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ハリアリ亜科

2024年08月01日

アフリカのヒメアギトアリ
アフリカのカメルーンで、倒木下から見つけたヒメアギトアリの一種の女王。

アフリカのヒメアギトアリ
アギトアリに比べると、アゴも短く小型なグループですが、ものすごくかっこいいアリですね。






2024年07月27日

インドクワガタアリ養殖成功
美しくかっこいいインドクワガタアリ。

インドクワガタアリ養殖成功
通常多くのアリは女王アリが死んでしまった場合、残された働きアリの寿命が終わる頃には巣は消滅してしまいます。
しかし、インドクワガタアリは女王アリがいなくなると、働きアリたちが決闘をして、決闘に勝った順位の高い個体がオスと交尾をして女王役になるという変わった習性を持ちます。

コロニー養殖に向けて巣分かれさせたインドクワガタアリ。
女王役が不在になったことで、次期女王役を決めるために連日激しい決闘が続いています。
人間の僕にはルールが分かりませんが、最後に逃げた個体が負けなのでしょうか? https://t.co/PDi801C9sU pic.twitter.com/HTJt0pADKo

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) April 16, 2024
これがインドクワガタアリの決闘です。

去年から飼育をしているコロニーから、働きアリを分けてコロニー養殖に挑戦していたのですが、ついに養殖に成功しました!

朝から嬉しい出来事が。
インドクワガタアリのコロニー養殖成功‼︎‼︎
女王役のいなかったグループからメスが羽化しましたー!
と言うことは、決闘に勝った個体がオスと交尾をして女王になったと言うことです。 https://t.co/SbPLo073yy pic.twitter.com/f0IkRbdJDK

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) July 20, 2024
5ヶ月前に、働きアリだけにしたグループから働きアリの羽化が始まったのです!!
つまり、巣内で交尾をして女王役が現れたと言うことで、飼育下でのコロニー養殖に成功したと言うことなのです。

インドクワガタアリのコロニー養殖成功までの期間
10月
働きアリ10匹程度のコロニーの飼育開始

2月
数が増えたので巣分かれ

4月
オスが羽化

7月
メスが羽化

9ヶ月かかっての成功でした。






2024年04月20日

オキナワアギトアリの飼育
3ヶ月以上前から「部屋付き石膏飼育ケース」で南米のキノボリアギトアリを複数飼育しています。
どのコロニーもとても順調に働きアリの数が増えています。

三ヶ月前から「部屋付き石膏飼育ケース」で飼育をしているキノボリアギトアリ。
とても順調に増えています。
幼虫たちは壁に張り付けて育てます。 https://t.co/gS2OjZbNGf pic.twitter.com/OwU7WDJJ7E

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) April 11, 2024
アギトアリの仲間は、このように壁面に幼虫を張り付けて育てるのが特徴ですが、「部屋付き石膏飼育ケース」の壁がとても役立っているようです。
キノボリアギトアリが好調なので、オキナワアギトアリも飼育してみることにしました。

オキナワアギトアリの飼育環境
オキナワアギトアリの飼育は、以前蟻マシーンを倒した状態での飼育をご紹介しましたが、今回は部屋付き石膏飼育ケースでの飼育をご紹介します。

「部屋付き石膏飼育ケース」でオキナワアギトアリの飼育
「部屋付き石膏飼育ケース」で飼育中のオキナワアギトアリ。

「部屋付き石膏飼育ケース」でオキナワアギトアリの飼育
中心の大部屋と、上の細長い部屋に朽木とおがくずを入れたのですが、しばらくするとおかずのほとんどを床ありの部屋に運びました。

「部屋付き石膏飼育ケース」でオキナワアギトアリの飼育
観察するとき以外は遮光カバーを乗せています。

キノボリアギトアリがとても状態が良いので、オキナワアギトアリも、部屋付き石膏飼育ケースで飼育を始めました。 https://t.co/vg3RizU975 pic.twitter.com/kjOXxI3zIs

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) April 12, 2024
幼虫たちは壁に張り付けて子育てをします。

