伝説

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

伝説(でんせつ)とは言ゲームで明が伝わっていくうちに内容が凄いことになってしまった話の総称である。

概要[編集 ]

現代とは異なり古代はラジオテレビインターネットなどの情報を即座に伝える機器もなく、さらに古くは記録を残すためのパピルスも存在しない時代が長く続き、紙などが発明された後も高価であるために一般人には手に入らないことが多かった。そのため多くの出来事は人々が口伝えにしていくことが殆どであり、その内容は当初の話からかなり隔たりのあるものに変質していくのが当然のことであった。特に口伝えの場合は話し相手の気を引くために大げさな脚色がされることが頻繁に行われてしまった。その結果として、現実にあったことが現実では考えられないような話になってしまったものが伝説として残ることになっていった。

簡便に書けば伝説とは、伝言ゲームを数百年かけて万人規模で行った結果、ちょっとした武勇伝が最終的には悪魔やその他超常な存在が出てくるまでに膨れあがってしまったことで宗教神話や民族神話に利用され現代に残ったものである。

主な伝説[編集 ]

以下に世界中で伝言ゲームを行った結果、元の話から信じがたいほど盛った内容になった例を挙げる。

失楽園
主人の物を盗んでしまって追い出された着る物もない奴隷の男女の話が、伝言ゲームの結果、全知全能の神に作り出された最初の人間が知恵の実を食べて神に楽園から追い出されたアダムとイブだったと言う自意識過剰な話になったもの。
出エジプト記
大潮の日にのみあらわれる海を突っ切ることが出来る道を通って偶然逃げ延びた話が、伝言ゲームの結果、自分たちの神様が預言者を使って海を割ったことで現れた海底を延々と歩いて軍隊の追っ手から逃げ切ったと言う誰が聞いても脚色しただろうと思う話に変容したもの。
バベルの塔伝説
塔を建てるときに考え方の違いによる相手の言葉が理解出来ず喧嘩別れして建設頓挫しただけの失敗談が、伝言ゲームの結果、神が人間の言葉を幾つも別の物にしてしまい言葉が通じなくなってみんな散り散りに分かれてしまったと言う壮大な言い訳話に変容したもの。
八岐大蛇伝説
幾つもに分かれる川を治水工事し、その源流で採れた砂鉄で作った剣の質が良かったと言う公共事業の話が、伝言ゲームの結果、八つの頭を持つ巨大な蛇を知恵と勇気で倒したら尻尾の中から凄い名剣が出てきたと言う奇譚に変容したもの。
黄金の国ジパング伝説
日本には金色堂という金箔を張り巡らせた建物があると言うだけの話が、伝言ゲームの結果、東方の何処かには宮殿どころか普通の民家すらも黄金で作られている財宝で満ちた国があると言う話に変容したもの。
人魚伝説
長い航海生活で女っ気に飢えた乗組員達が何となく女に見えた岩礁やジュゴンに身を乗り出しておぼれたり沈没した青年達の恥ずかしい話が、伝言ゲームの結果、海には女の上半身に魚の下半身を持った人魚が潜んでいて船を暗礁に誘って沈没させてしまうと言う話に変容したもの。
アーサー王伝説
ブリテン諸島に攻め込んできた蛮族を撃退しただけの軍団長のことが、伝言ゲームの結果、伝説の剣を抜いて少年ながら王になり騎士の鏡のような配下が集まって幾つもの超常現象のような事件を解決し、最終的には死ぬがイギリスの危機には蘇って危機を救うとか言う最早原型が一つも残ってない人類の夢のような人間のことになったもの。
本能寺の変伝説
織田信長が本能寺で火遊びをした結果失火して火事が起こり焼死してしまっただけの話が、伝言ゲームの結果、イエズス会や朝廷が裏から手を引いて信長を殺させたというとんでもない陰謀論になってしまったもの。

関連項目[編集 ]

https://ansaikuropedia.org/index.php?title=伝説&oldid=1748478」から取得