内定者座談会での福島さん
内定者座談会に出ることになったと友人に報告すると、応援の言葉と同時に「私は誇れるようなちゃんとした就活してないから出たくはない」と返されました。大学が設ける公的な場は「優秀な人」が活躍する所であると考えるのが一般的かもしれません。きっと他の登壇者は誰もが頷く企業に内定している人で、私は一人恥ずかしい思いをするかもしれない、とも思いました。ですが私が就活を意識し始めた頃、素晴らしい先へ就職を決めた先輩の話よりも、生まれ育った福岡で就職を希望し内定を獲得された話のほうが興味深く、私には役立ちました。ほかの登壇者とは違った方がむしろ良い。「優秀な学生のサクセス就活ストーリー」ではなく「ポンコツ系就活生、泣いて笑って内定いただきました話」を聞いてもらおうと思いました。
ポンコツ就活生の私は、一人で就職活動をしたわけではありません。途中で行き詰まり、泣きながら相談に行った時に私の話をじっくり聞いてくださった高校の恩師。嫌な顔ひとつせず何度も面談をしてくださったキャリア支援の方。お祈りメールをもらってふて腐れる私に、好物のグラタンを作ってくれた母、ご機嫌直しのケーキを買ってきてくれた兄、人生相談に乗ってくれた父。何度も何度もエントリーシートを添削してくださった研究室の教授。本当にたくさんの人に支えられて希望の内定を獲得することができました。
ちょっと恥ずかしい?ポンコツ先輩の経験が、これから壁にぶつかるかもしれない後輩たちの希望になれたらと思います。人前に立つ人は優秀じゃなくてもいい。誰にでもその資格があって、私はそれが好き。だからこのような活動はこれからも続けていきたいです。ただ、それが自己満足にならないよう、伝え方を工夫したり、事前準備をしたり努力する気持ちは忘れないようにしたいと思っています。これからも私が活躍できそうなことに対してはとことん挑戦していきたいです。