オキナワアギトアリの飼育
張り付けて子育てをするのは野外の巣でも同じです。

「部屋付き石膏飼育ケース」でオキナワアギトアリの飼育
部屋付き石膏飼育ケースには壁がたくさんあるので、アギトアリたちにも良さそうです。

「部屋付き石膏飼育ケース」でオキナワアギトアリの飼育
壁だけではなく天井にも張り付けます。

「部屋付き石膏飼育ケース」でオキナワアギトアリの飼育
卵はおがくずの上に置かれています。

「部屋付き石膏飼育ケース」で飼育中のオキナワアギトアリ。
繭作りが始まり、無事繭を作りました。
働きアリが幼虫の上におがくずを乗せて手伝いをします。
ハリアリの仲間は、繭作りに成功すれば一安心です。 https://t.co/qXVUlaHMsm pic.twitter.com/YsIUMpTCTI

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) April 18, 2024
幼虫が大きくなり繭を作り始めると、おがくず部屋に運ばれて繭作りをします。

オキナワアギトアリの働きアリが産卵。
アリの働きアリは全てメスで、産卵することができます。
産んだ卵をどうするのか観察してみました。 pic.twitter.com/7rjo3LBJ7Q

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) April 17, 2024
観察中に働きアリが産卵したので、産んだ卵をどうするのか観察してみました。
しばらく巣内を歩き回ってから、幼虫に食べさせました。
このように働きアリが産卵して栄養卵を幼虫や女王アリに与える場面は様々な種類のアリで見ることができます。






2024年02月10日

インドクワガタアリの決闘
翅のある女王がいなくなると、働きアリの中で1匹がオスと交尾をして女王役となるインドクワガタアリ。
トゲオオハリアリのように飼育下で交尾をさせることができるため、コロニー養殖に向けて女王役のいないグループを作るためにグループ分けしました。
今回分けたのは、以前から紹介しているのとは別コロニーで、働きアリの数は30匹ほど。
分ける目的はコロニー養殖もありますが、オスをたくさん羽化させたいのです。
以前から紹介しているコロニーは、現在50匹ほどですが、春ごろには80〜100匹ほどに増えている予定です。
そうなったら複数をグループ分けして養殖させる予定ですが、そこからオスの羽化を待っていたら時間がかかるため、先にオスを育てる作戦です。

インドクワガタアリの決闘
大体半分で分けてみました。
女王役は外見で見分けができないため、しばらく観察をして、卵の数などで見分けられるかな?と思ったのですが、そんなことをしなくても行動を観察していたら、数時間後にはどちらに女王役がいるのか分かりました。
片方の巣は、働きアリのほとんどが巣の中で、じっとして落ち着いているのに対して、もう一つの巣は半分ほどが餌場に出てきたり、巣の中でもウロウロ落ち着きなく動き回っています。
さらに、女王役がいないときに行われる行動を見ることができたことで、この巣には女王役がいないと確信できたのです。

その行動が↓こちらです。
インドクワガタアリの決闘
2匹が向かい合っていますが、実はこれは、次期女王役を決めるための決闘なのです!
決闘と言っても、相手を傷つけるようなものではなく、お互いが触角で激しく叩き合っています。
アゴで挟むこともあるようですが、これも怪我をするようなことはないようです。
この行動を最後まで観察していても、僕にはどちらが勝ったのか分かりませんが・・・。

インドクワガタアリの決闘。
次期女王役を決めるための順位争いの儀式です。
長年見たかった行動を見ることができました!https://t.co/TGW9E4SpqO pic.twitter.com/AyG3Z5dE6F

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) February 10, 2024
写真では分からないので動画でも撮影しました。

インドクワガタアリの決闘
「蟻の自然誌」でも紹介されている、順位争いの儀式を見ることができて嬉しかったです。
まさか、女王役から分けてこんなに短時間で行われるとは思いませんでした。
これらの決闘で決まった、最も順位の高い個体がオスと交尾をして女王役となれるのです。
オスが羽化するまでは2ヶ月以上かかる予定ですが、オスが羽化して交尾に成功すればコロニー養殖成功となります。






