341,寄り道・手抜きの中山道 (日義から奈良井へ 2 )

Photo_6 「薮原宿」に入ってきましたが、ここで目に付いたのがこれらの家で、左は「そばまんじゅう」の洒落た看板。右は「お六櫛」の店構えです。
「お六櫛」・・・実物は見ていませんが説明によると、お六櫛の歯数は約3cmに29〜42本と細かく、普通の鋸でこれだけ細かい歯を挽くことはできないので、歯を挽く「歯挽き鋸(ハビキノコ)」も全て職人が時計のゼンマイを削り自分で作るそうです。
櫛の歴史は、江戸時代享保の頃からで、「みねばりの木」を使って作るそうです。

薮原で昼食を済ませたのが13時20分、これから「鳥居峠越え」が始まります。道標に従って歩き出しましたがイキナリの登り道です。
今回の歩き旅で感じたのが住宅地であってもアップダウンの連続で、歩きながら思いだしたのが「熱海温泉(静岡県)」で、ここも坂の多いところでした。

Photo_7 峠路に差し掛かると、このような静かな山道のなりました。

Photo_8

25分も歩くと「熊除けの鐘」。
この峠にはこのような鐘が3ヶ所あって、薮原側に1ヶ所(上)、奈良井側に2ヶ所(下)ありました。

熊除けの鈴を買うことにしていたのですが、これもスッカリ忘れてしまったので、「火事の半鐘」ではありませんが、ここぞとばかり何度も鳴らしました(笑)

Dscn2588_240分ほど歩くと落葉松の間に いま通ってきた「薮原」の町並みが俯瞰出来ましたが、人間の足って大したもの と自画自賛。

Dscn2594 「鳥居峠頂上(標高1197メートル)」に建っている石仏です。ここまで約1時間、思ったより早く着いたのでホッとしました。それでも時刻は14時20分 暗くならないうちに「奈良井宿」に入りたいものです。

Dscn2598静かな峠道です。

Photo_8峠道と「伝説」・・・『昔この穴に捨て子があり、子に恵まれぬ薮原の人が育て幸せになったことから、この栃の実を煎じて飲めば子宝に恵まれる と言い伝えられている』

Photo_9 登り道ではあまり気が付かなかったのですが、下りに入るとこのような水場が所々にあって、これがまた美味い !! とうとうペットボトルのお茶は飲みませんでした。

Dscn2617この石仏は峠から50分ほど歩いたところに埋もれるように建っていましたが、何か微笑んでいるようです。

このような石仏に会うと嬉しくなってしまうのは 「お迎えが近い」からだろうか。

Dscn2604峠から20分ほど下ると展望台があり、ここから「奈良井」を俯瞰することが出来ました。(この風景はTVなどでもよく紹介されたと思います)

Photo_11 「奈良井」へは殆ど下りですから、このような風景を眺めながら快調そのもの。

Dscn2627奈良井の集落に入り、峠を振り返りましたが どこが峠なのか??
この時の時刻は15時40分 「鳥居峠越え」の総距離は約6km、所要時間は約2時間20分 マァ明るい内に「奈良井」に着いたから自分で自分を褒めて上げたい とは聞いたようなセリフです。

【続く】

2009年11月28日 (土) ★ 中山道(5,木曽福島〜下諏訪 ) | 固定リンク
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