中筋川新聞「スパイラル」 - ダム便覧

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《このごろ》
中筋川新聞「スパイラル」


中筋川には...昔は「ナベツル」が沢山飛来して来ていた!...しかし...
最近ではその数が減った!「それを昔に戻そう!」と言う!

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ツルは「猟が下手である!」だから...良好な餌場が必要である!その「餌場」とは?
それは...「川」と「田」の中間である「ジル田」である!

しかし日本の「河川と農業の政策」はその曖昧さを許さなかった!
川は「直線化と築堤」がなされ...田は「区画整備」され「減反」で整地に雑草が繁殖し「ジル田」は無くなってしまった!

料理の無いレストランは繁盛しないのである!

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戦後、中筋川は「近代化」され...周囲は「宅地化」され...土地の利用は明確化され
「ジル田」のような「人間に都合の良くない土地」はなくなった...

上流には「ダム」が設置され「氾濫と言う名の自然」も無くなり人間様用に改造されてしまった!こんな郊外レストランの客は「ツル」ではなく「閑古鳥」だけである!...しかし

四万十川の人は敢えてここに「自然回帰」という「郷愁」で集客しようとする!
この作業は...「昔」に戻る!...のように見えるが...実際は「未来」にすすむのである!

中筋川の「回帰の法則」とは...「風に訊け!鳥に訊け!斜めから見ろ!」da

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そのツル達が教えてくれる!

「回帰」とは「過去に戻る」と言うことではない!
「回帰」とは「螺旋階段!」である!...to

平面的には「円のもとの点に回帰する!」が...
立体的には「次の階に上がる!」と言うスパイラルが「21世紀風の自然回帰」である!

つまり「中筋川の回帰」とは「斜めの進歩」なのである!
(2008年5月1日、四万十太郎)
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