豚流行性下痢(PED)に関する情報

PED(PorcineEpidemicDiarrhea)とは

• 豚の消化管に影響を及ぼすウイルス性の疾患
• 豚やいのししに感染
• 家畜伝染病予防法で届出伝染病に指定
• 本病は糞便等を介して直接的又は間接的に経口感染
• 主な症状:急激な水様性下痢や嘔吐,脱水症状
• 特に子豚において症状は顕著
• 10日齢以下の哺乳豚で高い死亡率
• 繁殖豚,肥育豚での死亡はほとんどない

[画像: PED-]

国内の発生状況

• R6年4月に茨城県で発生して以降,国内での発生はありません。(R7.7.31現在)
• 国内の発生状況については農林水産省のホームページ(外部サイトへリンク)を御覧ください。

H25シーズン	H26シーズン	H27シーズン	H28シーズン	H29シーズン	H30シーズン	R1シーズン	R2シーズン	R3シーズン	R4シーズン	R5シーズン	R6シーズン
発生都道府県数	38	28	16	15	8	7	4	7	2	1	1	0
発生農場数	817	37	107	75	35	108	70	39	3	9	3	0
累計発症頭数	1,223,043	287,867	119,352	44,277	19,667	116,260	31,461	29,057	1,421	1,682	8	0
累計死亡頭数	371,071	71,232	23,601	7,116	3,001	24,461	5,583	4,439	278	15	不明	0

令和3年9月以降の発生状況

• 現在,県内でPEDの発生は確認されていません。(R7.11.26現在)
• 現在,「特別防疫対策地域」に指定されている地域はありません。

令和3年シーズン以前の発生状況

令和2年シーズン(令和2年9月〜令和3年8月)

• 令和3年1月,県内の豚飼養農場において,約2年半ぶりに発生が確認されました。
• 発生が確認された2農場は,非発生農場となりました。
• 「特別防疫対策地域」の指定はありませんでした。
• 発生状況一覧(令和2年9月〜令和3年8月)(PDF:18KB)

令和元年シーズン(令和元年9月〜令和2年8月)

• 県内でPEDの発生は確認されませんでした。
• 「特別防疫対策地域」の指定はありませんでした。

平成30年シーズン(平成30年9月〜令和元年8月)

• 県内でPEDの発生は確認されませんでした。
• 「特別防疫対策地域」の指定はありませんでした。

平成29年シーズン(平成29年9月〜平成30年8月)

• 平成30年6月に発生が確認された1農場は,平成30年9月1日付けで非発生農場扱い(PED防疫マニュアルに基づき,症状がみられなくなったことを家畜防疫員が判断してから8週間が経過した農場)となりました。
• 「特別防疫対策地域」の指定はありませんでした。
• 発生状況一覧(平成29年9月〜平成30年8月)(PDF:17KB)

平成28年シーズン(平成28年9月〜平成29年8月)

• 本シーズンに発生が確認された3農場は,すべて非発生農場扱い(PED防疫マニュアルに基づき,症状がみられなくなったことを家畜防疫員が判断してから8週間が経過した農場)となりました。
• 「特別防疫対策地域」の指定はありませんでした。
• 発生状況一覧(平成28年9月〜平成29年8月)(PDF:18KB)

平成27年シーズン(平成27年9月〜平成28年8月)

• 本シーズンに発生が確認された17農場は,すべて非発生農場扱い(PED防疫マニュアルに基づき,症状がみられなくなったことを家畜防疫員が判断してから8週間が経過した農場)となりました。
• 「特別防疫対策地域」に指定していた地域は,指定地域内のすべての農場が非発生農場扱いとなったことを受け,指定が解除されました。
• 発生状況及び特別防疫対策地域一覧(平成27年9月〜平成28年8月)(PDF:21KB)

平成26年シーズン(平成26年10月〜平成27年8月)

• 本シーズンに発生が確認された33農場は,すべて非発生農場扱い(PED防疫マニュアルに基づき,症状がみられなくなったことを家畜防疫員が判断してから8週間が経過した農場)となりました。
• 「特別防疫対策地域」に指定していた地域は,指定地域内のすべての農場が非発生農場扱いとなったことを受け,指定が解除されました。
• 発生状況及び特別防疫対策地域一覧(平成26年10月〜平成27年8月)(PDF:22KB)

平成25年シーズン(平成25年12月〜平成26年9月)

• 本シーズンに発生が確認された169農場は,すべての農場で沈静化を確認しました。
  ※(注記)沈静化:発症・死亡豚が確認されなくなった状態(農場内のウイルスの清浄化を示すものではありません)
• 発生状況一覧(平成25年12月〜平成26年9月)(PDF:15KB)

対策

農場内へのウイルス侵入を防ぐことが重要です。

• 畜産関連施設入退場時の消毒の徹底
  施設の石灰帯や車両消毒ゲートによる消毒のみでなく,動力噴霧器等を用いて荷台やタイヤハウス,運転室マットの消毒を徹底する
  施設で使用した前掛け,手袋,長靴等の消毒を徹底する
• 農場入場時の消毒
  外部で車両消毒していても,入場時には必ず荷台等車両全体の消毒を徹底する
  必ず清潔な農場専用の衣服,長靴に交換
• 飼養衛生管理基準の徹底
  農場内への野生動物の侵入防止を徹底する
  導入豚の隔離飼育を行う
• 豚流行性下痢(PED)の侵入を防ごう!(豚飼養者の皆様へ)
  参考:豚飼養者の皆様へ(PDF:113KB)
  参考2:農場における防疫対策のポイント・肉豚などの出荷時の注意点(PDF:436KB)
• 豚流行性下痢(PED)の侵入を防ごう!(運転者の皆様へ)
  参考:運転者の皆様へ(PDF:299KB)
  参考2:運転者の皆様へ(PDF:98KB)

PED防疫マニュアル

農林水産省は,PEDの防疫対策に関して,行政機関,農家,畜産関係者が留意すべき防疫対策及び発生予防・まん延防止対策の具体的な手法を整理した,防疫マニュアルを策定・公表しています。(平成26年10月24日)

• 豚流行性下痢(PED)防疫マニュアル概要(農林水産省)(外部サイトへリンク)
• 豚流行性下痢(PED)防疫マニュアル(農林水産省)(外部サイトへリンク)

関連するページへのリンク

• 豚流行性下痢について(農林水産省)(外部サイトへリンク)
• 豚流行性下痢(農研機構動物衛生研究部門)(外部サイトへリンク)