2024年01月22日

キノボリアギトアリの羽化
新女王から飼育をしていたキノボリアギトアリに、無事働きアリが羽化しました。
女王が繭を破いて出てくる手助けをしてあげます。
繭から出てくる場面はいつ見ても感動します。

キノボリアギトアリの羽化
アギトアリの仲間は飼育が難しい種が多いのですが、このキノボリアギトアリはとても飼いやすいアギトアリです。

新しく作った飼育ケースで飼育をしています。
この新型ケースでは様々な種類のアリを飼育していますが、どれも状態がとても良くて本当に良いです。
小型で簡易な飼育ケースではありますが、アリが快適に暮らせるように様々な工夫をしています。
早く販売を開始したいところですが、いろいろな準備があるためもう少し時間がかかりそうです。
今は中型種〜大型種用しかありませんが、小型種用も製作中です。
春ごろまでには販売を開始できる予定となります。






2024年01月08日

インドクワガタアリ
10月から飼育をしているインドクワガタアリ。
最初は働きアリが10匹だったので、だいぶ数が増えてきました。
女王がいなくても、働きアリの1匹が女王役となって繁殖をするアリ。
蟻マシーン2号ミニを倒した状態で飼育をしています。

インドクワガタアリ
こちらは2ヶ月前の写真です。
こうやって見比べるとだいぶ働きアリが増えてきました。

インドクワガタアリ
今あるサナギが羽化するころには、働きアリの数が50匹を超えるため、蟻マシーンをもう一台連結して増築することにしました。

飼育中のインドクワガタアリ。
巣の中がだいぶ賑やかになってきました。
近いうちに働きアリが50匹を超えそうなので、そろそろ蟻マシーンをもう一台連結して増築する予定です。 pic.twitter.com/CgZfaykj0E

— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) January 6, 2024


インドクワガタアリ
連結したのは、こちらの蟻マシーンにしました。
同じものを連結しても良かったのですが、ちょっと知りたいことがあったため、以前ミツツボアリ用に制作した部屋の広い蟻マシーンを使用しました。

インドクワガタアリ
特大餌場を連結して増築完了!
今年はインドクワガタアリを巣別れさせて、オスと交尾をさせて養殖することが目標。
このまま数を増やし、巣別れさせてオスを羽化させて、交尾をさせたら、その群れからメスが羽化するか確認して養殖成功ですが、とても時間がかかりそうですね。






2023年12月17日

インドクワガタアリ
10月から飼育をしているインドクワガタアリ。
蟻マシーン2号ミニを倒した状態で飼育をしていて、とても順調です。
2ヶ月前は働きアリが10匹ほどでしたが、今は倍以上に増えて、卵、幼虫、繭もたくさんあるのでこれらが羽化するころには50匹を超えそうです。
とりあえず100匹以上になるまではこのまま飼育をして、100匹を超えたら一部の働きアリを巣別れさせて、交尾をさせてコロニー養殖に挑戦です。






2023年11月01日

インドクワガタアリ
現在飼育中のインドクワガタアリ。
トゲオオハリアリのように、飼育下で交尾をさせてコロニーを養殖できるアリです。

インドクワガタアリ
現在このような環境で飼育をしています。
蟻マシーン2号ミニを、ガラス面を上にして置き、出入り自由にする飼育方法です。
繭作りには必ず床材が必要なアリですので、床の一部には床材を敷いています。
アギトアリなど他のハリアリを飼育するときにもオススメの方法です。
蟻マシーンを使用するメリットは部屋の使い分けができる他にも、水持ちの良さがあります。
石膏飼育ケースは、使用している石膏量の少なさやケースの密閉性などから、どうしても乾燥するのが早くなってしまい、頻繁に水分補給をする必要があったり、うっかり乾かしてしまったり、湿った環境を好むアリの長期飼育は管理が難しいのです。
石膏飼育ケースの12倍の量の石膏を使用していて密閉性も高い蟻マシーンであれば、4〜6ヶ月は水分補給しなくても大丈夫なので、圧倒的に管理が楽になるのです。

