グラウンドワーク三島 - 6/28静岡県議会6月定例会・宮沢正美議員による三島駅南口再開発事業に関する一般質問について

6/28静岡県議会6月定例会・宮沢正美議員による三島駅南口再開発事業に関する一般質問について

6月28日(木)、静岡県議会6月定例会の本会議において、宮沢正美議員が三島駅南口再開発に関する一般質問を行いました。

下記にその内容を掲載いたします。

宮沢県会議員の質問

三島は、「世界かんがい施設遺産」と「世界水遺産」に登録された源兵衛川を始め、三嶋大社、楽寿園など、水のせせらぎと富士山が一体となった世界クラスの資源により、歴史と文化を感じる美しいまち並みが形成されており、まちの玄関口となる三島駅周辺は、国内外から訪れる多くの観光客でにぎわっています。

三島駅南口には、三島市土地開発公社が国鉄清算事業団から取得した土地があり、自転車の駐輪場として使われていた「西街区」では、昨年度からホテルの建設が始まりました。

一方、駐車場として使われている「東街区」につきましては、市街地再開発事業の実施が長年に渡り検討されてきました。

このような中、三島市は、昨年秋に事業協力者を募集し、4月6日には、ミサワホームを代表とする「アスマチ三島プロジェクト共同企業体」を最優秀事業者に選定して、地権者による組合が、今後、具体的な協議を担っていくことを発表いたしました。

再開発事業が動き出したことは、大変、喜ばしいことだと感じております。しかし、今回の最優秀提案者の計画案においては、高さ24階・99.5mのホテル・住宅棟をはじめとして、13階の商業・住宅棟および駐車場棟から構成されているものであります。

私は、この計画における100m近いタワーマンションは、三島市の街並みには、ふさわしくないのではないか、計画案がマンションありきになっていないか、三島市の財政負担は大丈夫か、など多くの不安を感じております。今回の計画案は、市民合意に乏しく、唐突に発表されたようにみうけられます。

私と同じく、不安を感じている市民も多いのではないかと感じております。市民の声を聞くなど、もう少し時間をかけていくことが、必要でないかと思っております。また、昭和44年、開業した新幹線三島駅は、三島市だけではなく、県をはじめとして、沼津、田方、駿東の17市町村が協力して、新駅設置運動を展開して誘致が成功した歴史的な経過があります。

このことからも、三島駅南口の再開発事業は、大きな役割が期待されています。私は、今回の市街地再開発事業にあたっては、県や関係市町およびJRら関係機関が広くかかわり、慎重に議論していくことが必要との認識を持っております。

そこで今回の計画案の選定について、県と三島市がどのような協議を進めてきたのか、また、この計画案に対する知事の所見をお伺いしたいと思います。以上について、答弁をお願いします。

平野交通基盤部長

三島駅南口再開発事業についてお答えします。

富士を仰ぎ箱根西麓に位置する三島市は、伊豆半島の玄関口であり、伏流水のせせらぎで緑豊かな自然環境に恵まれ、東海道53次の宿場町として栄えた歴史的な由緒ある街であります。また、市のガーデンシティ構想のもと、市民参加による花飾りが、街並みを彩る大変すばらしい取り組みが行われております。

三島駅南口は、多くの市民が利用し、観光客をもてなす公共性が極めて高い空間であり、再開発事業を進めるにあたっては、環境および歴史との調和が求められることから、

高さ100m近い高層マンションの立地は、ふさわしくないと考えております。

なお、本計画案の選定につきましては、県への協議はございませんでした。

また、市の財政負担、地下水への悪影響、富士山の景観阻害の点から、この計画案に反対する意見も出されており、市民の理解を得られていないのではないかと懸念しているところであります。

県といたしましては、三島駅南口再開発事業が、多くの市民の方々との丁寧な対話を通じて、事業への理解を得られ、豊かな伝統・文化、自然に培われた、美と和を重んじる、三島駅前に相応しいものとなることを期待しております。

宮沢県会議員

三島市の事業になりますが、県と市が連携して、同じベクトルで事業に取り組んでいくことが、私は必要であると認識しております。

都市計画決定、これは協議が必要でありますが、組合設立の許可、権利返却許可が必然となってきます。また、計画通りに進めた場合においても、国家補助が45億円、県補助が15億円というのが、資金の中に組み込まれております。

このことから、県の関わりもあるといえば関わりある事業であると言えますので、様々な議論をしながら事業を進めていってもらいたいと思いますが、この事業に対して、知事が、記者会見とかマスコミを通して、こんなご意見をお持ちだということは伝わってきておりますが、知事として、今後あるべき取り組み方針について、お考えがあったらお伺いさせていただきます。

難波副知事

三島駅南口の再開発についてお答えしたいと思います。

川勝知事の考えというのは、明確でありまして、まずは、市民の意見をしっかりと聞いて、真意を聞くべきであるということと、それから、高層マンションはふさわしくない、この2つであります。

この2つは、市議会で議論されていますけれども、市民には、明らかになっていないことですから、そういった面では、しっかりと議論されていくことが、大事ではないかと考えています。

高層マンションについては、ふさわしくないことについても、これから、いろいろ事業案が検討されていく中で、しっかりと検討なさっていくだろうと考えています。

⇒PDF版はこちら

宮沢正美議員の討議概要

⇒関連新聞記事

2018年6月29日静岡新聞(静岡県議会・宮沢氏質問)

2018年6月29日 14:49 ( 活動レポート )
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