分数
分数(ぶんすう)とは、実数の表現方法の一つである。
小数の欠点である循環小数の分かりにくさなどがなく、直感的な手法として多く用いられる。
表記法[編集 ]
例として0.5という数を分数で表現するとする。
0.5とはすなわち、1を半分にしたものである。そこで1を半分で切ったような表記で表現する。
また、1.5を表現するとする。
1.5は3の半分であり、2を4つに分けたうちの3つともいえる。このように、分数は複数の表記が可能である。
歴史[編集 ]
起源[編集 ]
分数の起源は古く、古代エジプトの商人らによって考案されたといわれている。彼らは小数をよりよい方法で表現できないかと考えた。その結果、現在も使われる分数の表記法を作り出した。なお、この際に商a/bをaとbの2つの数を用いて[math]\displaystyle{ \frac{a}{b} }[/math]のように表現するという案も考えられたが、現在の表記法の方がより視覚的にわかりやすく直感的であるため採用されることはなかった。
新たな表記法[編集 ]
近年、ゆとり教育の影響で分数の見分けが難しい若者らが増えていることが問題視されている。見分けが難しい分数の例として0.5と0.51などが挙げられる。一般的に見れば違いは一目瞭然であり、見分けは容易なのだが、より違いが見分けやすい表記法を求める人も少なくない。
そこで、2018年にアメリカのカリフォルニア大学で発表された新たな分数の表記法が注目されている。これは数を立体文字で書き表し、その厚さで小数を表現するという表記法である。この方法では従来の直感的な感覚を変えずにより違いが見分けやすくなっているため、こちらを採用するべきだという意見が増えている。