世界は苦しみに満ちている。
その認識に至っている者がここに居る。
その認識に至っていない者は、ここから去れ。
この認識に至らずして、ここに居る意味はなし。
世界には、苦しみが満ちている。
その苦しみには、苦しむための原因がある。
例えば、煩悩が措定されるだろう。
煩悩は、識別作用に縁って起こると考えられるであろう。
それゆえ、識別作用の操作が要請される。
それゆえ、その操作のために、煩悩の滅却が説かれるであろう。
そこに安らぎがあるとされて。
すべては移り変わる。
ものごとは縁によって起こる。
何かの縁によって、何かが起こる。
だから、そのつながりを思え。
そこに思いをいたすのだ。
時間により、すべては移り変わる。
すべては、他との関わりとして存在する。
これ在れば、かれ在り。
これ無ければ、かれ無し。
これ生ずれば、かれ生ず。
これ滅すれば、かれ滅す。
すべては、そのものだけで存在するのではない。
何かは、他の何かによって存在する。
何かあるものは、他との相対性において存在する。
ゆえに、絶対者は排除される。
過去は過ぎ去り、未来は来たらず、現在は留まらず。
生まれ得ないものは、死に得ない。
だから、因果もない。
心は存在しない。
観察によって、心は補足できないのだから。
だから、飛躍を拒むことによって、心は存在しなくなる。
存在しないと見なしえることになる。
そうすることによって、救われる何かがあるだろう。
煩悩が在るのでは無い。
煩悩が無い。
そして、煩悩が無いということで在るのでも無い。
その、無い、無い、という否定が続くことでも無い。
それらの、どれでも無いのだ。
その、どれでも無い、という地点に至ることによって、
一つの目的が達せられるのだ。
だから、そう言った構造があるのであり、
その構造を見据えた上での、利用があるのだ。
だから、その構造の利用という構造の認識もあり、
それによって、より高次の利用が考えられることになるのだ。
極端を離れて、至るべき場所があるだろう。
知識によって欲望を制し、目指すべき場所があるだろう。
ある構造のその構造の循環構造において、
その認識の連鎖において、
連環理が示される。
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