2011年07月19日
「漉き工房」展
sukikoubou.jpg
『漉工房展』
和紙や洋紙による作品は昔から数多くありますが、紙の原料である「パルプ」を用いての造形作品は皆無と云ってよい程です。
本展は、漉工房のメンバーが初めて一堂に会して、パルプアート&パルプクラフトを展示します。いずれも、パルプを使って始めて表現出来る作品です。絵・額縁・オブジェ・灯り・等々、六人六様の作品を御覧ください。
漉工房展メンバー
大川修作・田口ひとみ・NARIJI・
ジェーン加藤・佐藤晃子・加藤 渉
漉工房展・概要
日時: 2011年7月15日(金曜日)〜25日(月曜日)
(21日木曜日はお休み)
場所: 家具スタジオ 木の香
埼玉県比企郡小川町角山216-1
電話・FAXは、0493-74-6588
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今日はワタくんが属している大川修作さんのアトリエ「漉き工房」の展示会を見に行きましたよ。
木の香って、今日初めて行ったんですが、「こ、ここなのか・・・?」というくらい完全な民家でした。
かぐやのそれとは違って、最近の技術でしっかり作られた日本家屋。
展示場と思って行くと、不意を突かれます。
だっておれ、入る時「ごめんくださ〜い・・・」って言ったもん。
そしたら、オーナーさん(超いい人)が迎え入れてくれた。
既に敷地に入った時点で作品が展示してある様子が縁側から覗えたものの、やけに静かなことに気付いたおれに戦慄が走る。
「やべえ・・作家さん誰もいねえ・・・」
そして、お土産に買ってきたアイスを持つ手に緊張が走った。
「HEJSAN作戦、灰燼に帰す」
1月の二人展の時、見に来てくれたHEJSANがモスバーガーでお土産を買ってきてくれた。
冬なのにフローズンバーケーキを買ってきてくれたHEJSANはどうかしているとしか思えなかったが、今は夏だし、ちょうどいいよな、とか思って嵐山のモスに寄る。
しかし、レジにてメニュー表を見ると、
フローズンバーケーキがねえじゃねえか・・・・
頻繁にモスに行くわけじゃないし、行っても甘いものは買わないので知らなかったが、あれってもう無くなったの?
仕方ない、かき氷はあるからそれをお土産に。
道中、かき氷が溶けないように車の冷房を強めにして、木の香を探すも、ばっちり道がわかんなくなって焦り始める。
んで、ようやく見つけて「ごめんください」したものの作家が誰もいない・・・だと・・・。
なんの事前連絡も無しに行っちゃったのがいけなかったのだろうか・・・。
そこからオーナーさんがワタくんに連絡してくれて、ワタくんが来るまで仕方ないから自分で買ったかき氷をオーナーさんと一緒に食べました。
縁側で食うかき氷は美味かったぜ。
ちょっぴり塩味がしたのはおれだけだったと思う。
いや、おれだけでいい。
まあね、そんなサブストーリーはどうでもいいんですけどね。
溶けたかき氷を持って帰ったおれの気持ちなんかどうでもいいんですよ。
次からもっとよく考えます。お土産って難しいよ。
そう、「漉き工房」展に行ったんですよね。
大川さん率いる漉き工房のメンバーの作品はパルプを主として、ランプや額縁、絵画調の平面作品など、漉き工房ならではの作品が展示されていました。
しばらく前から大川さんのところに出入りしているワタくんも初のパルプを使用した作品を制作してて、竹のモチーフは変わらずとも、石の台座とか、これまでにしたことない手法を取り入れた作品を作っていました。
特に、「ささめき」っていう作品はとてもいい感じでした。
ワタくんは最近スランプっていうか、自分の作品に自信が持てないらしくて悩んでいたみたいですが、今回作った作品でそれも脱却できるような気がします。
他の作家さんの作品は製品完成度がすごく高くて、その割に価格が安いのでびっくりでした。
みんな、作りたいものをしっかりと捉えて作品を作れる人ばかりのように感じました。
作家、特に立体物を制作する作家にとって、「素材」というものは絶対的に向き合わなければならないもので、どこまで理解して自分の表現方法へと発現できるかは、命題のようなものです。
僕は、素材とのフィーリングは性格、趣味、経験から生まれて、自己哲学への基礎形成ができた時に自分の作品スタイルが決まるのだと考えています。
その素材に対しての理解が深いほど、傾倒していくほど、作られる作品の出来栄えが変わってくるのです。ただ、ここでいう理解というものは学術的な意味ではなく感覚的なものなので、それは個人によって違いますし、だからこそ作品に面白みが生まれるわけです。
漉き工房の作家さん達はそういったプロセスを踏まえて自分の形を見出した、あるいは見出そうとしているように感じました。
師匠の大川さんの教えが根付いている証拠ですね。
そして何よりすごいなって思うのは、大川さんの飽くなき好奇心と作品に対する姿勢が前を向き続けていることです。
展示されている作品のなかで、目を引いてしまうものは決まって大川さんの作られたものでした。
仕事の丁寧さはさることながら、パルプというものの可能性をまだまだ探そうとしているのが作品から覗えます。
80歳を超えてなお、そういった姿勢を持ち続けていて、僕なんかの話も面白そうに聞いてくれる大川さんは単純に尊敬しますし、その下にいる漉き工房の皆さんのことを羨ましく思いました。
本当はその大川さんにも会えるかなーと思って行ったんですけどね。
いなかったしね。
また工房にお邪魔しよっと。
その時のお土産のことは今から考えておくことにする。
あ、まだ漉き工房展は始まったばかりなので、写真は一部しか掲載しませんよ。
ご興味あれば、是非足を運んでみて下さいね。
『漉工房展』
