子どもには、大人が想像もつかないような自由な発想力があり、そこには日本の社会を変えていく力があると、私は常々感じている。
子どもたちが自由なアイデアを出し合い、提案した子ども自身がそのアイデアを実現させていく体験は、子どもにとってかけがえのないものであり、将来にも大きな影響を与えるのではないか。
「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」も、例えば、企業が、子どものアイデアを実現させるために必要な費用を負担して、子どもたちを応援していくようなプロジェクトに発展させ、多くの子どもたちに参加してもらえば、神奈川から将来の日本を担う人材が育っていくかもしれない。
そこで、「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」の実施状況を踏まえ、子どもが発想力や行動力を最大限に発揮できる仕組みについて、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺う。
次に、子どもが発想力や行動力を最大限に発揮できる仕組みについてお尋ねがありました。
県では、子ども目線会議を開催し、子どもから生の声を聴くことで、施策の実施につなげています。
さらに、子どもから政策提案を募集し、採択した 提案を県が事業化する「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」を今年度スタートさせました。
私は、このプロジェクトの審査会に委員として出席しましたが、どの提案も子どもならではの斬新な発想で、「県にこれを実現してほしい」と要望するのではなく、「自分たちで実現させたい」という行動力にあふれた主体的なメッセージを強く感じました。
そこで、県は、こうした子どもたちの思いを形にするため、このプロジェクトを、子ども自身が事業化し、実現する仕組みに発展させることを検討します。
また、審査も、子どもが中心に行い、プロジェクトの名称も子どもから募集するなど、より一層子どもの目線に立った取組となるよう工夫していきます。
さらに、提案を実現させるため、企業等に資金面の支援や事業化への協力を呼びかけるなど、子どもの発想力や行動力を社会全体で応援していく仕組みとなるよう検討してまいります。