インドクワガタアリ
巣の中ではこんな感じに暮らしています。

インドクワガタアリ
上手く部屋を使い分けていますね。
この様子を見ても、やはり部屋の使い分けができる蟻マシーンが飼育に向いていることが分かります。
幼虫部屋に置かれている幼虫たちは、口元に刻んだレッドローチが置かれています。
下の部屋が繭を作らせる部屋になっていて、繭作りを始める幼虫は、ここに連れてこられて、土に埋められます。
そして1日ほどで繭を作ると、土から掘り出されて同じ部屋に置かれるのです。

インドクワガタアリ
餌は主にレッドローチのSサイズ。
生きたまま多めに餌場に入れると、すぐに出てきて狩りをします。
毒針で刺して麻痺をさせたレッドローチを、貯蔵部屋に置きます。
この時、レッドローチは体が麻痺して動けないだけで死んではいません。
よく見ると触角や脚は動くのです。
このように貯蔵することで、新鮮な状態を保っているのだと思われます。
そして、順番に食べていくのです。
東南アジアのクワガタアリも同じ方法で狩った獲物を貯蔵します。
絶食には弱いアリですが、このように貯蔵するので、エサを与えるのは週に2回ほどで大丈夫です。

インドクワガタアリ
ちなみに、クワガタアリの仲間は野外では面積の広い平たい部屋を作って暮らしています。
蟻マシーン2号ミニは、クワガタアリにとって部屋が少し狭いため、ニッパーを使って部屋を壊して空間を広くして使うことにしました。






2023年10月13日

アピカリスオオハリアリ
南米に生息するアピカリスオオハリアリ。
大型でかっこいいハリアリです。

アピカリスオオハリアリのコロニー
トゲオオハリアリのような、活発で食欲旺盛でよく増えるアリです。






2023年10月12日

インドクワガタアリ Harpegnathos saltator
8年ぶりにインドクワガタアリ Harpegnathos saltatorがやってきました!!

インドクワガタアリ Harpegnathos saltator
このアリは女王がいなくなると、働きアリの中で順位を決める儀式が行われ、最も順位が上の個体がオスと交尾をして女王役になるという変わった習性を持ちます。
女王役になった個体は脳が小さくなり行動が変化したり寿命も延びるとか。
トゲオオハリアリのように、飼育下で交尾をさせてコロニーを増やすことができるアリなのです。
今回は飼育下で養殖されたコロニーを数コロニー入手することができたのです。

インドクワガタアリ Harpegnathos saltator
美しくてかっこいいアリですね。

インドクワガタアリ Harpegnathos saltator
産卵中の女王役。

インドクワガタアリ Harpegnathos saltator
卵を咥えているところ。
卵を咥えるときは小さな突起が役立ちます。

インドクワガタアリ Harpegnathos saltator
こちらがインドクワガタアリのオス。
オスも赤くてかっこいい!
触角や脚は白っぽいです。

現在様々なアリが入荷しています。
日曜にはショッピングカートに追加できる予定です。






2023年08月21日

トゲズネハリアリ オス
トゲズネハリアリのオス

ここ数年、様々なアリの女王、働きアリ、兵アリ、オスアリと、全メンバーの撮影をしているのですが、オスの撮影が最も難しいです。
結婚飛行で飛び立ったオスは同定が難しいので、巣の中にいるオスを撮影するのですが、オスは結婚飛行前しか羽化しないのでタイミングが難しいです。
しかも撮り逃すと翌年まで現れません。
身近に暮らすアリのオスはだいぶ集まってきましたが、まだまだ撮影したいオスがたくさんいます。
トゲズネハリアリのオスも撮影できていませんでしたが、息子が飼育をしていたコロニーからオスが羽化したので撮影することができました。







