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ウマはなぜ「計算」できたのか

「りこうなハンス効果」の発見

ウマはなぜ「計算」できたのか

今では心理学界で知らない人のいない「クレバー・ハンス効果」。その語源となったのは知能を持つといわれた奇跡の馬だった。

著者 オスカル プフングスト
秦 和子
ジャンル 人文
出版年月日 2007年03月10日
ISBN 9784877983314
判型・ページ数 4-6・400ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり

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今では心理学界で知らない人のいない「クレバー・ハンス効果」。その語源となったのは知能を持つといわれた奇跡の馬だった。100年の時を経て当時の実験の成果を翻訳。
序文
第1章|動物の心に関する問題と「りこうなハンス」
1 動物の心についての3つの見解
2 「りこうなハンス」の登場とその行動
3 「りこうな」ウマなのか、それともトリックなのか──世間の反応や解釈
第2章|ハンスを使っての実験と観察
A 先決(前提)条件
B 実験結果
1 前足で叩いて応答する問題群の場合
2 頭を動かして(首を振って)答えを示す問題群の場合
3 対象(獲物)のところへ行く問題群の場合(色布や石板のところへ行って〈答え〉を口にくわえてきたり鼻で示したりする問題群の場合)
第3章|著者の内観
1 内観で明らかになった心の変化──緊張度と正答との関係
2 内観の限界──自己外面の微細な変化の把握の不成功
第4章|実験室実験
1 ハンス役の目で表出運動を捉える方法による実験
2 図像法で質問者役の表出運動とハンス役の反応を捉える実験
3 再度ハンス役の目で表出運動を捉える方法による実験
第5章|諸現象についての説明
1 人間の言葉を理解しているかのような現象について
2 計数や計算の能力があるかのような現象について
3 読み書く能力があるかのような現象について
4 暦や金銭の価値を記憶しているかのような現象について
5 色名を理解して選択しているかのような現象について──色覚の有無
6 視覚的合図に素早く反応する現象について
7 聴覚刺激が基本的には関わっていないという現象について
8 音楽的才能があるかのような現象について
9 人間に近い情緒や性格ゆえになされるかのような現象について
10 多くの人が1、2度しか正答を得られない現象について──人間側の成功の要因
第6章|ハンスの反応および飼い主の主張の起因
1 フォン・オステン氏が語った通りの方法だけで仕込んだと仮定した場合のハンスの応答行動の形成過程
2 推測した応答行動の形成過程は訓練なのか否か──訓練の定義に基づく起因の特定
3 応答行動の実際(真)の起因は訓練か教育か──情況証拠に基づく特定
4 フォン・オステン氏が自己欺瞞に陥り、それが肥大した理由
第7章|結論
1 りこうなハンスの心的状況と当事例成立の要因
2 動物一般の心についての考察と結論
補遺I フォン・オステン氏の算数の教授法(フォン・C・シュトゥンプフ)
補遺II 「九月鑑定書」(1904年9月12日付)
補遺III 9月の委員会における調査記録の要約
補遺IV 「十二月鑑定書」(1904年12月9日付)

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