平和のための小型武器削減と開発プロジェクト(Weapons Reduction and Development for Peace Project : WDP)
1. 平和のための小型武器削減
と開発プロジェクト(WDP)
2. 小型武器管理・登録支援
プロジェクト
3. 小型武器破壊プロジェクト
4. 意識向上プロジェクト
5. 国家委員会支援プロジェクト
これまでの実績
フェーズ1の記録
住民に小型武器の供出を呼びかけ、地域の
全ての武器の回収が確認された後、
地域のニーズに沿った開発を支援するプロジェクト。
→ 詳しくは 新しい武器回収のアプローチとしてのWDPプロジェクト
小型武器回収による暴力の削減と、開発支援による生活水準の向上を柱とした平和構築を目的とします。
対象地域は、
バッタンバン州、コンポントム州の中西部部2州。具体的な活動は以下の通りです。
- ワークショップ等を通じて、小型武器の危険性や違法性、平和な社会のメリットに関する啓発活動を行う。
- 住民が小型武器を自発的に供出するよう啓発・促進する。武器に関する情報提供も呼びかける。
- 住民が安心して小型武器を供出できるような機会・環境の整備を支援し、自発的供出による小型武器の削減を促す。
- 治安を向上させるため、交番建設を含めた警察への支援および警察トレーニングを実施する。
- 住民が安心して小型武器を供出できるよう、治安維持機関(警察・軍)との間の信頼を醸成する。
- 全ての小型武器を自発的に供出した対象地域に、住民のニーズに沿った開発を支援する。
- 全ての小型武器を自発的に供出した対象地域には「ガンフリー宣言」を認め、他機関と連携し、開発援助を優先的に支援できるようにする。
- その後小型武器対策がカンボジア政府の武器法をはじめとする法規制にて実施できるよう、支援する。
特徴: 武器と開発が「交換」として受け取られ、武器を開発で買い取るとの誤解を避ける。
→ 小型武器回収実績(州・郡別。pdf形式)
→
埋蔵武器とは (内戦中に隠された武器の発掘について)
ワークショップの様子(1)
ワークショップの様子(2)
小型武器問題について住民への教育・啓蒙活動をくりかえし行い、住民が保持する違法な小型武器の自発的供出を促します。1回のワークショップは2日間かけて行われ、武器の危険性や新しい武器法、武器がない平和なコミュニティの利益などが説明されます。
ワークショップには警察や軍も参加し、住民が安心して小型武器を供出できるよう信頼醸成に努めています。
警察トレーニング(1)
ワークショップなどの住民への教育活動を行うのと同時に、各州警察の治安維持能力の向上を促すため、警察トレーニングを実施します。
第1フェーズでは対象州3州から720名、第2フェーズでは対象州2州から454名の警察官が人権などの基本的概念や治安向上に必要な捜査技術などについて学びました。
警察トレーニング(2)
グループディスカッションの様子
開発プロジェクト支援(1)
すべての武器を供出した地域には、住民のニーズにあった開発が支援されます。
どのような開発が必要か住民同士が話し合うことによって、住民のコミュニティ意識を高めることが期待されます。
開発プロジェクト支援(2)
JSACは第1フェーズで合計55件の開発プロジェクトを支援しました。
警察物資の支援
JSACから対象州の各州警察に、地域の治安を守るうえで、実際の捜査や日々の警察業務で必要となるオートバイ・自転車・トランシーバー・テープレコーダー・カメラ・文房具などが
支援されます。これらの物資支援が、平和を守る警察のキャパシティの一層の向上に寄与することが期待されます。
All Rights Reserved, Copyright @ 2005, 日本小型武器対策支援チーム(JSAC)
Japan Assistance Team for Small Arms Management in Cambodia