2025年08月28日
8月末滝川遠征3日目
今日は前線の通過に伴って雨+横風で1日飛べないと思われました。朝になると雨はほとんど上がっていましたが10メートルを超える強烈な横風により発航せずに撤収。そのまま解散しました。
しかし昼明けくらいから風が落ち着き、空に目を向けるとウェーブと思しき雲がちらほら。15:30から発航再開となりました。上がってみると、穏やかなウェーブが南北に伸びているではありませんか。鈴木は10000ft、私は9000ftまで上げ2人とも1時間ほど滞空しました。ピュアグライダーで初めて雲の上を飛びました。プラスを感じつつ日没が近いこともあり無念の撤収。
上空5000ftくらいから明らかに肌寒くなり長袖で搭乗して良かったです。わからないことだらけでしたが学ぶことの多いフライトで大満足でした。
明日からも頑張ります。
2025年08月27日
8月末滝川遠征2日目
こんにちは。3回の鈴木優心です。
今週25日の月曜日から北海道滝川市のたきかわスカイパークで開催されるサマートレーニングコースにお世話になっています!
2日目は朝から雲が低くて運航が厳しく、一度は撤収しましたが午後から再度機体を出して運航しました。空は少し荒れていてなかなかまとまったサーマルはなく、思うようにソアリングできませんでしたが、ATの経験を積むことができました。
教官からはあと数発でソロかも、、と言われたりなんかしちゃってテンションが上がっております
夜は杣と2人で松尾ジンギスカン本店にジンギスカンを食べに行きました。北海道3日目にして食で北海道を感じることができましたにこにこ️
これからもまずはATソロ、そして滞空でも成果を残して帰ることが出来るようがんばります!!
2025年08月25日
8月末滝川遠征1日目
8/25から1週間、同期の鈴木と一緒にたきかわスカイパークのサマートレーニングに参加させていただいております。
初日の今日は一面に雲が覆い、上昇気流もなかったため基礎練習の日となりました。航空機曳航経験の浅い私たち2人にはもってこいの気象でした。慣れというのは恐ろしいもので各々3発飛び最初はガタガタだった追従も様になりました。慣れない環境でみなさん優しくて涙が出ます。
地上の地形もバッチリ確認して明日以降のフライトに備えていきます。
※(注記)スマホの充電不足で写真がありません。
2025年08月15日
自家用操縦士取得
お世話になっております。鈴木優心です。
先日5/29に自家用操縦士(上級滑空機)の実地試験を受験し、合格いたしました。ここでは受験に向けてから当日までを振り返っていければと思います。つらつら書いていると長くなってしまいましたので時間のある時にお読みいただければと思います。
僕は去年(2回生時)の5月に初ソロに出ました。もちろん個人差はありますが、初ソロに出てから自家用を受けるまで頑張れば1年で到達できる、というのが大体の目安になっています。なので僕は初ソロに出た当時から3年の5月に受験することを目指してきました。5月に受験をするためには4/15までに申請をしなければならず、それまでに立会教官に受験ができる状態かどうかの見極めをしていただきます。その見極めも経歴を充足して受けることが基本のため、実質は3月中にソロ30発、3時間の経歴をためる必要がありました。
僕は結果的には3月の末の阪大立命合宿で駆け込み経歴充足をしたのですが、ソロに出たペースをここに書いておきます。後輩たちはこれを目安に(これより少し速いくらいのペースで)ソロをためていってほしいです。京大合宿かそうでないかを区別するために合宿の合同先は割愛しています。
5月京大大野 1st
6月京大木曽川 2nd
6月CAB合宿 3rd
8月大工関学大野 4th
8月京大大野 5th
9月京大大野 6-9th 初単座
11月京大大野(NF) 10-15th
トレセン 16th
12月京大大野 17,18th
2月関関名城木曽川 19-21st
2月京大木曽川 22,23rd
3月京大大野 24-28th
3月阪大立命大野 29,30th
やはり安全に係る基準で1st-5thまでは2人の教官によるチェックが必要なのでなかなかソロ発数が伸びませんでした。なんとか3月中に(少し無理をして)30発ためることができましたが、もっと計画的に外参などでソロをためておくべきだったなと思っています。ちなみに自家用受験にはソロ30発とソロの時間3時間が必要ですが、時間の方はNF合宿でソロ滞空をさせていただいたおかげで4時間近くたまっており、心配いりませんでした。また、同期の杣が1年の12月に初ソロ、2年の3月に自家用受験と常に僕の数歩先を歩んでいてくれたおかげで目の前に目標を持つことができ、杣に追いつこうと頑張り続けられたのもありがたかったです。
