講演概要
誕生後約46億年の歴史を持つ太陽系第3惑星・地球は、他の太陽系内惑星には見られない様々な特徴をもっています。それは、水や多様な生物相の存在であり、大陸地殻の存在です。南極大陸では、地球誕生の謎を解き明かすための太陽系始原物質(隕石)が大量に発見され、大陸をつくる岩石からは、40億年以上におよぶ地球史の大部分をしめす多様な情報が得られています。
約98%が厚い氷に覆われた南極大陸は自然情報の宝庫(玉手箱)であるが、未だ人類にとって未知の部分も多数残されています。講演では、南極の自然環境や南極観測隊の活動にも触れながら、最新の研究成果を含む南極地球科学の最前線について紹介します。