次代を担う皆様の科学教育施設です
仁科会館は、公益財団法人科学振興仁科財団が設置する仁科芳雄博士の顕彰展示施設です。里庄西公民館との複合施設として、平成元年に竣工しました。
仁科会館の玄関正面にはハフニウムの原子模型と「クライン・仁科の公式」のモニュメント、そして「環境は人を創り 人は環境を創る」という仁科芳雄博士の直筆が刻まれた記念碑があります。
1階にはロビー正面に仁科芳雄博士と弟子でノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士・朝永振一郎博士の大型写真パネルが掲げられています。ロビーの展示ケースには、仁科博士の遺品や実験装置の模型が設置されています。ロビー中央には幼児から小学生を対象として自由にパズルで遊べるコーナーがあり、少年時代の博士が描いた馬の絵をボールペンで再現するロボットや仁科博士100点満点クイズ機が設置されています。壁面には、仁科博士の大サイクロトロンの図面、ノーベル物理学賞や新元素ニホニウムなど最新の科学の話題を展示しています。
仁科博士に関する最も重要な展示をまとめた総合展示室や研修室があり、西公民館が使用する図書資料室・パソコン室・実習室・教養室(和室)・ラウンドフィットネス室があります。
2階は第1展示室で"学びの時"、第2展示室で"欧州留学期"、第3展示室で"理研を舞台に"をテーマとして様々な展示を行っています。特に第1展示室は、幼少期に書いた絵や習字、家族とやりとりした手紙、教科書やノートや日記、博士が生家で過ごしていた時期の地図など、貴重な展示が数多くあります。廊下に理化学研究所百周年特別展で使われた仁科博士の大型展示パネルや、理化学研究所仁科加速器科学研究センターの紹介パネル、そして里庄で開催された科学講演会の歴代の講師の顔写真等があります。仁科記念ホールは、理化学研究所里庄セミナーの会場となるほか、団体見学者への説明等の会場となっています。