行政書士のための 新しい家族法務 実務家養成講座(第2版)
社会状況と法制度の変化・変遷を詳しく解説
「ケア的な関わり」に欠かせない「相談技法」についても言及
「おひとりさま」「セクシュアル・マイノリティ」「事実婚・内縁」「親亡き後問題」「ひとり親家庭」に関わる専門家・実務家に必須の基本知識を網羅
本書における『新しい家族法務』とは、「遺言作成支援業務」や「相続業務」、「後見制度利用支援業務」、「パートナーシップに関する契約書作成業務」等について、多様な個人の在り方を支援するという眼差しに依拠して取り組むことです。
「おひとりさま」「セクシュアル・マイノリティ」「事実婚・内縁カップル」は、多様な家族のカタチ・新しいライフスタイルの実践者といえますが、それゆえ日常において様々な問題を抱えています。
この問題は、法制度が新しいライフスタイルを選ぶ人たちの実情に合っていないこと、活用できる制度があるにもかかわらず周知されていないこと等が原因として挙げられます。解決のためには、現行の法制度を最大限活用し、不足部分を「書面」や「契約」で補うといった「工夫」が必要です。
日頃、遺言書作成や相続手続業務といった「家族」に関する業務を行う行政書士が、問題解決のための「工夫」ができるようになれば、相談者により手厚いサービスを提供できるはずです。
近年、家族に対する社会の意識とともに、法制度についても大きく変化しています。本書の初版が刊行された2018年以降、ビジネスや教育の分野においても、多様性(ダイバーシティ)・インクルージョン(包摂・受容)の視点に立った取組みが進められています。
本書は、これまでの「常識」が、さらに大きく変わりつつある現状に、行政書士が対応していくために必要な視点を備えられるよう初版から全面的に情報をアップデートしています。
【執筆者プロフィール】
渡邉 愛里(わたなべ あいり)
行政書士/行政書士事務所メーヴェ代表
1989年生まれ。
桐朋学園大学(音楽学専攻)を卒業後、和光大学オープン・カレッジぱいでいあにて、井上輝子先生の女性学講座を受講。同大学ジェンダーフォーラム読書会に参加し、女性学を学ぶ。
2017年、既存の「家族のかたち」に息苦しさや困難を抱える人をサポートするべく、「家族法務」を専門とする行政書士事務所を開業。
現在、男女共同参画センタースタッフを兼業中。
(公財)日本女性学習財団 キャリア支援デザイナー
認定特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事
【監修者プロフィール】
竹内 豊(たけうち ゆたか)
行政書士/竹内行政書士事務所代表
1965年東京生まれ。
1989年中央大学法学部卒業後、西武百貨店入社。
2001年行政書士登録。
2017年「Yahoo! ニュースエキスパート」に認定。テーマは「家族法で人生を乗り切る」。
現在、竹内行政書士事務所 代表
行政書士合格者のための開業準備実践講座 主宰
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正誤表はコチラ
1 行政書士と「家族」
1 「家族」とは
2 日本の家族制度
2 行政書士と「相談」
1 相談業務とは何か?
2 家族法務特有の視点
3 相談のセオリー
4 表現の学び直し
第1章 受任につながる予備知識
1-1 おひとりさま編
1 データからみる「おひとりさま」―世帯構造・類型の変化から
2 データからみる「おひとりさま」―少子化・高齢化・未婚化の視点から
1-2 セクシュアル・マイノリティ編
1 LGBTとSOGI
2 「思いやり」から「施策」へ
1-3 事実婚・内縁編
1 法律婚外カップルの多様なあり方
2 パートナーシップ形態の国際比較
1-4 親亡き後の問題編
1 ひきこもりへの偏見と実像
2 障がい者と当事者主権
1-5 ひとり親家庭編
1 ひとり親家庭の多様な形態
2 離婚理由から配偶者間暴力を考える
3 女性支援新法を理解する
第2章 面談前の準備「おひとりさま」編
2-1 おひとりさま詳説
1 おひとりさまって?
2 ジェンダー差でおひとりさまを捉えると?
3 おひとりさまとセルフ・ネグレクト
2-2 類型と相談者像
1 思いがけずおひとりさま(離別/死別)
2 選択的おひとりさま(非婚)
3 余儀なくおひとりさま(非婚)
2-3 抱えている悩みと解決のヒント
1 思いがけずおひとりさま(死別/離別)
2 選択的おひとりさま(非婚)
3 余儀なくおひとりさま(未婚)
第3章 面談前の準備「セクシュアル・マイノリティ」編
3-1 セクシュアル・マイノリティ詳説
1 基礎用語を知る
2 社会と法制度の変化
3 婚姻制度とパートナーシップ
3-2 類型と相談者像
1 同性カップル
2 トランスジェンダー
3 性分化疾患
3-3 抱えている悩みと解決のヒント
1 同性カップル
2 トランスジェンダー
3 性分化疾患
第4章 面談前の準備「事実婚・内縁」編
4-1 事実婚・内縁詳説
1 日本における事実婚・内縁の歴史
2 事実婚・内縁の法的保護
3 選択的夫婦別氏制度
4-2 類型と相談者
1 非法律婚(狭義の事実婚)カップル
2 内縁カップル
4-3 抱えている悩みと解決のヒント
第5章 面談前の準備「親亡き後」の問題編
5-1 「親亡き後」の問題詳説
1 「親亡き後」の問題って?
2 ひきこもりと相談支援のあり方
3 障がい者福祉の法制度の変遷
4 意思決定支援とは何か
5-2 類型と相談者像
1 ひきこもりの子どもがいる
2 障がいを持った子どもがいる
5-3 抱えている悩みと解決のヒント
1 共通
2 ひきこもりの子どもがいる
3 障がいを持った子どもがいる
第6章 面談前の準備「ひとり親家庭」編
6-1 ひとり親家庭詳説
1 ひとり親家庭のジェンダー差
2 子どもの意思の尊重
6-2 類型と相談者像
1 共通
2 シングルマザー
3 シングルファザー
6-3 抱えている悩みと解決のヒント
第7章 新しい家族法務の「7つのポイント」
Point1 日頃から自分の価値観を問い直す
Point2 「教材」は暮らしの中にある
Point3 「ことば」を磨く
Point4 知識のインプットだけに時間を費やさない
Point5 「当事者から学ぶ」姿勢を忘れない
Point6 一人で抱え込まない
Point7 「まさか」への許容範囲を広げる
第8章 実務に役立つ資料
8-1 テーマ別「読みたい本」
1 相談論
2 家族問題
3 おひとりさま編
4 セクシュアル・マイノリティ編
5 事実婚・内縁編
6 親亡き後の問題編
7 ひとり親家庭編
8 家族法
9 行政書士業務
10 ジェンダー全般
8-2 テーマ別「役立つWebサイト」
関連書籍
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