ロリの歌

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ロリの歌(英:Lolicon Horovel または Lorva Horovel)とは、アメリカの作曲家アルフレッド・リードの代表作アルメニアン・ダンスシリーズの最終楽章。ロリコンをこじらせた男を題材としている。

背景[編集 ]

1975年、リードは1972年に発表し吹奏楽界で大ヒットした「アルメニアン・ダンス(パート1)」の第2弾の作曲を手掛けていた。しかし第1,第2(シリーズでは第2,第3)楽章は数日で書き終えたが、最終楽章のテーマに悩み、筆が全く進まない状況が数か月続き、このままでは翌1976年に予定されているイリノイ大学吹奏楽団の初演に間に合わないと焦り始めていた。

その最中、8月にペンシルベニア州 フィラデルフィアで8歳の少女が失踪し2か月後に遺体で見つかるという事件[1] が発生。折しも、当時のアメリカは1974年に公開された映画「オリエント急行殺人事件」の影響でロリコンによる少女・幼女の誘拐事件が多発して社会問題化しており、リードもこの世相に心を痛めていた。

そこで、リードは同様の事件がこれ以上増えるのを抑えるため、「ロリコン犯罪抑制」をアルメニアン・ダンスの最終楽章のテーマとして世に出すことを思いつく。リードはそれまでの停滞が嘘のように作曲が進み、わずか1週間で391小節にもなる大曲「ロリの歌」を完成。イリノイ大学吹奏楽団の初演にも無事間に合わせた。

ただし、ロリコン犯罪抑制を題材にしたことをイリノイ大学に申し出たところ「そんなテーマを公にされたらウチの大学が炎上する」と難色を示されたため、本曲は建前上アルメニアの農村地帯である「ロリ地方」の農耕風景を描写したことにした。ロリの歌が悲痛な響きとドタバタ感が交差している曲調にも関わらず「農耕風景」という不自然な解説が定着しているのは、このような事情があったためである。

解説[編集 ]

東京佼成ウインドオーケストラの演奏音源(Youtube動画)を元に解説する。見出し右の時間帯は動画の該当部を示す。

序章:ロリコン男(ロリ男)による少女物色(開始〜2分03秒)[編集 ]

序章:少女を物色するロリ男

ある日、少女と遊びたくなったロリコンのおっさん(以下「ロリ男」)が通学路の脇に立ち、徒歩で通学する少女たちを物色するシーンを♪=104程度のスローな5/8拍子で描写している。ロリ男の嗜好に合う少女が通った時の胸の高まりや「この子にあれやこれやしてみたい...!」という衝動を、散発的に入るトランペットの高音やティンパニ銅鑼等の音で表現している。通学時間帯が過ぎ、一通り物色を終えたロリ男はいったん帰宅し、誰に声をかけるか、その後何をするかなどを検討し、意を決して下校時間帯に再度通学路に出向く。

主題部:少女に声を掛け、一緒に遊ぶも通報されて...(2分04秒〜3分39秒)[編集 ]

ロリ男は通学路でターゲットにした少女達が来ると次々に「お兄さんと一緒に遊ぼう」と声をかけるが、2人目までは相手にされず不発(〜2分20秒頃)。その声掛けから断られるまでの心理描写をBPM170前後のアップテンポとファゴット等で表現する。3人目に出てきた少女に同じように声をかけると少女は快諾。ロリ男は少女と手をつないで公園に行き、砂遊びやおままごとをして少しずつ雰囲気が盛り上がり、少女は「こんな楽しいの初めて!」と大喜びする(〜3分04秒頃)。

しかし、少女の帰宅が遅れたのを気にした少女の母親がこのタイミングで公園を通りがかり、娘が見知らぬ男と遊んでいるのを見て「ウチの娘に何してるの!」と叫ぶ。ロリ男は「怪しいものじゃありません!子供たちを楽しませているんです!」と必死に言い訳するも少女の母親が受け入れるはずもなく、ロリ男は少女を抱きかかえてその場から逃げ出す。少女の母親は最初は追いかけるも、脚力と体力に勝るロリ男に追いつけずに少女が連れ去られてしまう。

そのロリ男と少女の母親による言い争いの様子を、リードは3分05秒からのホルントランペットなどの高音、スネアドラムのリムショットなどで熱く描写し、続いてロリ男が逃げ去り、姿が少しずつ見えなくなっていく姿をティンパニと木管楽器の長音とディミヌエンドで表現している。