和紙や洋紙による作品は昔から数多くありますが、紙の原料である「パルプ」を用いての造形作品は皆無と云ってよい程です。
本展は、漉工房のメンバーが初めて一堂に会して、パルプアート&パルプクラフトを展示します。いずれも、パルプを使って始めて表現出来る作品です。絵・額縁・オブジェ・灯り・等々、六人六様の作品を御覧ください。
漉工房展メンバー
大川修作・田口ひとみ・NARIJI・
ジェーン加藤・佐藤晃子・加藤 渉
漉工房展・概要
日時: 2011年7月15日(金曜日)〜25日(月曜日)
(21日木曜日はお休み)
場所: 家具スタジオ 木の香
埼玉県比企郡小川町角山216-1
電話・FAXは、0493-74-6588
DSC_0001.jpg
今日はワタくんが属している大川修作さんのアトリエ「漉き工房」の展示会を見に行きましたよ。
木の香って、今日初めて行ったんですが、「こ、ここなのか・・・?」というくらい完全な民家でした。
かぐやのそれとは違って、最近の技術でしっかり作られた日本家屋。
展示場と思って行くと、不意を突かれます。
だっておれ、入る時「ごめんくださ〜い・・・」って言ったもん。
そしたら、オーナーさん(超いい人)が迎え入れてくれた。
既に敷地に入った時点で作品が展示してある様子が縁側から覗えたものの、やけに静かなことに気付いたおれに戦慄が走る。
「やべえ・・作家さん誰もいねえ・・・」
そして、お土産に買ってきたアイスを持つ手に緊張が走った。
「HEJSAN作戦、灰燼に帰す」
1月の二人展の時、見に来てくれたHEJSANがモスバーガーでお土産を買ってきてくれた。
冬なのにフローズンバーケーキを買ってきてくれたHEJSANはどうかしているとしか思えなかったが、今は夏だし、ちょうどいいよな、とか思って嵐山のモスに寄る。
しかし、レジにてメニュー表を見ると、
フローズンバーケーキがねえじゃねえか・・・・
頻繁にモスに行くわけじゃないし、行っても甘いものは買わないので知らなかったが、あれってもう無くなったの?
仕方ない、かき氷はあるからそれをお土産に。
道中、かき氷が溶けないように車の冷房を強めにして、木の香を探すも、ばっちり道がわかんなくなって焦り始める。
んで、ようやく見つけて「ごめんください」したものの作家が誰もいない・・・だと・・・。
なんの事前連絡も無しに行っちゃったのがいけなかったのだろうか・・・。
そこからオーナーさんがワタくんに連絡してくれて、ワタくんが来るまで仕方ないから自分で買ったかき氷をオーナーさんと一緒に食べました。
縁側で食うかき氷は美味かったぜ。
ちょっぴり塩味がしたのはおれだけだったと思う。
いや、おれだけでいい。
まあね、そんなサブストーリーはどうでもいいんですけどね。
溶けたかき氷を持って帰ったおれの気持ちなんかどうでもいいんですよ。
次からもっとよく考えます。お土産って難しいよ。
そう、「漉き工房」展に行ったんですよね。
大川さん率いる漉き工房のメンバーの作品はパルプを主として、ランプや額縁、絵画調の平面作品など、漉き工房ならではの作品が展示されていました。
しばらく前から大川さんのところに出入りしているワタくんも初のパルプを使用した作品を制作してて、竹のモチーフは変わらずとも、石の台座とか、これまでにしたことない手法を取り入れた作品を作っていました。
特に、「ささめき」っていう作品はとてもいい感じでした。
ワタくんは最近スランプっていうか、自分の作品に自信が持てないらしくて悩んでいたみたいですが、今回作った作品でそれも脱却できるような気がします。
他の作家さんの作品は製品完成度がすごく高くて、その割に価格が安いのでびっくりでした。
みんな、作りたいものをしっかりと捉えて作品を作れる人ばかりのように感じました。
作家、特に立体物を制作する作家にとって、「素材」というものは絶対的に向き合わなければならないもので、どこまで理解して自分の表現方法へと発現できるかは、命題のようなものです。
僕は、素材とのフィーリングは性格、趣味、経験から生まれて、自己哲学への基礎形成ができた時に自分の作品スタイルが決まるのだと考えています。
その素材に対しての理解が深いほど、傾倒していくほど、作られる作品の出来栄えが変わってくるのです。ただ、ここでいう理解というものは学術的な意味ではなく感覚的なものなので、それは個人によって違いますし、だからこそ作品に面白みが生まれるわけです。
漉き工房の作家さん達はそういったプロセスを踏まえて自分の形を見出した、あるいは見出そうとしているように感じました。
師匠の大川さんの教えが根付いている証拠ですね。
そして何よりすごいなって思うのは、大川さんの飽くなき好奇心と作品に対する姿勢が前を向き続けていることです。
展示されている作品のなかで、目を引いてしまうものは決まって大川さんの作られたものでした。
仕事の丁寧さはさることながら、パルプというものの可能性をまだまだ探そうとしているのが作品から覗えます。
80歳を超えてなお、そういった姿勢を持ち続けていて、僕なんかの話も面白そうに聞いてくれる大川さんは単純に尊敬しますし、その下にいる漉き工房の皆さんのことを羨ましく思いました。
本当はその大川さんにも会えるかなーと思って行ったんですけどね。
いなかったしね。
また工房にお邪魔しよっと。
その時のお土産のことは今から考えておくことにする。
あ、まだ漉き工房展は始まったばかりなので、写真は一部しか掲載しませんよ。
ご興味あれば、是非足を運んでみて下さいね。
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ケーキは冬のものだしね!w
私へのお土産は、多少日持ちするスイーツでよろしくてよ。