には、平成9年1月建設省の『水辺の楽校』の登録を受け、同年9月に「桃川親水公園『水辺の楽校』整備推進協議会」を設立し、地域と連携を取り合い 官民一体を合言葉に平成9年度着手し、平成12年3月に完成しました。 又、完成後の公園管理は、町組織の松浦町まちづくり協議会を中心に地域住民主体による管理運営を行っています。
嘉瀬川水系流域治水プロジェクト 松浦川水系流域治水プロジェクト
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