予言

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予言

2025年3月3日 あなたは、この文を読む。

予言(よげん)とは、経験知識によって未来予測とする無謀な徒労である。
そんな戯言を聞いたり話したりする暇があるのなら、一刻も早く勤務労役に励み、その報酬を救世主オスカー・ワイルドに捧げるべきである。

概要[編集 ]

予言とは、広義の予測に含まれる物と、偶然 的中した予想の格言化のどちらかである。一般には神秘的な力によって未来を予見しているように見せかけるため、愚かな大衆の中には馬券で当たりを取ったり、あるいは宝くじを当てようと、様々な方法を試しているが、元よりそのような現象は無いので徒労に終わっている。

一般の無知蒙昧な大衆の場合、予言は科学的では無い神秘的な力によって成されていると固く信じられている。このためを気取るほどにヒマで低能な人間は、しばしば「予言ごっこ」を行い、中にはあまりに具体的に妄想を述べてしまったため、外れた際には、大衆の格好の娯楽として、馬鹿にされたり楽しまれたりしている。

予測[編集 ]

科学的な裏付けのある予測としては天気予報があげられる。大抵の人は当たらないと不平不満を言いながら、実は天気予報を当たると思っている(むしろ大いに頼りにしてる)ツンデレである。しかし、実際には確率上どうしても予測が的中しない事がある。この場合、科学的かつ「当たる」と思っているが故に、ツンデレ共から気象予報士非難されるハメになる。

逆に、スポーツ解説者が統計的分析を駆使したワールドカップ 優勝国事前予想を外したところで、目くじらをたててスポーツ解説者を罵倒する者はまずいない。何故なら、スポーツ解説者の予想など実は誰も気にしていない。心底では当たると思っていないからである。

よって、賢いが社会的信用は最初から期待していない者は、自身の予測を「予言」と吹聴する。こうすることで、例え外れても非難される事も損害賠償を求められる事もないからだ。

予想の格言化[編集 ]

しろまるしろまる日にしろまるしろまるが起こる」といってしまった場合、期日にその現象が起きなかったら、この予言は長く人の記憶には残らない。一方、当たった予言、特に、尊敬されるような人物の予言だけが記憶として残る。この蓄積の結果、成功した予言だけが残る、いわば日本経済新聞の「私の履歴書」状態となるのだ。こうして、偉人が犯したであろうトンチンカンな予言やエピソードはかき消され、残った素晴らしい予言・エピソードが、さらに偉人を偉人たらしめるのである。さらに、これら偉人の存在は、黒歴史となった予言の数々を人々の目から眩ませ、「予言」という存在そのものを正当化、格言化させてゆく。

こうした循環論法のもとに、予言と偉人は相互の存在を高めあい、人々の尊敬を集めているのである。

予言で欠かせないもの[編集 ]

予言する上で一番重要となるのは的中率である。殆どの場合において、的中率9割以上であることを強調しており、だから今回も当たるんだと言って煽るのが定番の手口である。大半の者はこのキーワードにまんまと騙されてお布施を出してしまう。

予言のコツ[編集 ]

その1[編集 ]

予言を作るコツは、ボカした印象が出ない程度に

  • 内容を、曖昧にすること。
  • 時間・期日も曖昧にすること。

なかなか難しいが、このようにすれば、後世の人物が勝手に日本国憲法のように拡大解釈して、「予言が当たった」と主張する・してもらう事ができるのだ。
実例で挙げると、ノストラダムスの予言は、1999年7月などと確定的に解釈できるような事を言った点では半分失敗、それ以降も様々な解釈が出てきている点では半分成功といえる。

その2[編集 ]

もうひとつ"過去予言系"というものがある。

  • 起こってしまったことをこれは予言していたのだ。という

これはよく政治家が使う業である「俺はこうなることを予想して最善の策をしていましたっ」などと、できてもいないことに熱を持って話すのである。この方法で有名になった予言者も多い

その3[編集 ]

さらに"出し渋り系"というものがある。 自称学者オカルトがよく使う。「俺は過去にこうなると予言していたが、外れるリスクがある上に詳細が分からないので敢えて公表しなかった。でも俺が予言して的中させたことには変わりないから!」などと、やってもいないことを勝手にやったことにする手口。

東日本大震災においてこの手口がよく遣われた。

その4[編集 ]

また"ゆすりたかり系"というものがある。 こちらも自称学者やオカルトがよく使う。「俺の予言の全てを知りたければ会員になれ」「俺のを買え」「メルマガに登録しろ」など、信じない者や金を払わない者を絶対悪と言い聞かせる手口。

予言は所詮人命救助じゃなくてビジネスであることを露骨に示している。

関連項目[編集 ]

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