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2017年7月30日日曜日

ARM-Cortex-M0などの小規模なマイコンでも簡単にシリアル入出力機能を実現するMicroShellのウェブサイトを少しだけ修正した話

ARM Cortex-M0などの小規模なマイコンでも簡単にシリアル入出力機能を実現するMicroShellのウェブサイトを少しだけ修正しました。

修正したのはAPIのページで、以前は定義や関数がズラズラと並んでいるだけのページでした。サイトを構築する際、このAPIページを眺めた後にExampleページを御覧頂く事を考えていましたが、実際にAPIページを見るだけで嫌になりそうです。というのも、読み手からして見れば早く理解して使いたいのに、何の説明もないAPIページを見させられたのではたまったものではありません。かと言って、唐突に自分に関係があるのかわからない具体的なプラットフォームに対するサンプルを提示するのも考え物です。


特に、実際のサンプルでは、複数のモジュールを組み合わせて実際のアプリケーションに近い例を見せていたため、どのAPIが必須なのか、どのモジュールで何を提供しようとしているのかが非常に不明瞭でした。

これらの振り返りをふまえ、新しいAPIページでは以下の対応をしました。

  • 提示しているAPIが必ず必要なものなのか、それとも選択的に使用すれば良いものなのかわかるように[Core]と[Optional]という表記を追加した。
  • 単にモジュール名称を提示するのではなく、一体何を提供しようとしているのかわかる説明をモジュール名称の前に追加した。
  • かなり短いサンプルコードを対象APIのみを使って記述した。

ということで、少しだけ見やすくなったMicroShellのAPIページを是非ご覧頂き、興味があれば色々なマイコンの入力系統にお使い下さい。




2017年3月26日日曜日

MicroShellをArduinoにも対応させ、Version 0.0.2として公開しました!

小規模組み込みシステムのシリアル・コンソール・インターフェースとして便利に使えるミドルウェアMicroShellをArduinoにも対応させ、Version 0.0.2として公開しました。
https://www.cubeatsystems.com/microshell/download.html からダウンロードできます。



2017年1月31日火曜日

ARM Cortex-M0でもラクラク使えるNT-Shellよりもコンパクトな端末入出力ミドルウェアMicroShellライブラリを開発しました (NXP LPC824用サンプルプロジェクト付き)

あらまし

昨年のこと、NXP LPC824を使ったサウンドモジュールMicroSoundModuleを開発していました。このサウンドモジュールは、コマンドを受け取って色々な再生を行うもので、当初はこのコマンド処理部分の実装にNT-Shellを用いる計画でした。しかし、最小10KBのROM、最小1KBのRAMを要求するNT-ShellはNXP LPC824の小さなリソースに対して厳しいものです。仮に入ったとしてもアプリケーション側に大きな制約を課すことになります。

よくよく見まわしてみると、様々な面白そうなマイクロコントローラがNXP LPC824と同クラスで存在します。ARM Cortex-M0のような小さなマイコンを使ったシステムにおいて、NT-Shellほどの機能は要らない、でも、きっちり入力は出来るようにしたい、といったニーズはありそうです。

そこで、NXP LPC824のような小さなサイズのマイコンにも導入可能な端末入出力ミドルウェアを開発することにしました。名付けてMicroShellです。



使い方

使い方はmicroshell_initという関数にハンドラの実体へのポインタと、ブロッキング型のシリアル送受信関数のポインタを渡すだけという至って単純なもの。このコードだけできっちり動作する入力系が得られます。とても簡単ですね。



内部構造

内部構造は、以下の図に示すようにcoreとutilの二つから成り立っています。本当に最小限の構成にしたい場合にはcore側のmicroshellを用い、この場合には1行の入力処理が得られます。これに加えてコマンドのパースなどを行いたい場合には、util側のmscmdを用います。



ダウンロード

ダウンロードは専用サイトからできます。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /