否認事件の弁護(上)
その技術を磨く
技術を磨く中で、
熱意や情熱は育まれる。
否認事件弁護の豊富な経験と実績をもつ
第一線の弁護士たちが、
さまざまな局面における問に答え、
技術を伝える。
日本の刑事弁護を牽引してきた大阪の後藤貞人弁護士が中心となり、氏の薫陶を受け弁護技術の研鑽に努めてきた大阪弁護士会の弁護士たちが「最高の否認弁護技術」について考え抜いて、70のQ&Aにまとめた。
志ある弁護人が技術を磨くために用いられるように、徹底的に実務書であることを志向するとともに、理論的にも最先端のものとなることを目指した。
第1章 総論
Q1 否認事件とは何か。これを弁護するとき、どのような技術が必要か。〈後藤貞人〉
Q2 否認弁護の精神とは何か。〈下村忠利〉 016
Q3 否認事件における依頼者との対応において留意すべきことは何か。〈浦功〉
Q4 被疑者の司法取引上の供述が虚偽である蓋然性がある場合に留意すべきことは何か。〈小坂井久〉
Q5 共犯否認事件で留意すべきことは何か。〈秋田真志〉
Q6 弁護団を構成する場合に留意すべきことは何か。〈陳愛〉
第2章 捜査段階
Q7 否認事件の捜査弁護の受任段階で留意すべきことは何か。〈陳愛〉
Q8 取調べの可視化時代における弁護活動で留意すべきことは何か。〈清水伸賢〉
Q9 依頼者から「捜査機関から呼出しを受けた」と相談された場合に留意すべきことは何か。〈森直也〉
Q10 顧問会社から「複数の従業員らが捜査を受け、経営者の関与する組織的犯罪が疑われている」と相談を受けた場合に留意すべきことは何か。〈藤原航〉
Q11 取調べに対する黙秘を維持するために留意すべきことは何か。〈川上博之〉
Q12 被疑者から的確に事実を聞き取るために留意すべきことは何か。〈岩佐嘉彦〉
Q13 被疑者に知的障害、発達障害の疑いがある場合に留意すべきことは何か。〈辻川圭乃〉
Q14 身体拘束からの解放についてどのような弁護活動をすべきか。〈炭谷喜史〉
Q15 不起訴処分を目指すにはどのような弁護活動をすべきか。〈炭谷喜史〉
Q16 どのような調査立証活動を行うべきか。〈山本了宣〉
Q17 依頼者から自宅(会社)に捜査機関が来て、今から捜索をすると言われているとの電話連絡が入った場合に留意すべきことは何か。〈秋田真志〉
Q18 クラウドデータ等の開示を求められた場合に留意すべきことは何か。〈水谷恭史〉
Q19 法律事務所を捜索したいと言われたらどのように対応すべきか。〈久保田共偉〉
Q20 司法取引上の標的被疑者にされる蓋然性がある場合に留意すべきことは何か。〈秋田真志〉
第3章 公判前整理手続段階
Q21 公判前整理手続を請求するか否かについて留意すべきことは何か。〈小坂井久〉
Q22 公判前整理手続に必要な弁護技術は何か。〈秋田真志〉
Q23 保釈請求について留意すべきことは何か。〈森直也〉
Q24 検察官の証明予定事実と請求証拠について留意すべきことは何か。〈鈴木一郎〉
Q25 類型証拠開示請求について留意すべきことは何か。〈山本了宣〉
Q26 証拠一覧表はどのように活用すべきか。〈山本了宣〉
Q27 開示証拠の検討について、その方法などを含め、留意すべきことは何か。〈山本了宣〉
Q28 証拠意見を述べる際に留意すべきことは何か。〈我妻路人〉
Q29 弁護人の予定主張はどうあるべきか。〈秋田真志〉
Q30 主張関連証拠開示請求について留意すべきことは何か。〈笹山将弘〉
Q31 弁護側の証拠請求について留意すべきことは何か。〈陳愛〉
Q32 審理予定の策定について留意すべきことは何か。〈溝内有香〉
Q33 科学的証拠の証拠調べ請求について、どのように対応すべきか。〈髙見秀一〉
Q34 可視化記録媒体の証拠調べ請求にどのように対応すべきか。〈小坂井久〉 287
Q35 司法面接的手法でなされたとされる「記録」の証拠調べ請求にどのように対応すべきか。〈植田豊・小橋るり〉
Q36 司法取引による証人請求等がなされた場合、どのように対応すべきか。〈宇野裕明〉
Q37 違法捜査の疑いがある場合、どのように対応すべきか。〈辻亮〉
Q38 通信傍受がなされた場合、どのように対応すべきか。〈小田幸児〉
判例索引
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