何はともあれ3月中に経歴を充足し、4/5,6の土日に木曽川で自家用の見極めを受けました。土曜の訓練中にフライトを見ていただいたのですが、上空も少し荒れており、緊張もあって全然うまくいかずに1度は不合格を言い渡されました。しかしなんとか2発目で1発目に指摘されたことを意識してフライトし、フライトの合格をいただきました。そのまま土曜の夜にVMCや飛行規程について基本的な知識の確認をしていただきましたが、ここでもはっきり言ってギリギリで通ったという感じでした。日曜日に受験の申請書類を仕上げ、立会教官のサインをいただき、翌月曜日に書類を郵送しました。ちなみに同じ日に大工の2人(4回生Mさん、同期N)も見極めを受けており、3人での受験を目指していましたが大工の2人は不合格になってしまい、1人で自家用に向かうことになります。
(諸事情あって3月にフライト、口述のそれぞれ片方だけ受験を完了しなかった3月の受験生2人も5月に再受験することになりました。フライトを残していた名大4回生Hさん、口述を残していたこの4月から新社会人になった愛工OBのYさんの2人です。)
再受験の社会人Yさんは休みが取れるかわからず、受験するかも不透明だったため、1人で勉強を進めて行くことになりましたが、モチベーションの維持にすごく苦労しました。4/8に京大教官に知識のチェックをzoomでしていただきましたが、なかなかにひどい結果になり、このままではまずいという気持ちとモチベーションの維持に苦しみながらしばらく勉強することになります。
フライトの方は4/19,20に体験搭乗合宿で福井に行き、京大の山?ア教官と滞空した際にたくさん課目を練習しました。見極め時点でなかなか上空の操作がうまくいかなかったこともあり、フライトにも不安がありましたが、この時に山?ア教官から課目はもうある程度大丈夫という言葉をいただきました。体験搭乗生が少なかったことやピストの協力もあり、好きなだけ課目を練習できたのはとてもありがたかったです。
4/22に受験日程が5/29,30に正式に決定しました。普通自家用の実地試験は月、火(受験人数が多い時は水まで)となることが多いのですが、今回は異例の木、金開催となりました。僕のフライトに不安があったこともあり、月-水の3日間も受験前合宿として合宿を開催し、受験に備えることになりました。今思えば月末になったことは知識や心の準備をする期間が確保できて良かったかもしれません。問題は授業期間に月-金までピストをしてくれる人を探すことでしたが、同期の高田春風が渋々ピストを引き受けてくれました。彼なくしては受験はなかったかもしれません。
時は少し飛んで5/9に2回目の京大教官による知識チェックをしていただきました。ここでもたくさん自分の知識の甘さを再確認することになりましたが、1ヶ月前よりは少しは進歩した、ということが目に見えた瞬間でもありました。進歩の具合が目に見えたことで難点だったモチベーションの維持に少し活路が見いだされた時でもありました。まあ進歩したといってもまだまだ合格には遠い状況だったのでその時点で約1週間後に3回目の知識チェックをお願いし、追い込みを開始します。
3回目の知識チェックをしていただいた5/15にはやっとこれまでの受験生のように基本的には受け答えすることができ、辻井教官から「落ちることはないかな」という言葉をいただきました。それでもなんとか最低ライン、という感じだったのでもっともっと勉強して詰めていかないといけないなと感じました。これで京大教官に知識チェックをしていただくのは最後になりました。
5月上旬には6月の自家用受験の見極めが行われ、前述の大工MさんとNに加えて名大の同期O、阪大の同期Nの4人が6月の受験を決めていました。5/17,18の土日の合宿がなくなったことを受けて、5,6月の受験生と他の自家用受験を目指す人たちでフライトの練習会を開いていただけることになりました。しかし、この週末はあいにくの雨になり、僕と6月の受験生の合計5人で木曽川で勉強会が開催されました。僕の中ではこの土日の勉強会はすごく大きかったです。それまでほとんど1人で勉強を進めていたこともあり、同じような知識レベルの仲間の存在はすごく勇気をくれました。よく受験はチーム戦と言いますが、その言葉の意味が本当に理解できたのはこの時だったと思います。
とうとう受験1週間前の5/23の金曜日、木曽川入りしました。帰る時にはライセンシーかなあとか思いながら外参させて頂く大工の車に揺られていました。この大工合宿から受験前合宿までは6月の受験生も参加していたのでとてもありがたかったです。大工合宿にも雨の影響で全然発数が伸びない中、たくさんの発数を回していただき大変お世話になりました。