2023年04月09日

オキナワアギトアリの飼育環境
赤くて美しいオキナワアギトアリ。

オキナワアギトアリの飼育環境
アゴを180度に開き、一気に閉じて獲物を捕らえます。
飼育環境をご紹介します。

オキナワアギトアリの飼育環境
用意するもの
・蟻マシーン2号ミニ、または蟻マシーン2号ミニ連結用
・クランプ2個
・赤土

オキナワアギトアリの飼育環境
仰向けに倒した蟻マシーン2号ミニに赤土を敷きます。

オキナワアギトアリの飼育環境
水で赤土を湿らせて押し固めます。
この土は繭作りの時に役立ちます。

オキナワアギトアリの飼育環境
これで完成です。

オキナワアギトアリの飼育環境
クランプでガラスを固定して、餌場を取り付けたら完成です。
本来蟻マシーン2号ミニは、縦にして使用するのですが、オキナワアギトアリは横に広い巣穴を作るため、このようにガラス面を上にして使うのです。

オキナワアギトアリの飼育環境
オキナワアギトアリの入った石膏飼育ケースを繋げて引っ越しをさせます。

オキナワアギトアリの飼育環境
産卵した卵は土の上に置かれます。

オキナワアギトアリの飼育環境
幼虫が孵化すると、面白い光景を見ることができます。

オキナワアギトアリの飼育環境
ガラス面などに幼虫をくっ付けて子育てをするのです。
幼虫の背中には、柔らかい突起があり、これが吸盤のように壁に張り付くのです。

オキナワアギトアリの飼育環境
石膏の壁面にもくっ付けます。

オキナワアギトアリの飼育環境
野外の巣でも同じようにくっ付けて子育てをします。

オキナワアギトアリの飼育環境
餌はミルワームとレッドローチを主食に与えています。






2023年02月12日

オキナワアギトアリ
沖縄に生息するオキナワアギトアリ。
アギトアリの仲間は世界中の熱帯にたくさんいますが、その中でもオキナワアギトアリの赤い色はとても美しいです。

ホラアナゴキブリ
そんなオキナワアギトアリの巣から、高確率で見つかるホラアナゴキブリ
この翅のない個体はメス。
アリのいない場所からも普通に見つかり、好蟻性と言うわけではありませんが、とにかく良く見つかるのです。
オキナワアギトアリに攻撃をされないので、同じ空間で一緒に暮らしているだけだと思いますが、こういう関係が長く続くと、アリヅカコオロギのような好蟻性になるのかな?なんて思ったりします。

ホラアナゴキブリ
オスには短い翅があります。

ホラアナゴキブリ
さらに、稀に長翅型のオスが出現することがあるのです。
翅が長いだけではなく、色も濃くなり同種とは思えないほど外見が異なります。






2022年11月29日

Pachycondyla crassinoda
南米のフトハリアリPachycondyla crassinoda
受精していない可能性があると聞いていた女王です。
ここ数日で複数の女王の子供たちが羽化したのですが・・・。

南米のフトハリアリPachycondyla crassinoda
残念ながらオスが羽化しました。

巨大フトハリアリ Pachycondyla crassinoda
この種のオスは初めて見ましたが、腹部が長くて独特な体型をしていますね。
体長15mmで触角が10mmと大型です。

巨大フトハリアリ Pachycondyla crassinoda
受精できていなかったのは残念ですが、確認前に販売しなくて良かったです・・・。






2022年11月05日

Pachycondyla crassinoda
産卵中の巨大フトハリアリ Pachycondyla crassinoda
とても素晴らしいハリアリです。

Pachycondyla crassinoda
卵も順調に産み続けています。

Pachycondyla crassinoda
幼虫も食欲旺盛でどんどん成長しています。
現在複数の女王アリを飼育中で、販売予定ではありますが、一つ心配があり販売はまだ先になる予定。
この女王は、僕が最も信頼する古くから付き合いのある方が採集した女王で、翅を抜いて徘徊していたものなのですが、ここまで育つのに異常に時間がかかったようで、もしかすると未交尾個体がいる可能性があるようなのです。
未交尾女王を販売するわけにはいきません。
それを見分けるには、羽化するまで育てるしかありません。
そのため、まだ販売できないのです。

Pachycondyla crassinoda
数日前から繭になり始めました。
この繭は太いのでメスに見えますが。
無事に働きアリが羽化すると良いのですが・・・。






