上図は本研究が描くエレクトロニクス用電力の将来像を示します。最近のMEMS発電素子の出力を外挿し、エレクトロニクスの低電力化傾向との交点を探ると、2030年にはスマートフォンに必要な電力を本研究の発電素子で供給可能になると予想できます。
これまでに研究がなされてきた多くの振動発電素子は発電効率が非常に低く、電磁モーターで強制励振しても、その発電量は100μW以下でした。そこで本研究では、高密度の固体イオン・エレクトレット技術と大容量のイオン液体可変キャパシタ技術を導入し、発電効率を飛躍的に高めるための技術開発に挑戦します。