事

事(じ、こと)は、難読漢字の一種。

概要[編集 ]

小学校三年生で習うことになっている漢字。これを使った熟語は「事実」や「記事」、「事故」、「工事」など数多存在し、生活に欠かせない存在となっている。これらの熟語での読み方は全て「じ」だが、この漢字は他に「こと」とも読む。しかしながら「こと」という訓読みは認知度が著しく低いため、通常平仮名で表記する。

例えば概要節の中の「習うことになっている」「表記することが多い」という部分は「事」という漢字を用いて「習う事になっている」「表記する事が多い」と書くことができる。漢字表記の方が一文字少なくなる上に平仮名の連続が避けられるため読みやすいだろう。

しかしながら「事」の訓読みについて知識のない者は「ならうじになっている」「ひょうきするじがおおい」といった誤読をしてしまう可能性が高い。その場合文章の意味が正確に伝わらず、書き手・読み手双方が不利益を被るであろう。これを避けるために殆どの場合において「事」は使わずに「こと」と書くのだ。

このように漢字自体は簡単であっても読み方が難しいために、読み手への配慮としてわざと平仮名で書くものとしては他に「物」「時」「所」などがあり、それぞれ「もの」「とき」「ところ」と読む。(「ぶつ」「じ」「しょ」という誤読が多い。)

しかしながらいつまでも知識のない者への配慮として平仮名表記を続けるわけにもいかない。漢字表記の方がスマートであり、逆に平仮名表記は学がないかのような印象を与えかねないからだ。

簡単な漢字であっても自分の中の常識を疑って「正しい読み方・使い方」を調べる姿勢を皆が持てば、「こと」という読み方は常識となり、遠慮せずに「事」と漢字で正しく表記できるようになるはずだ。

ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア の専門家気取りたちが「事」の項目を執筆しています。