ポイ活

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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ポイ活(-かつ)とは、令和を代表するブラックバイトである。

概要[編集 ]

ポイ活にいそしむ2人組

ポイ活とは、ポイント活動のことであり、主にスマートフォン(以降慣習にならいスマホと表記)用のアプリケーション(同様にアプリと表記)を用いて行われるバイトであるが、一部ではPCを対象としたアプリやウェブゲームなどでも横行している。

通常、ゲームアプリや漫画アプリ・映画アプリなどでは、それらのコンテンツを利用するために電子決済やクレジットカードなどを用いて、有償のアプリ内通貨ことポイントを必要とする。 そこでポイ活では、

  • 別の(削除) クソゲー (削除ここまで)ゲームアプリをプレイしたり、
  • 動画を見たり、
  • 広告を再生したり、

といった、時間消費に対する対価としてポイントを付与する仕組みとなっている。 ポイ活がブラックバイトたる最大の問題点は「時間給が最低賃金を大幅に下回っていることが多い」ことに他ならない。この他にも様々な問題があり、ここまで悲惨なブラックバイトは他に類を見ないほどである。

ポイ活の問題点[編集 ]

ここでは具体的なポイ活の問題点を記述していく。いかにポイ活がブラックバイトであるかが伺い知れるだろう。

時間給が最低賃金を大幅に下回っている[編集 ]

ポイ活の最大の問題点としてまず挙げられるのが、ポイ活で得られる報酬は最低賃金を大幅に下回っていることが多い点である。

本記事を執筆するにあたり、筆者も複数のポイ活を実践してみたが、ものによっては時給100円前後、酷いものは20円前後のものまであった。この節では実際にポイ活を体験した内容を記載する。


ポイ活例1:TikTok(ティックトック)[編集 ]

言わずと知れた大人気の動画共有アプリであるが、こちらもポイ活というブラックバイトに手を染めてしまっている。しかし、ポイ活の中ではもっともブラック具合が薄く、地域によってはグレー寄りのブラック、別の地域ではグレー寄りのホワイトである。

TikTokのポイ活は、TikTokを新しい端末へインストールし、適当に動画を10分見るだけで200円相当のポイントを得られるというものだ。時間給換算では1時間あたり1200円であり、日本国内であれば最低賃金を超えており、一見すれば問題ないように見える。

ただ実際はアプリのインストールや起動、操作の手間を考えると15分〜20分程度累計でかかるため、好意的に15分で200円としても800円しかなく多くの地域で最低賃金未満となり違法である。ただし、筆者の暮らす奄美(鹿児島県)では最低賃金は793円であり違法とは言えない。

このように有名なTikTokでさえも違法・合法スレスレの料金設定となっており、ポイ活の闇の深さが垣間見えるのではないだろうか。[1]

時給:800円〜

ポイ活例2:Load Mobile(ロードモバイル)[編集 ]

ポイ活の代表例として知られるのがロードモバイル(通称ローモバ)だろう。ポイ活では1500円〜2000円相当の価値を手に入れられるとされている。ポイント獲得条件は単に「30日以内に城レベルを15にする」と記載されているが、この「明確のようで、不明確な表記」がポイ活がブラックバイトである所以と言えるだろう。

ローモバを実際プレイしてみればわかるが、この条件は1・2時間の最低賃金で収まる条件ではない。この時点で明らかなブラックバイトである。

メインとなる城レベルは最初1からスタートするが、これを1段階すすめるには様々な準備と待ち時間が必要となる。最初は1〜5分で終わるし、しかも5分未満ならスキップできる機能がある。しかし、レベルが上がるにつれ指数関数的に要求資材・待機時間が増えていく。攻略サイトをみると、なんとぶっ通しで効率的に作業しても「5日と3時間」もかかるとされている。

これを時給に換算してみるとたった49円である。これには時間外手当も深夜手当も休出手当も無論含まれない。基本的にポイ活は攻略サイトのようなプロではない素人が行うため、時間給はもっと低い。同攻略サイトによると平均10日〜14日とされており、もう時給を計算するのも馬鹿らしいぐらいのブラックバイトっぷりである。

時給:20〜50円

ポイ活例3:各種漫画アプリ[編集 ]

ポイ活を運営する元締め(右)と、ポイ活がブラックバイトと分からずに働かされ続けている兄弟(左)

ポイ活の代表例として、各種漫画アプリが挙げられる。漫画アプリは多数あるが、筆者はサイコミサンデーうぇぶりを試した。これらの漫画アプリは、先述のポイ活1やポイ活2で示したブラックバイトを斡旋する元締めである。

大抵の漫画アプリは、2種類のポイ活を用意している。

  • アプリ内ポイ活
  • アプリ外ポイ活


アプリ内ポイ活

まずアプリ内のポイ活であるが、例えばサイコミやサンデーうぇぶりではギガの無駄でしかない20秒〜30秒程度の動画広告を見ると1日1〜3話程度のコンテンツが見られる。

