NBRP ナショナルバイオリソース ニワトリ・ウズラ

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名古屋大学大学院生命農学研究科附属
鳥類バイオサイエンス研究センター
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ニワトリ ウズラ
野生原種 高度近交化系 長期閉鎖系 閉鎖系
疾患モデル系 育成系 TGニワトリ
始原生殖細胞株(Primordial germ cell lines)
標準系 大型系 疾患モデル系
ミュータント系 TGウズラ 別種のウズラ
マイクロサテライトマーカー mtDNA多型情報
遺伝的多様性 アリル頻度分布図
血液生化学データ
表現型一覧 遺伝的多様性 接種中のワクチン
血液生化学データ

疾患モデル系

| #413 (筋ジストロフィー) | OS (自己免疫甲状腺炎) | YL (白斑・白化) |
| GSP/pe (眼皮膚白皮症様赤目) | DDM (DD系統に由来する羽毛の欠損系統)|

#413 系

由来
日生研より導入(2008年)
特性
コロニー: ニューハンプシャー種の雄 6-7、雌 10-12のクローズドコロニーである。
羽装: 全身茶色
体重: 成雄:2.8 kg、成雌:2.2 kg
繁殖: 受精率: 71.2 %(1回目)、61.0 %(2回目)、ふ化率: 58.3 %、育成率(5週齢まで):73.8 %
遺伝学的形質: 筋ジストロフィー発症系である。ただし、ヒトのデュシェンヌ型筋ジストロフィー症で欠損しているジストロフィンは存在する。 原因遺伝子に関しては多くの研究がなされているが、現在はユビキチンリガーセ遺伝子(WWPI)であると考えられている。 Caveolin-3蛋白が筋肉内に過剰に蓄積する貯め、筋肉が異常になると思われる。原因遺伝子探究のためのファミリーを用いて、AFLPによる連鎖地図が作製されている。 筋ジス遺伝子の導入実験が行われている。種々の血液型システムは分離している。ニホンウズラとのハイブリッド作製効率が優れている。
利用 筋ジストロフィーに関する研究、筋肉の代謝に関する研究、尿崩症の研究 ページの先頭へ

OS(Obese strain)系

由来
オーストリア、インスブルック大学医学部より導入(2007年)。1950年代に米国のコーネル大学において開発された系統である。
特性
コロニー: OS系:雄1、雌3、OSmix系:雄5、雌8が起源である。
羽装: 白色であるが、頚羽は灰色がかっている。ウコッケイ程ではないが、絹糸羽に似ている羽毛を有する。 自己免疫性の甲状腺炎を発症し、ヒトの橋本病のモデル動物としての有用性が期待されている。多くの病理学的研究、遺伝学的研究、免疫学的研究、内分泌学的研究が報告されているが、決定的な病因は不明である。
利用 ヒトの橋本病のモデル動物 参考文献 Cole RK. 1966. Hereditary Hypothyroidism in the Domestic Fowl. Genetics. 53(6): 1021–1033.
Dietrich. 1989. Housing, breeding and selecting chickens of the Obese strain (OS) with spontaneous autoimmune thyroiditis. Laboratory Animals. 23: 345-352.
Dietrich et al. 1999. The Natural History of the Obese Strain of Chickens—An Animal Model for Spontaneous Autoimmune Thyroiditis. Poultry Science. 78:1359–1371. ページの先頭へ

GSP/pe系(眼皮膚白皮症様赤目)

由来
ファヨウミのGSP系統で新規に発見された不完全アルビノ突然変異個体から育成された系統。
特性
この系統は、皮膚、羽毛、および目の色素沈着が弱く、マウスのpink-eyed dilution(p)およびヒトの眼皮膚白皮症2型(OCA2)の表現型に似た特徴を示す。さらに、この変異体は加齢に伴って眼球の拡大と水晶体の混濁、およびその後の眼内骨化により視覚を失う。単一劣性遺伝様式を示すが、原因遺伝子はまだ不明である。
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DDM系(DD系統に由来する羽毛の欠損系統)

由来
ダンダラウィ―(DD)系統で新規に出現した翼の形態の突然変異体に由来する系統。
特性
風切り羽の一部(次列の風切り羽)が欠損している。また、まぶたの肉が盛り上がる奇形が見られる。遺伝様式は不明である。
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