アシダカグモ
アシダカグモとは、神が人類の救済と人類への試練のために創造した益虫界のリーサルウェポンである。階級は「軍曹」。
概要[編集 ]
アシダカグモはGKBRの一番の天敵として知られた生物である。多数のセンサー・レーダーを搭載し機動性に於いてもGKBRを遥かに凌ぐため、ひとたび軍曹の索敵範囲内に入ってしまえばGKBRに逃れる術は無い。また非常に紳士かつ仕事熱心であり、目に付いたGKBRは食事もそっちのけで片っ端から狩りまくる。このため軍曹が2〜3匹家に駐屯すればGKBRは半年と経たず家から完全に駆逐されるという。そしてGKBRが全滅したことを確認した軍曹は、原住人に謝礼を求めるでもなく颯爽とその家を立ち去り次の戦場へと向かうのだ。さらに、意外にも軍曹は臆病でシャイな性格なので、自分から住人を襲うことはない。万一襲い掛かったところで対人用の毒など装備していないから、襲われた奴がGKBR野郎でもない限り負傷することはない。原住人の食料には全く興味を示さないうえ、軍曹は自らのツバ(殺菌能力の強い消化液)でおみ足を磨き上げる趣味があり、その肉体は清潔に保たれているのだ。そう、まさしく軍曹はGKBRに苦しむ人類を助けに現れた正義の味方(益虫)である。
だが、対GKBR用の殺傷力に特化したその姿は、皮肉にもGKBRに負けず劣らずグロテスクな風貌となってしまった。しかし、恐るべきはアシダカ軍曹の姿ではなく、そのような犠牲を払わぬ限り圧倒できぬGKBRの生命力である。
人類への教訓[編集 ]
GKBRが神の失敗作だとすれば、アシダカ軍曹はその失敗作に苦しめられている人類を救うために神が作り上げた救済の化身であろう。だが、神は考えた。GKBRは本当に失敗作だったのだろうかと。所詮人類もGKBRのような存在なのではないかと。故に、神はアシダカグモの姿を醜い姿へと作り上げた。そう、人類の天敵であるGKBRを抹殺し、人類には決して危害を加えないアシダカグモを、人類はどう扱うかを試したのである。
結果は、神の危惧した通りとなった。人類は「見た目が醜い」というだけの理由でアシダカグモを『不快害虫』に指定し、ユダヤ狩りのように殺戮を繰り返した。多くの人類は、アシダカ軍曹を味方として迎え入れなかったのである。
この結果に神は落胆し、所詮人類などこの程度かと肩を落とした。そして、神は人類に2つの罰を与えた。
- 1つ目は、人類が生き続ける限り、永久にGKBRの害に苦しみ続ける罰。
- 2つ目は、どんなに人の役に立とうとも、見た目が悪いものは決して救われないという罰。
とはいえども、人間自体がGKBRと同様の有害性を持つ生命体なのだから、似た者同士であるGKBRを駆除するために存在するアシダカグモを嫌悪するのは本能として至極当然の事ともいえる。
アシダカ人間[編集 ]
このページを見ているキモ面、ブサ面な喪男、喪女どもよ、君たちはいくら努力しようとも救われることはない。いくら人の役に立とうとも、その醜悪な顔が常に人を不快にし続け、嫌悪されるのだ。それが神の与えた罰である。
もしも「相手を見た目で判断するな!」などというGKBR以下の偽善者がいたら、是非ともアシダカ軍曹を彼らの顔面にぶつけて欲しい。本性丸出しになる事受け合いである。「こんなキモイもんぶつけられて平気なわけないだろう!!」と言うようならそいつの命運はそこまでだ。結局そいつは見た目が嫌いというだけで相手を否定する大嘘吐きということになる。
だが、別に見た目で判断することは悪いことではない。神が人間のモラルをその程度に設定したのだから。問題は、良い顔をして「相手を見た目で判断することは良くない」などと格好付けることである。
生物兵器として[編集 ]
近年、一年を通じて佐藤さんや鈴木さんのご来店に頭を悩ませている全国の飲食店やデパ地下で対抗策としてアシダカグモの投入が検討されている。一部の百貨店ではすでに試験的に導入されているとの情報も確認されている。とある研究機関の報告によると、東武百貨店池袋店の地下食品売り場に生息している鈴木さんご一行様に退店していただくのに必要なアシダカグモの個体数は15〜20とのことである。彼らの活動時間は主に店舗の閉店時間中であり、通常の作業に必要な人件費や設備費を殆どかからないこともあり、アシダカグモ導入のメリットはかなり期待できる。しかし、総菜の陳列棚の裏で休んでいたアシダカグモが物音に驚いてうっかり客の視界に飛び出してきて、あまつさえ総菜の上を軽やかに疾走された場合、そのインパクトと店舗に与える風評ダメージは鈴木さんの比ではないことは明白である。