なんだか社会見学というより、遊んでばかりいたようだけど、遊びの中で好奇心を刺激されたり、想像力が広がったり、考えさせられた1日でもありました。ただこの空間にいるだけでも頭の中が活性化するような......。「むかし」から学べること、気づくことはまだまだどっさりありそうです。
ノスタルジーに浸りたい、日本の名建築に出会いたい、伝統行事を学びたい、むかしの人の知恵にふれたい、原っぱで思いっきり遊びたい......それぞれの「わくわく感」を満たしてくれるのは、ここが単なる「野外展示場」ではなく、ここを大切に思う人々によって命を吹きこまれている、呼吸している空間だからなのでしょう。
来客者にはリピーターが多いそうで、たとえば築200年の古民家の縁台で日がな読書をして過ごすなど、「もうひとつの家」として愛着を持っている人も。
かくいう記者も、閉館後、まるで帰省したふるさとを後にするような寂しい気持ちがわき上がり、自然と「またくるね」と呟いていたのでした。
■しかく施設見学について
「江戸東京たてもの園」は、JR中央線「武蔵小金井」あるいは西武新宿線「花小金井」よりバス。
4月〜9月は午前9時30分〜午後5時30分まで、10月〜3月は午後4時30分まで(入園は閉園の30分前まで)。
入園料は一般400円、中学生(都内在学在住)と小学生以下無料。友の会に入会(年会費1500円)すると1年間入園料が無料になります。毎日13時30分より、ボランティアガイドによる園内ガイドツアーあり。