中間部:ロリ男の家で泣き疲れて眠った少女に...(3分40秒〜6分24秒)[編集 ]

少女を連れて逃げたロリ男は自宅に着き、自宅で少女とカードゲームなどに勤しむ。最初は少女も楽しんでいたが、母親に見つかったことや、いつ家に帰れるか分からないという状況で不安が少しずつ大きくなり、「おうちに帰りたい...」とすすり泣きを始めてしまう。まだ少女を帰すわけには行かないロリ男は、決して騒ぐことなく静かに応対を続けると、公園からロリ男の自宅に逃げ帰るまでの疲れもあった少女は睡魔に負けて眠り始める。家に逃げ帰ってから少女がすすり泣きを始め、眠りに落ちるまでの描写を、フルートクラリネットを中心としたBPM80程度のスローなアンサンブルで表現している。

そして、眠りに落ちた少女の姿を見て、ロリ男はこれまでロリ画像で自らを慰めるしかなかった、そして何十年も妄想してきた「あれやこれや」を実行に移すことを決意する。

主題部(2回目):少女を救う警察登場!(6分25秒〜8分04秒)[編集 ]

ロリ男を追いかける警官たち

ロリ男は少女を起こさないよう、静かに、少女の服の中に手を入れ始めた。コトが進むにつれてロリ男の興奮が少しずつ高まっていたが、最高潮を迎えようとしたその瞬間、少女の母親からの通報を受けた警察がロリ男の家に登場する(6分43秒)。そのロリ男の興奮が高ぶっていく様子をクラリネットを中心に描写し、「そこまでだ!少女に悪戯をするのは止めなさい!」という警官たちの叫びをトランペットとホルンを中心とした金管楽器が力強く表現する。

こんなところで捕まるわけにはいかないロリ男は、玄関から離れた窓から脱出し、逃走を始める。警官たちはロリ男を足で追走する(6分59秒〜)。警官側は次々と応援を呼び、ロリ男の逃走ルートに警官を何人も配置するがことごとく上手くかわされて捕まえることができない。この逃走劇のドタバタ感を、1回目の主題部と同じ曲調をベースとしながらも時折スネアドラムとタンバリンを中心とした打楽器に難易度の高いリズムを差し込ませることによって表現している。

フィナーレ:ロリ男の逮捕、事件解決(8分05秒〜)[編集 ]

警官に取り押さえられるロリ男

しかし、ロリ男の逃走劇は長くは続かなかった。

逃走ルートの先にパトカーによるバリケードが作られ、ロリ男が物理的にかわせない状況が目の前に現れる。ロリ男は右の道に曲がって逃走継続を図るが、曲った先にもパトカーによるバリケードが張られていた。ロリ男は逆向きに方向転換して左側のルートから逃げようとしたが、そのルートにも同じようにパトカーが集結。そして後方には足で追いかけてくる警官の大軍と、ロリ男は進退窮まってしまう。ロリ男がルートを何度も変えようとするも上手く行かず右往左往する様子を金管楽器とティンパニ、シロフォンの激しい掛け合いによって表現している。

四面楚歌状態となり、これ以上逃げられなくなったロリ男を警官たちが包囲し、少しずつロリ男に近づいていく。ロリ男はその場に立ち尽くすだけであった。そして、「少女誘拐の現行犯で逮捕!」という警官の叫びと共にロリ男は手錠をかけられ、事件は無事解決する。この「ロリ男が警官たちに囲まれ、警官たちが少しずつ包囲を狭くしていく」様子を8分16秒から少しずつバンド全体を盛り上げる曲調にすることによって表現し、警官が叫びながらロリ男に手錠を掛ける瞬間をホルンのベルアップ(楽器を上に掲げながら吹くこと)によって描写している。

その後[編集 ]

そのような重い背景があったことを隠された状態で発表された「ロリの歌」を含む「アルメニアン・ダンス パート2」はパート1と同様にアメリカの吹奏楽界で高く評価され、1980年代になるとパート1含めて日本の学校の吹奏楽部でも広く演奏されるようになり、アルメニアン・ダンスはリードの代表曲の1つとして日米で広く知られるようになった。しかし、「ロリコン犯罪抑制」というリードの当初の狙いが隠されたまま普及したため、その後のマイケル・ジャクソンの性加害疑惑や日本の宮崎勤による東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件などのロリコン犯罪を抑える効果は一切現れることはなかった。

脚注[編集 ]

関連項目[編集 ]

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