梅祭はじまる谷戸の道普請
関正夫
酸漿
200004
仮橋は丸太二本よ梅まつり
関正夫
酸漿
200004
この谷戸は梅ヶ谷峠梅祭
関正夫
酸漿
200004
梅祭眼白も群れて賑はへり
梅田秀子
酸漿
200005
梅祭池の目高が餌に集ふ
梅田秀子
酸漿
200005
すぐ売れてしまふ甘酒梅まつり
盛良孝
朝
200101
崖側に傾ぐ駐車や梅まつり
能村研三
沖
200103
梅祭ふるまひ酒の竹柄杓
岩崎正子
春耕
200104
ふくよかな巫女の面差し梅まつり
宮倉浅子
遠嶺
200105
梅まつり絵馬に重ねて絵馬結ぶ
芝尚子
あを
200204
火を焚いて餅を配つて梅まつり
冨田正吉
朝
200206
梅林となりし棚田の梅祭
小西瑞穂
ぐろっけ
200207
猿の辞儀うやうやしくも梅まつり
戸田和子
鴫
200305
ふるさとの酒並べ売る梅まつり
高島久
百鳥
200406
たてつづけ釘打つ音や梅まつり
櫻井多恵
朝
200407
幕山の屏風立ちして梅祭
橘澄男
山景
200408
梅祭微光漂ふ隅田川
児玉豊子
対岸
200505
村の子の阿龜火男梅まつり
関まさを
酸漿
200505
梅まつり昭和の女ばかりなり
江本路代
酸漿
200605
梅まつり立ち居忙しき巫女溜り
佐藤佐代子
朝
200605
梅祭父似の人に驚かされ
荒木民子
濱
200606
梅祭花咲きそめに人多し
梅田秀子
酸漿
200606
梅の木に梅ののこれる星祭
山尾玉藻
火星
200609
毛氈も傘も緋の色梅まつり
冨岡新太郎
狩
200705
梅祭り終へれば元の過疎の里
足利徹
ぐろっけ
200705
見る処すぐになくなる梅まつり
青山丈
朝
200705
夫の忌のいつもながらの梅まつり
小島みつ代
朝
200705
ゆで豆の湯気ほのぼのと梅祭
前田陶代子
朝
200707
梅まつり梅と醤油の薫りけり
岸野美知子
酸漿
200805
貸出しの車椅子あり梅まつり
武田紀久
やぶれ傘
200806
甘酒に頬ゆるめをり梅まつり
戸谷たみ子
酸漿
200905
梅まつり似顔絵かきのうち揃ひ
大島英昭
やぶれ傘
200905
梅まつり飲まされて買ふ梅茶かな
嶋田摩耶子
ホトトギス
200906
梅まつり雨に降られてしまひけり
伊藤さち
春燈
200906
野点して関所の跡や梅祭
池田いつ子
酸漿
200906
村挙る梅の祭の中にをり
岸野美知子
酸漿
200907
道の辺の噴井あふるる梅まつり
岸野美知子
酸漿
200907
梅祭女集ひて餅を搗く
網野茂子
酸漿
201106
すれ違ふなぞえの小径梅祭
上田亮
末黒野
201306
泥濘の菰の上ゆく梅まつり
横田晶子
風土
201305
神官の袂ふはりと梅まつり
松本恒子
ぐろっけ
201305
梅祭串の焦げたる味噌団子
笹村政子
六花
201405
欄干に師の句も掛かる梅祭り
和田紀夫
鴫
201405
ソースの香混じる境内梅まつり
成田美代
鴫
201605
買ふ小声売る大声や梅まつり
黒滝志麻子
末黒野
201706
お茶席に子の靴もあり梅まつり
本西一代
瓔
201806
鈴音の絶えぬ境内梅まつり
榊山智恵
末黒野
201906
再植樹の花はいつぱし梅まつり
本田武
やぶれ傘
202006
産土の天神様の梅まつり
萩原久代
やぶれ傘
202006