2022年10月19日

Pachycondyla crassinoda
南米に生息する巨大フトハリアリ Pachycondyla crassinoda。

Pachycondyla crassinoda
体長20mm以上あり、横幅があるのでとても大きなアリです。

Pachycondyla crassinoda
腹部の形が独特です。

Pachycondyla crassinoda
ギザギザした大アゴで昆虫を捕食します。






2022年09月13日

卵を食べるイトウカギバラアリ
卵をアゴで咥えるイトウカギバラアリの女王。
この卵はイトウカギバラアリが産んだ卵ではなく、エサとして与えたクロオオアリの卵です。
カギバラアリの仲間は昆虫やクモの卵を主食にしています。
現在女王のいないクロオオアリの働きアリだけを飼育しているのですが、この働きアリたちが無精卵を大量に産んでいるので、この卵をエサとして与えています。

卵を食べるイトウカギバラアリ
卵を食べるイトウカギバラアリ
鋭いアゴで卵に傷を付けて、中身を吸っています。






2022年09月07日

夜、街灯にたくさんの羽アリが集まっていました。
数が多いことと、時期的にキイロシリアゲアリだと思ったのですが、飛び方が何か違うような。
このような日は、街灯下には女王も落ちているのですが見当たりません。
下に落ちていた羽アリを見ると、キイロシリアゲアリとは全く異なる、ハリアリ亜科のオスアリだったのです。

ニセハリアリ オス
そのオスがこちら。
オオハリアリよりも小型で色が薄いです。
なぜか女王が見つからなかったのですが、おそらくニセハリアリのオスのようです。
ニセハリアリがこんなに大量に結婚飛行をするのを初めて見ましたし、こんなに大規模に飛ぶほど生息数が多いとも知りませんでした。
そして、この場所は今の時期キイロシリアゲアリの結婚飛行も行われ、この数日前に大規模な結婚飛行が行われましたが、この日は一匹も見かけませんでした。
同じ時期でも、種類によって飛ぶ条件が異なるのですね。

ニセハリアリ 溜池 IMG_6583
ニセハリアリの働きアリ。

オオハリアリ オス-3mm IMG_3721
ちなみに、こちらがオオハリアリのオスです。




2022年08月28日

ケブカハリアリ
今年の春、息子が近所の公園で「始めて見るでっかいハリアリ見つけた!」と持ち帰ってきたアリ。
ケブカハリアリです!
沖縄では見慣れたアリですが、自宅近所の板橋区に生息していることを知らなかったので、とても驚きました。
沖縄の友達に、東京でばったり出会ったような不思議な感覚(笑)
板橋区に住み始めて十数年、近所でアリを探し続けていて、すでに四十数種のアリを見つけていますが、今年になってからケブカハリアリを含め三種ものアリを追加することができました。

ケブカハリアリのオス
8/15に自宅のベランダで黒くて大型(4mm)のハリアリのオスを発見。
ケブカハリアリのオスです。
そして、8/26にも自宅前でオスを発見。
家の付近にもいたのかと驚きました。

ケブカハリアリ
さらに8/20には、別の公園で死んでいる新女王を発見。
生きている個体を見つけたかったな〜。と思っていたら。

ケブカハリアリ
8/27に、息子が翅を落とした新女王を見つけてきました。
生息数は少ないとは思いますが、見つかる範囲も広いので、意外と身近に暮らすアリだったようです。
次は巣を見つけたいです。







2022年01月26日

ハシリハリアリ
細身でスマートな体型のハシリハリアリの働きアリ。
ダンゴムシやワラジムシなど甲殻類が主食のアリ。
東南アジアなど熱帯には、大型で様々な生物を捕食しながら大群で生活していますが、日本のハシリハリアリは、コロニー規模がとても小さく、働きアリ数十匹程度の小さな家族で暮らしています。

ハシリハリアリ
そしてこちらが女王アリ。
ハシリハリアリの女王は羽化したときから翅はありません。
大きさも働きアリとそれほど変わらないので、肉眼で頭部と胸部を見ただけでは働きアリと見分けがつかないのですが、腹部が大きいことと、よく見ると腹柄節の形が異なることで見分けられます。
こうやって並べてみると、頭部の厚みも結構差がありますね。

ハシリハリアリの女王
女王はとても細長い卵を産みます。






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