工学部
工学部(こうがくぶ)は、図画工作やガンダム作りしかできない人を収容する病院の主たる病棟名である。慢性疾患が多く、大学院の工学研究科までの入院を要する患者がきわめて多く、大学院の工学研究科においては、日本で最も博士の診断書を発行している。
概要[編集 ]
この学部に収容される患者は、一般的に「人」に興味を示さず、もっぱら「物」に熱中する者が多い。さまざまな学科があるが、隣の学科の専攻の「講義ビーム」を見に行くと、教養科目を除いてほとんど理解不能なほど専門性が高い。
症状が軽い者は、大学にあまりこなくなり、意味不明な「講義ビーム」により完治し、大学を退院することができる。年間10%ほどが治癒するといわれている。しかし、電気通信大学、東京理科大学、名古屋工業大学、金沢工業大学では、症状が重い患者を収容し、手厚い医療を行っているため、学士の診断書の発行が4年間だけでは行われないことも多い。
スタッフ[編集 ]
教授、准教授、講師、助教など多彩なスタッフがおり、教授による言葉責めは、講義のときより受けられる。また、助手、研究生、時給職員など、学生のケアをしてくれる者もいるが、基本的に単位は、自主努力で獲得しなければならない。この際、実験科目などの場合は、まともにやっていると自宅に帰還できなくなるので、数値の創作法をマスターしておかなければならない。また、スタッフの機嫌を損ねると、それだけで単位が不認定になるので、常に媚びを売らなければならない。
治療内容[編集 ]
- 講義
- 予習に3時間ほどかけても無駄で、意味不明な数式が理解できないと、「馬鹿」「頭の中が空っぽだ」などと言われる。
- 実験
- 命を失う危険があるが、必修科目である。一人であの世に行かせるわけにはいかないので、常に二人以上で行わなければならない。
- 実習
- 情報工学科の場合、中身は講義で、実習は、宿題という場合もある。宿題は、授業時間の3倍程度の時間をかけて、提出したと認められる最低の点数(20点程度)を取ることができる。80点未満は、再提出である。ちなみに宿題は、毎時出題され、再提出も含めてすべて合格しなければならない。
- 実技
- 学生の余暇の時間。得意な分野で、ほかの学生を打ちのめす時間。
- 演習
- まれに行われることがあるが、教員の独壇場で、かつ、高い著書を買わされる可能性が高い時間である。著書を購入しない場合は、即刻単位が不認定になる。
主な学科[編集 ]
- ガンダム工学科
- 筆頭学科である。ドラえもんの構造を1年次に学習し、2年次から永久機関工学なども含めて学ぶ、最も高度な学科である。入試は、「ガンダムの歴史」のみであるため、「ドラえもん」が嫌いな人がすぐに去っていってしまう。
- メイドロボ工学科
- ガンダム工学より派生、「福祉目的の介助ロボット開発」を隠れ蓑に家政婦型の性奴隷人形の開発に勤しむ。音声認識および音声合成技術、人工知能「乙女回路」の開発ノウハウなどを学ぶやはり高度な学科である。
- アキバ工学科
- 秋葉原の深奥を究めることを目標とした学科であるが、秋葉原の電気街は東京電機大学が学生にパーツを買わせるなどするために設置した実習工場なので、東京電機大学でない大学が設けているものは、まがい物であるので注意しなければならない。
- エロゲ工学科
- アキバ工学科にエロゲコースを設けたところ、多くの学生が希望したため、独立した。人文学の知識を要求される極めて難しい学問が専攻となっている。
- 情報工学科
- テレパシーの実技が、卒業所要単位の3分の1を占める。日本語が通じない学科であり、C言語または機械語で話さなければならない。
- 大工工学科
- 学問上最も正統派の学科であるが、この学科を出ても、場合によっては、15歳の少年と同じ修行をしなければならない。教員は、現職の大工を集める予定であったが、第一線で活躍している者の多くが、学位を持っていないので文部科学省への申請が面倒くさい上に、さらに、「今、家を建てているから専任教員にはなれない」などと言われているので、教員に大工はいない。代わりに構造計算を偽装した実績を持つ建築士(木造建築士を除く)が充当されている。「建物の構造」と「地震による倒壊」と間には相関がないことなどを学ぶ。
- 教育工学科
- 教育学部に作るはずだったが、間違って工学部に作ってしまった学科である。すでに学問が崩壊しているので、学生は、いろんな学問を適当に寄せ集めた雑多なものを学ばなければならない。卒業研究のテーマに「アキバ滞在が大学院への入院につながる原因について」などがある。なお、この学科のみ、幼稚園に教育実習にいかなければ卒業できない。
- 金融工学科
- 経済学部に作るはずだったが、間違って工学部に作ってしまった学科である。空売り、オプション、私募債、仕組債の研究をしている。成績優秀者はアクティビストとして成功するものもいるが、成績不良者は 総会屋になるのがオチである。
- 電気工学科
- 工学部の中では勝ち組と呼ばれる部門だが、ガチで難しい学問。四端子回路とかマジパネェ。発電・送電、モーターなど強電部門を中心に学習するが(電子科は半導体など弱電部門、三相電力を習わない)、他学部の人たちには違いが分からないため、「電気科なんだ!じゃあこのパソコン(他に冷蔵庫・テレビ・その他家電製品)直してよ!」などと言われる率高し。ちなみにパソコンの修理は情報学部だ!家電の修理は工業高校の奴に頼め!とにかく関数電卓を使いまくる。試験で電卓を忘れたら死亡。夢は電験一種の取得である。最も試験に合格しなくてもキャリアで資格が取れるのだが(電認などと言われる)。
治療効果[編集 ]
「自分以外は、皆、敵である」という普遍の原理が分かったものは、学位(学士、修士、博士)の診断書とともに企業に就職できる。
分からなかった場合は、スタッフも兼ねて、慢性疾患の治療を自ら行うことになる。緒論によれば、「次はノーベル賞だ」と喚いたり、自分の計算式に「○しろまる○しろまる理論」と名付けて紀要に発表したり、学生を馬鹿にしたりすることによって治療効果が上がるものと考えられている。
特典[編集 ]
工業の免許状が、卒業するだけでもらえる。ただし、ここで出された免許状の質は、どこよりも低いと、文系の教員は断言し、就職先も工業高校というヤンキー収容所か軽度治療施設のどちらかと言う施設に限られる。工学の免許状よりも企業と研究室のコラボ研究の実績と教授のコネのほうが有効であり、場合によっては就職活動が楽になることもあるが、これらは大学の偏差値が完全に無視されているので注意。また文系の学部の免許状の多くも「バイト歴」に劣っており、どんぐりの背比べである。