絶対儲かるから
絶対儲かるから(ぜったい-もう-)とは詐欺師がカモ[1] を捕獲するために用いる誘い文句である。この誘い文句が使われる詐欺の手口には大きく分けて二パターンあり、一つは全く儲からず出資だけさせられるパターン、もう一つは実際に儲かるパターンである。一見すると前者の方が悪質に見えるが、実際は後者の方が断然悪質である。
概要[編集 ]
この世に、楽に確実に儲かるような儲け話など存在しない[2] 。こんなことは当たり前である。しかし詐欺師は「絶対に儲かるから」とありえない事を言って(削除) 頭の弱い (削除ここまで)カモを誘い、詐欺に引っ掛ける。冷静に考えて、何のとりえもない一般庶民に楽な儲け話など舞い込んでくるはずもないのだが、引っかかる者は引っかかるのだろう。毎年何万という人間がこの誘い文句に誘われて詐欺に引っかかっている。
詐欺の内容は主に二通りある。一つは「一度出資するだけで、何もしなくても収入が入ってくる。絶対に儲かる」と言い、被害者が出資してしまうと、その出資額を丸々奪われ、収入などもちろん入ってこないというケース[3] 。そしてもうひとつは「絶対に儲かるから。保証する。安定した収入を約束する」と言い、本当にその通りになるというケースである。読者諸君は思うだろう。「本当に儲かるなら詐欺じゃないではないか[4] 」と。そう、そこが厄介なのだ。詐欺には違いないのだが、実際に儲けはあるため、被害者は訴える事ができない[5] 。正確には、被害者が訴えたケースも何件かあるのだが、いずれの裁判でも被告側の勝訴という結果になっている[6] 。
「絶対に儲かるから」と言いながら儲からないパターンの詐欺[編集 ]
こちらの詐欺は「金を騙し取られる」という明確な被害が生じるため、言うまでもなく詐欺である。非常に単純明快だ。手口も「儲かるよ!」→「うっそでーすw」という原始的な内容であり、特筆すべきことはない。
「ノーリスクで絶対儲かるよ!だからちょっと300万円借りるね!あとはこっちでうまくやっとくから。数週間後にはあなたも億万長者の仲間入り!おめでとう!」こんないかにも怪しい手口で人間が引っかかるものなのか、疑わしい事この上ない[7] が、実際に毎年何万という人間が引っかかってしまっている。ただ、はっきり言うと、こんな手口に引っかかるような奴はバカである。
被害人数 | 被害額 | 被害者の特徴 | 詐欺の主体 |
---|---|---|---|
年に数万人 | 100万円から2000万円の間がほとんど | バカ | 暴力団や民間人 |
「絶対に儲かるから」といって本当に儲かるパターンの詐欺[編集 ]
ひときわ賢明な読者はもうこの詐欺のカラクリに勘付いているかもしれない[8] が、読者の大半はこの詐欺の本質をまだつかむことができていない事と推察する。実際この詐欺は非常に巧妙であり、優秀な人間も毎年たくさん引っかかっているのだから仕方がない。 誤解している読者もいるであろうから断っておくと「儲けの額が少量」という事ではない。平均して600万円から700万円という額が年ごとに安定して支払われる。事前に出資する事も必要とされず、かといって途中から請求されたりもしないので最後まで一円も払うことなく、安定した儲けを得ることが出来る。
読者はますます混乱している事だろう。そう、「ノーリスクで安定した収入」ここに嘘はないのだ。詐欺であるという事を知らなければ、読者諸君もこの儲け話に飛びついてしまう事だろう[9] 。実際多くの人間がこの儲け話に食いついており、結果的に選ばれた少数の人間のみがこの詐欺に引っかかっている状況である。通常の詐欺では「君は選ばれた人間なんだよ。この儲け話を知っている人はごく少数だ。この機会を逃す手はない」などと扇動し、詐欺に誘い込むという手法は常套手段であり、もちろん嘘なのだが、"「絶対に儲かるから」といって本当に儲かる"このパターンの詐欺では「君は選ばれた人間なんだ[10] 」というのは本当の事になってしまっているのだ。なんでもこの詐欺に引っかかるための試験的なものまであるというのだから驚きである。
