九州最大の都市・福岡の歴史と本物の国宝に出会う【福岡市博物館】
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福岡市博物館は、福岡の歴史と民俗を学べる施設です。日本列島の中で最も西端にある福岡は、海を超えた交易によって豊かな文化に触れ、独自の歴史を育んできました。
施設内は常設展示と複数の企画展示室があり、古代から近現代までの歴史と、人々の暮らしの変遷や生活美を学べる作りになっています。常設展示では、福岡藩主黒田家に伝わった鎧などが並び、間近に見ることができます。
人々の暮らしと福岡の発展を辿る多彩な展示
正面玄関ホール。2階左手が常設展示室、正面が企画展示室、右手が特別展示室です。
常設展示室でも紹介されている福岡の伝統的な祭り「博多祇園山笠」の「飾り山笠」が、ロビーで来館者を迎えます。
常設展示では、発掘された遺物から江戸時代の刀剣や古文書、明治時代の自動車など、多種多様な資料を見ることできます。
常設展示の最初のコーナーには、国宝「金印」の本物が飾られています。金印とは、現在の福岡市東区志賀島で江戸時代に見つかった金で作られた印章です。「漢委奴国王」という文字が彫られてあり、古代の日本の外交について探る、非常に貴重な資料です。
常設展示室は11のコーナーに分けてあり、福岡の歴史を時代の変遷に沿って観覧できるよう動線を工夫しています。コーナーを進むごとに、人々の暮らしの変容や、海外の国との交易の様子、街の発展の流れが手に取るようにわかります。
自国の器の歴史との違いを見つけて楽しむ海外からの来館者も多いとのこと。
特別展示室は2室あり、日本や世界の文化に関するテーマを中心に、年に5〜6本の展覧会を行います。
4室ある企画展示室では、歴史や文化に関するテーマを数ヶ月ごとに企画し、博物館所有の資料や、館外の文化財を展示します。企画展示室2の「黒田記念室」では、福岡藩主である黒田家に伝わった資料や名刀の展示もあり、幅広い世代に人気です。
見て、触って、音を出して楽しもう!体験学習室「みたいけんラボ」
アジア各国の衣装や楽器、おもちゃが揃う「みたいけんラボ」
博物館の1階にある「みたいけんラボ」では、アジア各国の衣装を実際に着て写真撮影が可能。楽器やおもちゃで遊びながらそれぞれの文化を体験学習するコーナーもあります。
アジア各国の打楽器を中心に展開。実際鳴らしたり、叩くことができ、さまざまな音を楽しめます。
博物館オリジナルグッズが勢揃い!
「金印」は、日本の歴史の教科書に掲載されており、福岡市博物館の目玉でもあります。ミュージアムショップでは、精巧なレプリカを購入することができます。
その他、国宝 刀 名物「圧切長谷部」、国宝 太刀 名物「日光一文字」のグッズや、福岡の歴史にまつわる書籍もそろっています。
職員おすすめ!博物館の巡り方
施設の運営に携わる柳さん(写真左)とパクさん(写真右)。
「福岡市博物館では、福岡を中心とした歴史から、東アジアとの交流の流れにも触れることができます。企画展示は歴史をさまざまな角度から見つめ直し、2〜3ヶ月ごとに内容を変えています。当館を回るだけで、歴史と民俗の面白さを十分に感じていただけると思います。」(柳氏)
「展示のボリュームがかなりありますから、1箇所を見た後は、フリースペースや前庭で休憩をとられるのも良いと思います。ひと息ついたら、お目当ての展示室以外もぜひ覗いてみてください」(パク氏)
柳さんおすすめの2階フリースペースからの眺望。飲食物の持ち込みもOKなので、じっくり展示を楽しみたい方は、是非ご利用してみてください。
福岡の歴史と伝統について、楽しく学ぶことができる福岡市博物館。九州最大の都市の魅力を掘り下げに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
福岡市博物館の詳細
[所在地] 福岡市早良区百道浜3丁目1-1
[開館時間]9時30分〜17時30分(入館は17時まで)
[休館日]月曜日(月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)
※(注記)夏期や年末年始の開館時間・休館日はホームページで確認してください。
[チケット料金](常設展示・企画展示共通)一般200円、高大生150円 ※(注記)中学生以下無料 ※(注記)特別展示は別途
>>オンラインチケット購入はこちら
TEL:092-845-5011
HP:https://museum.city.fukuoka.jp/
SNS:
Instagram:https://www.instagram.com/fukuoka_city_museum/
X:https://x.com/fukuokaC_museum
Facebook:https://www.facebook.com/FukuokaCityMuseum
注意点
- 展示室内では、撮影を制限しています。撮影禁止表示にご注意ください。
※(注記)撮影可能な場合もストロボ使用は禁止します。
※(注記)取材や学術調査など専門的な機材を使用する場合は事前に許可を得てください - 携帯電話、スマートフォン等はマナーモードに設定し、展示室内での通話はご遠慮ください。
- 展示室内での筆記用具は、鉛筆に限ります。
福岡市博物館までのアクセス
- 福岡市営地下鉄空港線「西新駅」から徒歩15分
- 西鉄バス「博物館北口」「博物館南口」「福岡タワー(TNC放送会館)」「福岡タワー南口」下車 徒歩5分
この特集に関連するスポット
全長234m。海浜タワーとしては日本一の高さを誇る。
福岡市西副都心のシンボル的存在であり、8000枚ものハーフミラーで覆われた正三角形のシャープな外観は「ミラーセイル」の愛称で親しまれている。地上123mの展望3階から見る福岡のパノラマ景色は圧巻モノ!
また、夜になると天の川やクリスマスツリーなど季節に合わせ様々なイルミネーションがタワーに点灯し、展望室からは「夜景100選」に選ばれた眺望を満喫できる。この展望室に設置された夜景とイルミネーションのコラボ「スカイイルミネーション」も必見。
さらに、福岡タワーは「恋人の聖地」としても認定されている。地上116mの展望1階には、「誓いのフェンス」がありハート型南京錠を取り付け永遠の愛を誓うことができる。その他にもカップルで楽しめる仕掛けなどがあり、デートスポットとしてもオススメ。
1階には、博多銘菓や明太子等を取り揃えたお土産コーナーなどもある。
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シーサイドももち・早良エリア
「福岡タワー」の北側に広がる人工ビーチの公園。「福岡市総合図書館」「福岡市博物館」「福岡PayPayドーム」からも近く、人工砂浜の中央には「マリゾン」がある。砂浜ではビーチバレーやビーチサッカーなどのビーチスポーツが盛んだ。夜は海面に映る都会の夜景を楽しむことができ、昼夜問わず福岡市有数の人気デートスポットでもある。
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