また議論展開のために、あえてこれを時給に換算すると[2] 約4464円となる。

このように、アプリ内のポイ活は、一見すればえらく美味しいバイトに見えるところが味噌である。


アプリ外ポイ活

アプリ内のポイ活では、広告動画をみて1日に消費できるコンテンツはサイコミなら1本のみ、サンデーうぇぶりなら3本だけである。

こでも同様に議論展開のため時給を算出する。単行本は人によるとはいえ、1時間あたり2・3冊読める。これを漫画単行本の平均話数に換算すると約42.5話分のポイントが必要となる。アプリ内ポイ活で読める平均話2.5話を除くと、残りの40.5話分のポイントが不足することとなり、これを補うため各種漫画アプリが斡旋するブラックバイトがアプリ外ポイ活である。

漫画単行本の平均価格からアプリ内ポイ活で得たポイントを除した、残り約1255.5円分をアプリ外ポイ活で捻出せねばならない。

しかし、アプリ外ポイ活の時給は先述の通りであり、結果としてブラックバイトを斡旋していると形容しても遜色ないことがわかるだろう。

このようにアプリ内ポイ活とアプリ外ポイ活の時給を計算すると、結局雀の涙ほどの時給しか得られないことがわかるだろう。

時給:70〜140円

16歳未満にも際限なく就労させている [編集 ]

日本の法律では、16歳未満の就労は禁止されている。しかしポイ活はブラックバイトであり、直接に政府や官僚にブラックバイトユニオンなどが表立ってその実態を捉えることができず、16歳未満どころか10歳前後からポイ活というブラックバイトに手を染めてしまう若者が後をたたない。

また未成年者が深夜にポイ活中のアプリでチャットを打ったり、動画にコメントを入れたり、漫画をSNSへシェアしたりといった、深夜労働の例も顕著である。

多くが完全歩合制である [編集 ]

歩合制とは、ようは成果報酬のことであり、成果に応じて報酬を支払う形態をいう。ポイ活では特定のノルマを課し、そのノルマの成否に応じてポイントを支払うか否かを決定する。

なお基本的にはアルバイトや契約社員正社員含め、完全歩合制を採用することは違法である。労働基準法27条では使用者(会社)は労働時間に応じ一定の賃金を保障しなければならないと定められており、ポイ活も同様に本来ならば成果の達成や未達成に応じてポイントを一切無くすことはできない。

しかしポイ活は法律の虚を突き、ポイ活の実施者へポイントを正しく付与しない仕組みを確立している。それはポイ活の実施者を個人事業主として取り扱うことで、同法の適用外とするのである。いわゆるポイ活はバイトではなくフリーランスであると言い張っているのだ。

とはいえ前述の通り「明確でありながら不明確な表記によるノルマの表記」が横行し、作業前に全体の見通しがほぼ不可能に近いことや、漫画アプリのような二段構えのポイ活の横行により、「ポイ活実施者に不当に不利な契約を押し付けている」のが実情となっている。

ポイ活で得たポイント、またはそのポイントで得た成果を無効化する行為が横行している[編集 ]

ポイ活で得たポイントは、いうなればバイトで得た報酬であり、対価である。しかし多くのポイ活で得たポイントや成果には、一定の期限が設けられていることが多い。例えば漫画サイトなどはこれが顕著で、ポイ活で得たポイントと課金をして得たポイントが個別に扱われることが横行している。例えばサイコミなどでは、ポイ活で得たポイントを利用して漫画を購読すると、3日程度でその購読期間が無効化されてしまう。これはサイコミに限らず、殆どの漫画サイトがこれに準じている。

ポイ活であろうがなかろうが、所定の労働への報酬として支払われたポイントは対価と同義であり、強制的に無効化したり、ポイントで交換した商品の利用を制限する行為が許されざることなど、火を見るよりも明らかだ。

なぜポイ活はなくならないのか[編集 ]

それではなぜ、このような悪辣なブラックバイトであるポイ活はなくならないのであろうか。

端的に言えば、ポイ活はその運営主体からすれば錬金術のような仕組みだからである。なぜならこれまで解説してきた通り、ポイ活は巧妙に「ブラックバイトではないもの」を装ってきたからに他ならない。実際にポイ活に手を染めてしまっても当の本人がブラックバイトであるか否かの判断もできていないことが多いのだ。

ポイ活をなくすためには、「ポイ活≒ブラックバイト」という意識を日本国民が共通の知識として身につけることで、自衛していくしかない。

ポイ活を通して分かったこと[編集 ]

全く持って時間の無駄。

ポイ活するぐらいならもっと別のバイトをしたほうがいくらかマシである。

参考[編集 ]

  1. ^ なお友達紹介や動画投稿などを利用すると、追加のポイントは得られるが、時給換算することが容易ではないことと、動画編集や動画出演のインセンティブなどを考慮すると、より時給が目減りしてしまうため除外している。
  2. ^ 2018年8月の漫画コミック新刊単行本の平均価格は、日本出版販売株式会社 POSレジデータ(公表)より526円である。またアプリ内の単行本は15〜20分割されているため、間を取って17分割されていると仮定するとおよそ平均31円程度となる。広告動画も同様に平均値を25秒とし、これらの仮定をもとに時間給を計算すると約4464円である。

関連事項[編集 ]

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