IGSはSBIインベストメントを引受先とした第三者割当増資で20億円を調達し、さらに新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援事業に採択され、約25億円の研究費を受け取ることになりました。
IGSは2012年に木村建次郎教授らが設立した神戸大学発スタートアップです。木村教授が解決した「波動散乱の逆問題」を対象とした数式は、散乱した電磁波や音波から元の物体の形状を特定でき、応用すれば体内や建物内部の画像化を可能にします。IGSはこの技術をさらに応用し、電流の分布を画像化する装置を開発し、電気自動車(EV)電池を非破壊で品質検査できる装置を開発しています。
木村教授は調達した資金の使い道について、「NEDOの支援事業に採択され、量産化技術開発に向けた25億円の研究費を受けとる。ここに自社から資金を投じて、2026年をメドに量産機を開発する計画だ。一度に多数のEV電池を検査できるシステムを構築する」と語っています。
木村建次郎教授(数理データ) インタビュー(神戸大学ニュースサイト2019年1月15日)