詐欺の話をしているために普段に増して疑り深くなっている読者諸君はそろそろ「こんな詐欺、あるわけないだろ。さてはこの記事は妄想記事の類か」と考えだしたころかもしれない。ただここはアンサイクロペディア。百科事典は妄想を掲載しない[11] [12] 。この詐欺は本当に実在する。しかし「詐欺だ、詐欺だ」とは言いながら、どのあたりが詐欺なのか、という肝心な部分を記述していない以上は読者諸君が疑うのももっともである。これ以上出し惜しみをしても仕方ないため、この詐欺が詐欺たる所以、その核心について記述する。
詐欺の内容[編集 ]
この詐欺は端的に言えば「奴隷詐欺」である。安定した収入を得られると言うように一定額を支給しはするものの、その代償として奴隷契約を結ばさせられ、過労死をするまで働き続ける事を強いられる。詐欺の被害者はコンクリートのブロックに穴をあけたような施設に収監され、無限に作業をさせられる。労働内容も非常に過酷であり、肉体的にも精神的にも極めて深刻なダメージを負う事となる。コンクリートに囲まれて辛い労働をし続けたことで精神を病んだ詐欺被害者の間では争いが多発し、耐えきれなくなった被害者が自殺したり、殺人事件を起こしたりするケースもあると報告されている。しかし最も深刻な問題は、この奴隷契約の事実が隠蔽されているという事である。この隠蔽によって、「契約の内容について伏せられた状態で契約を結ばされ、蓋を開けてみれば奴隷詐欺だった[13] 」という被害が後を絶たない。
隠蔽[編集 ]
「奴隷契約の事実を隠蔽する事など本当に可能なのだろうか。警察によって検挙されるはずではないのか」と思われる読者もいるだろう。しかしこの奴隷詐欺の詐欺グループは警察や裁判所と深く癒着しているのだ。さらには政界とも繋がっている。そのため、検挙もされないし、万が一裁判になっても有罪判決が下る事はないし、政府によってSNSなどで奴隷詐欺の噂の広まる事も抑えられている。専門家がこの状況を見て「日本がある限り、奴隷詐欺がなくなることはない」との見解を示すのも納得である。
被害人数 | 被害額 | 被害者の特徴 | 詐欺の主体 |
---|---|---|---|
年に4000人程度 | 金銭的な被害はない。ただそれよりもっと大切なものを失う | 試験を通過した優秀な人間 | 国や地方自治体など |
まとめ[編集 ]
「絶対に儲かるから」という誘いに乗ってはいけない。なぜなら儲け話というのは真っ赤な嘘で、ただ金銭を騙し取られる事になるからである。あるいは実際に儲かる詐欺であったとしても、奴隷として強制労働をさせられ、肝心の収入を使うタイミングすらない、という事になってしまうのだ。
結局のところ、この世の中に「楽に絶対に儲かる儲け話」なんていうものは残念ながら存在しない。
脚注[編集 ]
- ^ 都合よく利用される人の事
- ^ もっとも一般人にとっては、である。楽に確実に儲かる生まれの人間も存在する。我々は彼らをうらやむことしかできない。
- ^ 有名なのはこのパターンである。
- ^ 甘い。
- ^ 訴える事が出来ない最大の理由は他にあるのだが。
- ^ 別に報酬が払われているから無罪、というだけではない。
- ^ これぞ、岡目八目である。
- ^ 賢明な読者は種明かしを今か今かと待っているに違いない。
(削除) アンサイクロペディアにそんな賢明な読者がいるかは知らないが。 (削除ここまで) - ^
(削除) 自宅警備員の諸君にとっては金は稼ぐものではなく貰うものであり、 (削除ここまで)儲け話には興味がないのかもしれないが - ^ 倍率は最高で10倍前後にもなるという
- ^ 妄想記事は淘汰されるから本当
- ^ だからといって正しい記述がされているとは限らない
- ^ ご愁傷様である