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2025年11月号

特集/おいしいチーズがある幸せ

お知らせ

10/28 Chai11月号発行〈特集/おいしいチーズがある幸せ〉

親子で歌、穏やかな記憶に〜あのね、こどもはね(19)前田恵先生

「コスモス」と言えば、どんな歌が思い浮かぶでしょう?

今年の夏は、ここ十勝でも記録的な暑さになりましたが、その暑さもようやく和らぎ、秋の気配を感じる季節となってきました。秋と言えば、皆さんはまず何を思い浮かべますか?虫の声、紅葉、おいしい食べ物、秋をテーマにした音楽など、さまざまなイメージが浮かぶかと思います。

子どもの歌の中には、季節を感じられる作品がたくさんあります。秋の歌と言えば、「もみじ」「虫の声」「とんぼのめがね」「まっかな秋」「ちいさい秋みつけた」など、多くの作品が秋をテーマにして作られています。

どれかちょっと口ずさんでみましょうか。どの作品も、秋の美しい風景が歌詞の中に広がっているのを感じられるでしょう。そして、音楽も歌詞と同様に、ゆったりと流れるような叙情(じょじょう)的な美しさを感じられるのではないでしょうか。

子どもの歌は、季節を感じたり、言葉のリズムの面白さだったり、歌詞の中に大切なメッセージが込められていたりと、さまざまな要素が含まれています。ちなみに筆者が子どもの時に大好きだった歌は「アイスクリームのうた」でした。口の中いっぱいに広がるアイスクリームの甘さと冷たさを想像しながら、レコードプレーヤーの前でワクワクして音楽を聴いていたのを大人になった今でも覚えています(筆者の子ども時代は、まだレコードでした)。

音楽は自分が経験した「自伝的記憶」と密接な関係があると言われています。皆さんは、子どもの時にどんな音楽を聴いたり歌ったりしていましたか?その時の情景を覚えていますか?ぜひ大人になった今、今度はお子さんと一緒に歌ってみてください。きっとお子さんたちにとって、その瞬間はとても穏やかで暖かな記憶となって残ることでしょう。(前田恵)

前田先生


<まえだ・めぐみ>
帯広大谷短期大学社会福祉科子ども福祉専攻専任講師。武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業、昭和音楽大学音楽研究科修士課程音楽芸術表現ピアノ修了。大宮こども専門学校を経て、2023年4月から現職。短大の他、保育所でのリトミック指導やコンサートでの演奏活動も行っている。

あのね、こどもはね

帯広大谷短期大学の5人の先生による寄稿。社会福祉科子ども福祉専攻 青木謙介教授(専攻長)、同 高橋由紀雄准教授、同 前田恵専任講師、同 滝澤真毅非常勤講師、看護学科 嶋田純助教。

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親子で歌、穏やかな記憶に〜あのね、こどもはね(19)前田恵先生

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