いさよひや砂浜続くところまで
竹内悦子
槐
199811
いさよひの木の前に身の浮かびゐる
岡井省二
槐
200108
いざよひとなりて消えゆく水泡や
八田木枯
夜さり
200409
十六夜のいざよひつつも月のぼる
森山のりこ
あを
200611
いざよひの電柱にある足がかり
定梶じょう
あを
200611
いざよひし果になほあり朝の月
阿部ひろし
酸漿
200611
いざよひの光を満たす雨後の川
名取すみ子
酸漿
200701
いざよひや妣を連れだしたくなりぬ
宮川みね子
風土
200812
いざよひの雨の都心を発ちて来し
稲畑汀子
ホトトギス
200909
いざよひの更けて所在の高かりし
稲畑汀子
ホトトギス
201209
いざよひの月卒寿の友の庭で待つ
見田英子
春燈
201512
酌むうちに月もいざよひはじめたる
三村純也
ホトトギス
202202
2023年10月20日
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