UI Browserがgithub上でソース公開され、オープンソースに

ちょっと驚きの展開です。Bill Cheesemanの引退にともない、その後の展開が不安視されていたUI Browserの新たな話が上がってきました。

たしかに、Bill Cheeseman引退後のUI Browserの「あり得る」ストーリーの1つとして、(v3.x系の)Open Source化は考えないではなかったのですが、まさかBill Cheeseman本人によりすべてSwiftで書き直されたもの(v4)が、あらためてオープンソース版として公開されるとは思いませんでした。

UI Browser 4 on github

公開されているのは、現行のUI Browser v3.0.2よりも新しい「v4」であり、完成したものではないようです。一応、興味があったのでProjectをダウンロードしてXcodeでビルドしてみましたが、UI Browser 4を起動することはできませんでした(ビルドは通ったが、起動途中で止まる)。

PFAssistiveFrameworkなどの心臓部分もすべてSwiftで描き直されているものの、「AccessibleElement.swift」が空行を含めてわずか570行程度であったりと、その機能から推測される(巨大な)コード規模とかけ離れた内容になっていることから、「手を付けられる範囲で手をつけただけ。完成品というレベルのものではない」という印象を受けます。

ただ、作り方が「ゼロから作り直した」のではなく、「C++のプログラムを順次翻訳している最中」に見えるため、これからも順次C++からSwiftに翻訳していくのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。

v4が動くところまで行くのに、年単位で時間がかかりそうに見えます。

このようにちゃんと引き継ぎが行われるというのは、珍しいことであり……自分だったら、ある日いきなりBlogが消えておしまいでしょう。

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