イチジク
イチジク(鋳痴痔苦、fig)は人とゆかりの深い果物である。不老長寿の果物、あるいは便秘の妙薬ともいわれているが、アレルゲンにそんな効能、あるはずがないだろう。
イチジクと人類の歴史[編集 ]
イチジクは人類にとって身近な果物であっただけでなく、その卑猥な形から興味の対象となってきた。そのため神話や歴史などにおいて無駄に登場する。
創世記[編集 ]
エデンの園で知恵の実であるイチジクを食べたアダムとエバは裸であることに恥じらいを覚えるようになった。ふたりは知恵の樹であるイチジクの葉を腰にまとったが、脚の付け根に樹液が付着して色素が沈着した。これがビキニラインである。また、時間が経過すると葉は腐って葉脈だけとなり、陰部に癒着してしまった。これが陰毛である。知恵の実がもたらした呪いはそれだけに留まらず、男性は知恵の樹の樹液のように、白く粘りのある精液を出し続けなければならず、女性は知恵の実が実の中に花をつけるのと同じように、その身に子を宿さなければならなくなった。人類は楽園を失った(失楽園)が、性と言う快楽を得たのである。
ギリシャ神話[編集 ]
太陽神アポロンは人語を理解する白い烏を使いとしていた。あるときアポロンは烏に水汲みを頼んだが、烏はイチジクを食べることに夢中になって遅れた。烏はその辺にいた蛇を殺して「このヒドラが邪魔をして水を汲むのが遅れた」と嘘をついたが、イチジクを食べたせいでお通じがよくなっていたため、アポロンの前で排便をしてしまった。便にイチジクの種を認めたアポロンは怒り、烏の羽を黒くして言葉を奪い、カァカァとしか鳴けないようにした。烏は星座となったが、目の前のコップ座に嘴が届かず、今も口の中のイチジクを濯ぐことができないでいる。くやしいカァ。
新約聖書 [編集 ]
空腹を覚えたイエス・キリストはイチジクの樹を見つけたが、イチジクが実を結ぶ季節ではなかったので実がなかった。当然である。イエスは怒りその樹を呪って枯らした。これによりイエスは「全く罪がなくとも理不尽な理由で逆ギレされて殺されることもある」という世の無常を弟子たちに示したと言われている。その樹はイチジクの樹ではなく、イエスがイチジクの樹だと勝手に思い込んでいただけだという説もある。
古代ローマ時代[編集 ]
大カトーは「これほど見事なイチジクを産する国が3日の距離にいる。ともあれ、私はカルタゴは滅ぼされるべきであると思う」と演説した。ところで、カルタゴは滅ぼされなければならない。大カトーは農業論を記すほどの農業マニアで、カルタゴが自分の国より見事なイチジクを産することが許せなかったのである。ところで、カルタゴは滅ぼされなければならない。カルタゴは自らの国土で作られた見事なイチジクのために第三次ポエニ戦争において滅ぼされた。ところで、カルタゴは滅ぼされなければならない。