リポグラム
リポグラム (Lipogram) とは、ある文字を一度も使わずに文章を書くこと。
サンプル
ギャズビー
リポグラムを利用した名高い文学には、美国の『ギャズビー』がある。作者は、"e"の文字を一度も使わないようにこの本を書いた。しかし、サブタイトルや作者の名など、表紙から"E"が山ほど登場し、リポグラムは早くも崩壊する。
ユーモアの塊の秀逸な記事になった本にもリポグラムを使った部分がある[1] 。その部分の位置は、99のうち、あろうことか69番。同じく"e"を使用しない。
「あろうことか」と言ったのは、69という数字は見る角度により"e"っぽくなるから。そのほかの意味は一切ない。
失踪
ウリポが発表した文学作品の『失踪』。「La Disparition」がその名。この作品も"e"を使用していない。
日本語のリポグラム
日本語のリポグラムを行う場合、かな一文字が使用不可になったくらいどうということもないだろうから、普通五十音の横の組の「段」をまるごと使用しないようにする[要根拠]。なお、この「リポグラム」の記事は五十音の第4段を全く使用しない。(そうするのは、"e"にあたる段だからということとは違う。「リポグラム」というタイトルの段階からもう「あ」「い」「う」「お」段が登場するから、仕方がないのだ。) 加筆には細心の注意を要する。
日本語の文法のうち、受動態が使用不可能となるが、そのことは意外に厄介。「この男は殺人の被害者となった」「私の鞄が持ち主の元から失踪し、盗難状態になった」など、外国語を直訳したような、明らかにおかしな感じの文になりうる。さらに、常体のうち「だ。」じゃない方が使用不可能。←このような技法を使うか、最後に活用する自立語が来るように無理矢理するしかない。
ちなみにこの記事もある種のリポグラム。
脚注
- ^ この本は、タイトルにこの記事の禁忌文字を含むからどうしようもない。