日曜日からはたくさんの京大生が平日にも関わらず合宿に来てくれました。みんなの応援や差し入れが本当に力になりました。別に合宿に参加していた京大生の中には、あいつのCABなんかどうでもいいけど飛べるらしいから来た、という人もいたかもしれないしいなかったかもしれませんが。受験前の緊張している時期は見知った顔が多ければ多いほど平常心を保てるものです。差し入れの中でいちばん嬉しかったのは多賀で売っている、手のひらより大きいチキンカツの入った(はたして本当に「入って」いるのかは不明)おにぎりでしょうか。願掛けで試験当日の朝ごはんにいただいて胃もたれしそうになりましたが、常温でも温かみを感じるおにぎりでした。(添付写真)
再受験組の1人Hさんは月曜日の夜から合流しました。Hさんはフライトしか残っていなかったので出発前の確認とフライト前の動きを擦り合わせました。3月に一度経験していることもあってHさんは当日の動きなどたくさんフォローしていただき、この時に当日の朝何をするべきかなどを確認出来ました。
受験前のフライトは少しずつ完成度は上がっていましたが、立会教官からはずっと70点合格の68点やなと言われていました。苦労したのは課目の完成度と、機長として自分で判断するという意識を持つことです。課目についてはソロに出ようとする時にチェックに通ることだけを考え、場周にいかに入るかということに注力した結果全然課目の練習を教官方としていなかったのが仇となりました。もっと早いうちから練習しておけばよかったです。特に失速科目はASK13とASK21で全然勝手が違うので10thソロまでのASK13に乗っている間に失速科目を練習しておけば良かったなとすごく後悔しました。機長としての意識で苦労したことは「〇〇します」と言ってしまうことです。これは立会教官にすごく注意されたのですが、敬語を使うと後席に伺いを立ててしまうことになり、後席に許可をもらおうとしているように聞こえてしまいます。出発前の確認でも癖で「〇〇にございますので」と敬語を使ってしまうことを何度も注意されました。自分がその場の責任者であることの自覚はやっぱり練許生から「受験生」になった時に持たないといけないものの1つだと思います。
受験前の勉強は最後の数日は知識が足りていないところを探しては穴を埋めることの繰り返しでした。これが探し始めるとどんどん穴が見つかり、試験が近づくにつれその穴の多さにだんだん焦りが出てきました。特に前日は様々な書類や地図などの準備に追われながら勉強の詰めをしなければならず、結構焦っていたと思います。また、試験当日の風の予報が難しかったことも災いし、出発前の確認を行う受験生2人と立会教官で気象について意見を交わす時間もあったため結構前日は忙しかったです。正直もうちょっとゆっくり試験に向けて気持ちを落ち着かせる時間とかあるのかなと思っていましたがそんなことはありませんでした。前日の夜にはもう一人の再受験生Yさんが合流しました。お仕事がなんとか1日休めたらしく、前日の夜は口述試験を受けるYさんと知識の確認をしあって過ごしました。
いよいよ迎えた当日の朝、いつも通りの時間に起床し、立会教官のもとへ。そこで天気が悪いこともあって試験官がかなり早く来ることになったことを聞きました。慌ててスーツに着替え、宿舎の前の土手に上がって天気を確認しました。当日はその時点では視程も雲高もVMCを満たしていましたが天候が悪化するにつれて視程が悪くなることが予想されたので出発前の確認で言及しようと打ち合わせました。結局当日の朝は天候の確認と気象情報の確認で時間の大半がつぶれ、知識の確認などに割く時間はありませんでした。
試験官が来られたのは9:30ごろでした。その後受験資格審査と試験の流れの打ち合わせがあり、フライトを先に行うことになりました。再受験組の方が優先度が高いのでHさんのフライト→僕のフライト→Yさんの口述→僕の口述、という流れになります。その時点で考えていたことは「これ今日中に終わるんか、、?」ということでした。その日しか休みの取れなかったYさんの口述まではどうにか終わらせられるだろうとは思っていましたが、僕の口述は次の日に持ち越される可能性が大いにありました。はやくプレッシャーから解放されたい気持ちと、もう一晩あれば少し不安の残る口述の対策がもっとできるなという気持ちの間で悶々としていました。10時すぎごろ、Hさんから出発前の確認が始まりました。出発前の確認は基本的に20分くらいで終わるのですが、試験官の質問や受験生の返答次第ではいくらでも伸び得ます。Hさんの出発前の確認も1時間と少しかかり、僕はその間少し怖くなりながら待っていました。自分の番が回ってくると新しくMETARを取り直し、試験官の待つ部屋へ行きました。出発前の確認は京大教官の方々にも確認していただいていましたし、木曽川に来てからも何度も練習していたので滞りなく進みました。質問もいくつかされましたが、なんとか答えることができ、僕の出発前の確認は20分ほどで終わりました。
出発前の確認が終わったあとは僕とHさんでRWに向かいました。この時は口述はなんとかなる、と気持ちを切り替えてうまい具合にフライトに気持ちを向けられました。RWにつくと僕は積載物の安全性の確認をし、Hさんは風の確認をしてくださって試験官の到着を待ちました。出発前の打ち合わせは正直あんまり練習していなかったのですが、項目を並べたチェックリストはいただいていたのでなんとか無難に行えました。ただ、少したどたどしくなってしまったのでもう少し練習しておけばよかったなと思いました。Hさんはフライトを2回しました。南向きの発航で離脱高度も高くなかったので僕も2回フライトすることになるかなと思っていました。2回フライトをする際に重要になるのが課目をどのように組み合わせるか、ということです。失速課目2つは同じフライトでしておかないとクリアリングターンを2回することになるので、1フライト目で失速課目2つと場周に向かう経路で最良滑空比速度をやろうかな、と思いながら出発しました。
離脱高度は400。数字だけ見ると5つの課目がすべて終わるかどうかギリギリ、くらいの高度です。ただ、もう無理はしないと決めていたのでクリアリングターン、直線完全失速、旋回初期失速と順に行ってRWの方を向いて旋回初期失速を終えました。うれしい誤算だったのはここからです。旋回初期失速まで終わって高度が380m。おそらく課目の途中でサーマルに当たっていたんだと思いますが、正直なところ課目に必死であまりバリオを見ていなかったので高度を確認してびっくりしました。残す課目は急旋回、最小操縦速度、最良滑空比速度。380mであれば優に終わる課目です。事前に1発で5つとも課目を行う場合にどこでどの課目をどの向きにするかは決めていたのですが、この時は帰ろうと思っていた分予定よりもRWに近い位置で残り3課目をやりきる必要がありました。そこからは課目の組み立てに集中し、課目がどんな風だったか、うまくいったのかそうでないのかはあまり覚えていません。場周経路は比較的きれいにコースを描くことができ、着陸に移りました。着陸直前で沈下にはまったのか急に高度が落ち、急いで引き起こしたせいで少し浮いてしまいました。なんとか指定位置に降りることができました。そこから機外点検をして異常のないことを報告します。報告後、試験官から「終わりだよ」と言われ、どっと肩の力が抜けました。
宿舎に帰ると遅めの昼食を食べて口述が始まりました。先にYさんから口述が始まったので、ぎりぎりまでHさんと何が出るかと知識の最終確認をしていただいていました。ここぞとばかりにラムネを食べまくったのを覚えています。Yさんの口述は15時頃から始まって16時頃まで、大体1時間でした。Yさんの口述が終わるといよいよ自分の番です。持っていける荷物を抱えて試験室に入りました。口述はとてもリラックスして話すことができ、緊張はほぐれていく一方でした。試験官がすごく穏やかな方でそういった空気を作ってくださったのもあったと思います。
口述が終わるとそのまま合否を伝えられました。結果は合格。口述、フライトともに自分の伝えたいことをわかりやすく伝えていたこと、フライトの場周コースの綺麗さなどを評価していただきました。特にファイナルターンはここ数年で一番綺麗だったと言っていただき、とても嬉しかったです。ともに受験したYさん、Hさんも合格し、今回の受験生は全員合格となりました。
結果が伝えられた後は試験官がお帰りの際に宿舎の前で写真を撮りました。その時のことは安心感と開放感であまり覚えていません。
自家用を取るまではそう簡単な道のりではありませんでしたが、生涯残る技能証明をいただけたこと、これからは機長として責任をもってフライトをすることの重みを感じています。また、6月にもCABが行われて同期のライセンシーも増えていっています。まずは今年の全国大会、そして来年の集大成へ向けて精進していく所存です。
これからも応援よろしくお願いします。長々と書いてしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
2025年07月12日
グラスク
グラスクのため阪大豊中キャンパスに行ってきました!滿田教官に航空部の4年間の期待と希望をお聞きして、自分なりにグライダー部員としての楽しみを見つけられれば良いなと思いました。
その後、他大学の一回生と交流し、仲を深めることができました。京大以外にも変人がいることが知れて面白かったです。